【慶祝513】師父のご恩を思い出し師父のご恩に感謝の気持ちを伝える
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 文/中国の大法弟子

  【明慧日本2022年7月16日】師父にお会いした時のことを思い出すと、多くの同修のように師父と握手したり写真を撮ったりして喜んだりする気持ちはありません。しかし、「師父の救い済度のご恩には感謝してもしきれない」という気持ちは今の私の生命と同じように感じています!

 大法が広く伝わり30周年になり、28年前に師父と3回お会いした時の記憶と気持ちをお話ししたいと思います。

 師父に初めてお会いする

 それは1994年7月末、師父の大連での法輪佛法講習会に参加した私の職場の事務所主任が、師父の名刺と『法輪功』を1冊持ち帰り、私に読むようにと貸してくれた時のことでした。私は秘宝でも得たかのように大喜びをして、一刻も早く事務所に戻り、ドアを閉め、精神を集中して読み始めました。その日は日曜日で、家の雑事に気を取られて貴重な書籍を読むのに集中できないことを心配して家には帰りませんでした。私は涙を流しながら、その本を一気に読み、私の心は圧倒されました。すべての迷い、理解できないすべての疑問の答えが得られ、私の心はぱっと明るくなりました!

 私はすぐに師父の名刺に書いてある番号に電話をかけると、北京の法輪大法研究会のスタッフが出ました。私は「こんにちは、李先生は最近東北で講習会を行う予定はないのでしょうか? 師父はいつ、どこで、講習会を行われますか? もし講習会に参加できなければ、本に従って心性を修煉し、図の中の煉功の図解に従って功法を習って修めても圓満成就することはできますでしょうか・・・」と尋ねました。一気にいくつもの質問をしました。相手は優しく、しっかりと「本に書いてある通りに行えば修めることができます。近いところでは、8月5日にハルビンで先生が講習会を行う予定です」と言いました。私は嬉しくてたまらなくなり、本の中の心性を修煉する部分と動作の図解をコピーして、本と名刺を職場の事務所の主任に返しました。

 家族に実情を話す勇気がなかったのは、家族が私を行かせてくれないのではないかと思ったからでした。ハルビンに着いた途端「どこに行けば講習会の場所を探せるのか?」と呆然としてしまいました。当時電話では嬉しさのあまり、どこでチケットを買うのか聞くのを忘れてしまいました。講習会はどこで行われているのでしょうか? チケットはどこで購入できるのでしょうか? こんな大都会でどこを探せばいいのでしょうか? 大法を修煉する前、私は佛教の居士で「私はあまりお金を持っておらず、しかし居士の証明書を持っていたので、お寺に住まわせてもらおう」と思いました。

 そこでハルビン極楽寺を探すのに疲れ切り、道を聞いてその方向へ行きました。私は小さな娘を連れて行ったのですが、娘はずっと私についてきて、もう歩けなくなり、私に何度も「お母さん、疲れたから帰ろうよ!」とせがみました。私は「家には帰れません、目標を達成するまで、私たちは休みません」と言いました。娘はもう歩けなかったので、私が娘を背負いました。私は乗り物酔いをするので、短時間しか車に乗れず、気持ちが悪くて吐きそうになると、バスを降りて少し歩くので、暑い日だったので子供(訳注:娘)もヘトヘトでした。

極楽寺でバスを降りると、いきなり「中国法輪功」と大きく書かれた文字が目に飛び込んできて「ああ、なんという偶然でしょうか!」私は飛び上がりそうなほど嬉しくなりました。なんという偶然でしょうか! 言葉では言い表せないほどの興奮を覚えました! あとから振り返ると、一歩一歩、私を講習会に導いてくださったのは師父であったのだと思いました。

 講習会初日、師父は第一声で「中には、あらゆる千辛万苦を尽くして講習会を探してきてくれた学習者もいます」とおっしゃいました。私は目に涙を浮かべながら、「師父、どうして全部知っておられるのですか!」と思いました。

 最初の講習で、師父は長年修煉したいと思っていながらそのための正法の門を見つけることができなかった人たちを高次元に導いていらっしゃるのだと私は理解しました。講習会の休憩時間、私は隣の修煉者に「これは、未来の佛主が、佛法を教え人々を済度されるためにこの世に現れたのです!」と言いました。その修煉者は私の言ったことを理解していないようだったので、私は黙って、心の中で「あ、これは天機だから、もらしてはいけないのだった!」と思いました。

 私は佛教の経典をたくさん読んでいたので、釈迦牟尼佛がかつて「末法の時期に、未来の佛主である転輪聖王(訳注:転輪聖王には金輪王、銀輪王、銅輪王、鉄輪王がいる)が再び法輪を回す。例えば、金輪王(訳注:転輪聖王の一つ)が即身成佛して現れたように」と言っていたことを知っていました。私の理解では「法輪は絶えず回転し、佛法は果てしがない」ということで、法輪大法の法輪は絶えず回転し、佛法は果てしがありませんでした。私の生命の深淵から「恩師! 私は見つけました!」と呼びかけました。

