文/江西省の大法弟子
【明慧日本2022年6月3日】私はかつて贅沢三昧で堕落した暮らしを送っていました。まさに師父が説かれた「赤き燈と緑の酒、現代の世、迷わす魔、乱舞して荒淫たる事」[1] のような生活を送っていたのです。
2002年、私は20年暮らしていた場所を離れ、新たに家を借りました。ここである麻雀仲間と知り合い、彼女は1階、私は2階、そして、彼女の姉(以下、お姉さん)は4階に住んでいます。2005年のある日、歯がひどく痛み出し、お姉さんが歯医者に付き添ってくれました。お姉さんは「三退」しており、60人民元の治療費まで払ってくれたのです。私より10歳も年上なのに、お姉さんの保健手帳にはまだ何千元も残っていました(中国では、あらかじめ一定の保健額を与えられ、病院に行くたびに治療費の何割かを保健額から引いていき、残りは自腹で払うという仕組み)。なぜまだこれほど多くの保険額が残っているのかと不思議に思い、お姉さんに尋ねたところ、「法輪功を修煉しているからだよ」と言われたので、私はすぐさま「私もやりたい」と口にしたのです。
当日の夜、お姉さんから煉功の動作を教わりました。しかし、遊びたがりで、中々静かに煉功することができません。そんなある日、お姉さんの部屋の本棚から『轉法輪』という本を見つけました。1冊しかないため、お姉さんと交代でかわるがわる読んでいたのですが、12月に定年退職して他の地に行くことになっているので、今後大法の本が読めなくなるかもしれないと心配した私は本を写し始めました。
私が真剣であることに気づいたお姉さんは、もう1冊の『轉法輪』を入手し、私にくれたのです。慈悲なる師父の按排により、私は大法と縁を結びました。そして、年末、『轉法輪』をもって、他の地に向かったのです。
師父は「佛性がひとたび現われると、十方世界を震わす」[2]と説かれました。理解できるかできないかかまわず、あの頃の私はとにかく法を読み続けました。そして、師父の教えを守り、酒やたばこを止め、バーにもいかなくなり、すべての悪習を止めました。
師父はこのかつて業力に満ち、悪習だらけだった私を地獄から救い出してくださいました。そして、昔患っていた胃病や肝炎、めまい、便秘、貧血など様々な病も取り除いてくださったのです。
『轉法輪』を手に入れてから9年の間、全体学法のことを聞いたこともなければ、他の同修に会ったこともありません。まして、師父に会ったこともなければ、修煉とは何かも分からず、心性を修めることも知らなかったのです。そして、ついに旧勢力による妨害がやってきました。2013年の夏、私はいつも通り散歩に出かけ、公園で鉄棒の前回りをしていました。突如、鉄棒の前回りに失敗して、地面に叩きつけられました。体中が激痛に襲われ、しばらくしてようやくゆっくりと起き上がれたのです。家に帰り、2日間ほどじっとしていましたが、痛みは全く和らぎませんでした。息子に言われて病院で診てもらったところ、第5腰椎骨が粉砕骨折していたことが分かりました。医者に手術しなければならないと言われましたが、私はそれをきっぱりと断ったのです。
20日後、退院しました。夫は病死し、息子はまだ結婚していないので、今は私と息子の2人暮らしです。歩けないので息子が帰ってくるまで夕ご飯が食べられません。退院した後、私は毎日学法しました。あの頃の私には煉功の音楽はもちろん、『轉法輪』以外の師父の説法すら知らず、知り合いの同修もいませんでした。ただ私は師父のご加護と『轉法輪』だけを頼りに何とかこの難関を乗り越えたのです。私を諦めないでいてくださった師父に感謝いたします。
2014年、息子に、私が一緒に暮らすと、彼女が結婚してくれないと言われました。これを聞いた瞬間、思わずカッとなりました。2LDKの家に私の居場所さえないのかと悲しくもなりました。しかし、師父は「修煉するにあたって、具体的なトラブルに対処する時、誰かに辛く当たられたりした場合は、たいてい次の二つの状況が考えられます。一つはおそらく前世にその人に対して何か悪いことをしたのかも知れません。あなたは、「どうしてわたしにこんなひどいことをするのだろう?」と言って心のバランスをくずすかも知れませんが、しかし、あなたはなぜ前世でその人にあんなことをしたのですか? 「あの時のことは知らない。現世は前世と関係ない」とあなたは言うかも知れませんが、そういうわけにはいきません。もう一つは、トラブルの中に業力転化の問題が絡んでいるので、具体的に対処する時、われわれは大らかな態度を保たなければならず、常人と同じようにしてはなりません」[2]と説かれました。
もしかすると、昔、彼女をいじめたことがあったから、現世は彼女に返さなければならないのかもしれません。常人と同じように怒ってはいけません。私は修煉者なので、修煉者らしく振舞わなければならないのです。そして、2014年からずっと1人で暮らしています。
2013年に腰を痛めてから合計4回引っ越しました。同修と知り合いたいとずっと思っていたのです。そして、師父は私の願いを叶えてくださいました。偶然の機会に同修と知り合い、相手の紹介により、全体学法に参加でき、他の多くの同修たちと交流したり、一緒に真相を伝えに出かけたりなどして、法に溶け込み、全体に溶け込むことができました。師父のすべての説法を読んで、ようやく法を正す修煉とは何かを理解したのです! 衆生を救うことが私たちの使命なのです。同修たちの助けにより、今は1人で真相を伝えたり、資料を配ったりすることができました。
これまでの修煉の道を振り返り、本当に師父に感謝いたします! そして、助けてくださったどう同修たちにも感謝いたします!
注:
[1] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「済度できず」
[2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』