 私は聞けば聞くほど理解し、聞けば聞くほどまだ師父に病気を治してもらおうとしている人、師父に自分の体のどこがどうだこうだと聞き続けている人、自分はどんなに急いでも・・・。「師父のお言葉はなんと明白なのでしょう、師父は、常人の病気を治すためではなく、人をより高い次元に引き上げるために来た方なのだ! 師父が身体の浄化を施す前に、まず、より高い次元で修煉したいという気持ちを持たなければならないのだ」と、私は思いました。

 その時に私が心の中でお聞きしたかったのは「私はやはり朝晩の勤行が必要でしょうか? まだ八十八佛を拝む必要があるのでしょうか?」ということでした。このように考えていると、質問をメモに書いてもいないのに、師父が(大体の意味で)「私はあなたの良いものを残し、悪いものは取り除きます。佛を拝む必要もなく、香を焚く必要もありません」とおっしゃいました。「師父は私の考えていることを全部知っておられるのですね! すごい!」と、私の心は再び圧倒されました。

 家に帰った後、居士の証明書を燃やし、佛間は撤収し、佛像は送り出しました。

 講習会があった日々は、師父は早めに来て、修煉者が拾ったアクセサリーや時計、人民元などを壇上で公表し、持ち主に引き取りに来てもらっていました。

 私は毎日もっと師父にお会いしたいと思いましたし、私と同じように師父がいらっしゃる道で待っている修煉者もいました。毎日、師父が乗っておられる黒い車が通り過ぎるのを私たちが見ていると、師父は窓を下げて手を伸ばして私たちに手を振ってくださり、私は師父に佛家の礼をしました。

 さらに幸運なことに、ある日、私たち、つまり私と娘の2人が講習会の時間を待って歩道橋を散歩していると、向かいから数人の人がやってきて、真ん中に背の高い堂々とした方がいらっしゃるのが見えました。この方は師父ではないでしょうか?! 私は興奮して、膝をついてお礼を申し上げようと思ったのですが、師父は笑顔で「そんなことしてはだめです」と意思表示され、手を振ってくださいました。私は師父に両手で合掌して佛家の礼をし、通り過ぎる師父を、見えなくなるまでずっと見ていました。

 これは、毎日毎晩、師父が法を正すお手伝いをする私に寄り添う、永劫の、永遠の記憶でした。師父を想う時、私はいつも善念でいっぱいになりました。 師父を想う時、私はできないことは何もないと感じました。 師父を想う時、私は善縁に出会い功徳を得、すべての怨縁から解放されました。

 ハルビンの法を伝える講習会で、師父が修煉者たちに足踏みして幾人かずつに分かれなさいと指揮していらっしゃった時のことを思い出しました。中には気がせいていて、師父の指示を待たずに動いてしまう修煉者もいて、師父は辛抱強く「もう1度やってください」とおっしゃいました。さらに「みなさんがこのように急いで法を学ぶのならばそれはいいことです」とおっしゃいました。(おおよその意味)

 師父のこの言葉は私の心にしっかりと刻まれ、私は常に法を学ぶことを生命の最も重要な位置に置きました。私たち家庭の学法グループは、どんな状況でも、何度引っ越しをしても、法を学ぶことを堅持しました。以前は週に数回、みんなで法を学んでいましたが、今(訳注:2022年5月)は毎朝『轉法輪』を学び、午後はさまざまなプロジェクトに参加するなど、さらに精進したいと思うようになりました。夜には師父の各地での説法を学び、同修とともに正念を発して邪悪を取り除き、互いに助け合い、互いに向上し合い、グループから落後した修煉者は誰もいませんでした。家庭の学法グループのメンバーは、基本的に全員、法を正す進展に追いついていました。難関に遭遇した時、私たちは師父のご加持を受けて正々堂々と歩むことができました。

 常人が佛法を知らないからといって、佛法の無限の法力が存在しなくなるわけではないことを、私たちは深く体験しました。たとえ小さな常人であっても、大法に対する敬虔な敬慕があれば、佛法のご加護を受け、明るい未来が開けました。

 第8回の途中、師父はある物事に対処するため壇上を離れました。しばらくして、師父が威厳のある表情で戻ってきました。後で知ったことなのですが、重病人を会場に運び込んで師父の説法を妨害するようなことは、スタッフは許可していませんでした。その人たちは不満げに大騒ぎしていました。これは、正法を伝えることへの妨害でした!

 末法の時期は、なかなか法を得ることはできず、嫌がらせをして道場破りをする者もいました。また、破壊的な役割を果たす悪鬼もいました。 悪鬼は「佛法を信じない人を淘汰する」と言って、人々が修煉を始めることを許そうとしませんでした。今回の講習会で、師父は「あなたたちは種です」と言って私たちを励ましてくださいました。(おおよその意味)

 私は師父のこの諄々とした教えを胸に刻み、1999年「7.20」に中国共産党(以下、中共)が法輪功への迫害を開始してから、23年間迫害制止を訴えてきた今日(訳注:2022年5月)まで、師父の教えを指導としてきました。そして、私たちは種ですから、師父が法を正すための一翼を担い、佛法の修煉の道において勇猛にして修業に励み、雄獅子のように勇往邁進し、上士となるように努力しなければなりませんでした。

 2回目に師父にお会いする

 ハルビンの法を伝える講習会から戻ると、法輪功を紹介する流れに加わり、煉功場を設置し、毎朝三つの煉功場に走り、いつも通り仕事に行き、家庭を管理しました。

 1994年12月末、師父は広州での講習会を終え、大連に飛ばれました。それを知った私たちは、バス3台を調達して大連での師父の講習会に参加しました。私は家族全員で大連に行き、師父の法を伝える講習会に参加しました。

 師父が「足踏みをしなさい」と言うと、姑が足踏みをし、すべての病気がなくなり、さらに何十年もかけていた眼鏡もはずしました。姑は現在(訳注:2022年5月)85歳ですが、まだ農作業ができます! 姑は『轉法輪』という貴重な書籍を書き写し、何度書き写したかわかりませんでした。姑の姿を見た誰もが「顔にシワもなく、若々しく、生きる楽しさを感じている」と言いました。

 師父が足踏みをさせる時、必ず自分の病気のことを考えさせ、病気でない人は家族の病気の人のことを考えさせました。私は病気ではなかったし、家族に病気の人も思い当たらなかったので、よくない思想物質を踏みつぶしました。今回も、師父の号令に従わずに足踏みする修煉者もいれば、先に足踏みしてしまう修煉者もいましたが、師父は辛抱強く「もう一度やり直しましょう」とおっしゃいました。また「これぐらい急いで法を学ぶのであれば大丈夫です」ともおっしゃいました。

 このお言葉を改めて聞き、私の生命にさらにしっかりと刻まれることになりました。どんな状況下でも、法をしっかり学ぶことを最優先にしました。「7.20」以前に、師父が『精進要旨』を発表されると、私たちはすぐにプリントアウトして修煉者に送り、暗記するまで何度も何度も繰り返し学びました。

 3回目に師父にお会いする

 1995年1月4日、私は北京に行き、貴重な書籍である『轉法輪』の刊行式に出席し、再び師父の洪大な慈悲深い佛恩を浴びました。

 私の地区では7人の修煉者がおり、壇上のすぐ近くに座っていました。師父がいらっしゃり、両手を上に向けて平らにするようにおっしゃってから、一人一人に法輪を植え付けてくださいました。法輪が手の中で回っているのがわかり、時計回りと反時計回りの時の温かさがとても言葉では表わせないほどすばらしかったのでした! この後、師父が海外に渡って法を広められることは、私たち全員が知っていたことでした。

 この人生で最も幸せな瞬間は、師父と過ごした時間でした。

 法輪大法の修煉者であることは、私の人生における最大の栄誉です。

 私の人生で最も貴重なことは、師父の宇宙大法のお導きの下、法を正し迫害を制止するお手助いをしながら、並外れた個人修煉の向上の年月を経験することができたことでした。

 この人生で最も殊勝なことは、名、利、情を捨てて、師父について行き本当の家に帰ることです。

 『轉法輪』という貴重な書籍を手にした時、私は何事にも、誰にも、私が法を学ぶことを邪魔されないように、家族と取り決めをして、静かに、むさぼるように読みふけり、読めば読むほど読みたくなり、理解すればするほど、時間を忘れ、場所を忘れ、世の中のすべての恨み辛みを忘れ、食べず、飲まず、しかし空腹ものどの渇きもなく、全てを忘れ、師父への感謝の気持ちを言葉で語りつくすことができず、ただ涙を流しました。

 煉功の初期、特に第五式の功法の「神通加持法」[1]では、理由もなく、いつも涙を流し、生命の奥底では涙を流しても涙が止まりませんでした。なぜかわかりませんが、師父のことを思い出すと、いつも目に熱い涙が浮かんできて、涙がこぼれ落ちました。

 師父は「直接わたしの説法を聞き、功法伝授を受けられる人は、本当に……今のこの時間が最も喜ばしい時だったと、将来きっと分かることでしょう」[2]と説かれました。

 師父の救い済度のご恩に感謝申し上げます! 弟子は師父に感謝申し上げます! 慈悲なる済度のご恩。この文章で師父の救い済度のご恩に感謝申し上げます!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『大圓満法』「二、動作の図解」
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/18/442183.html)
 
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