【慶祝513】息子の勉学の軌跡
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文/中国黒龍江省の大法弟子

 【明慧日本2022年7月16日】私の息子は高校時代、問題児で、学校の成績は最下位でした。しかし、大学入試で中国国内の有名大学の美術学院に入学しました。今は大学院生です。彼の人生の変化は周りの人たちにとって不思議なことであり、驚かない人はいません。

 一、大学院入試

 私の息子は高校時代に法輪大法の法理に触れた後、日常生活の上でも大法の真・善・忍の基準で自分の思想と言動を律していました。一つの生命が自ら大法に同化するとその人の人生と運命も変わります。(我が子が高校時代の問題児から大学入試で美術学院に入学した経歴は、明慧ネット2017年9月12日掲載の文章「息子の変化は教師と親戚を驚かせた」をご覧ください)

 息子は高校に入るまで勉強を重視していなかったため、他の大学の同級生と比べると知識、情報、知見が限られていました。この点に気付いてから息子は大学に通っている間、勉強に専念し、専門科目の成績も優秀になりました。大法は彼に智慧を開いて下さいました。勉強に時間をあまりかけなくても良い成績を収めることができるようになり、彼は大学院に進学できました。

 大学4年生の卒業作品展覧会で、息子の作品は同級生や業界の先生たちの間で高く評価されました。展覧会のスタッフは学生らが順番でやっていました。ある学生が息子に「某院長があなたの作品を見て大いに賞賛し、作者に会いたいと三回も来ましたが、残念ながらここに三回ともあなたはいなかった」と告げました。もう一人の有名な教授も、息子の作品の前で何回も見て「この学生は素晴らしい! 専門的レベルが高い!」と言いました。ちょうどその時、息子がスタッフをしていて話しを聞いていましたが、その教授にそれが自分の作品だとは伝えませんでした。普通、学生であればこのチャンスを使って、この有名な教授と話せたらとても光栄なことだと考えるでしょうが、彼はそうしませんでした。息子の話によると、わざと自分を目立たせなかったのは、クラス全員の作品を公正な評価がもらえることを望んだからだと言いました。しかしその教授は、息子の卒業作品と名前を覚えていたことが後でわかりました。

 私の友人には、中国で有名な大学に通っている息子がいて、私の息子と同学年でした。大学4年生の時二人とも大学院入試を受けましたが、二人とも落ちました。私の息子は諦めずに、翌年再チャレンジすると決意しました。その友人は好意で「あなたの息子は諦めた方が良いと思う。彼の今の成績では現実的で実りのある就職をした方が良い。この成績では望みがない」と私に言いました。また、彼の子供は私の息子より成績が200点くらい高いのに不合格だったので、私の息子が意味のないことに力を入れて時間を無駄にする必要はないと言いました。私は笑いながら「子供の進学希望なので親として、支援するしかない。合格できるか否かは彼の運命」だと答えました。その友人は「あなたの息子が合格したら普通のことではない。それは天意だとしかいえない」と言いました。つまり、私の息子は合格するはずがないことをほのめかしていました。

 翌年、その友人は自分の子供のため二十万元を使って学校で頼れる人を探して大学院の試験で手間をかけずに合格できる道を探していましたが、結局落ちてしまいました。私の息子は翌年、試験場であることに気付きました。ある配点の高い専門的な問題は違う専攻の先生が出したので、専門知識の角度からみると、正しく答えようとしても題意に合っていなかったので、そこでやめたくなりました。しかし心機一転し、「やはり専門の角度から論述しよう。採点する先生にこの専攻を理解させ、今後再び専攻の出題を間違って、受験者の努力を無駄にすることがないようにするべきだ」と考えました。その時はもう試験の結果などどうでもよく、心から他人のために考えていて、一気に3000文字くらいの専門知識の文章を書きました。不思議なことに最終的には、専門試験でなんと高得点を取って順調に大学院生になりました。

 私の友人はこの結果を聞いて、私と周りの人に次のように言いました。「あなたの家のことを通常の道理で考えてはならない、その結果は理解不能だ」と。実は理解できないことなどありません。ただ今の人は、いわゆる現実を過度に重視しているだけで、因果応報を信じていないからです。

 息子の高校時代の美術の先生は、息子が院生になったことを聞いて喜びながら「最近は良い知らせなど聞いたことありません。これは本当に良い知らせです」と言いました。彼は自分の教えた学生が大学院生になったことに嬉しくなったが、同時にびっくりしたと言いました。もう一人の先生は息子のことを例として学生たちに聞かせ、学生らが勉強に励むよう動機付けています。なんと言っても先生たちは息子の過去を知っているので、明らかに彼の変化に驚いていました。

 親戚や親友たちは羨ましがり、お祝いをしてくれました。先日、数年ぶりに息子の小学校の同級生に会って、息子の近況を聞かれました。彼が大学院生になったと聞くと、彼女と彼女の母親はびっくりして「えぇー」と声を出して、しばらく経ってから我に返りました。このことからも以前、息子の成績がどれだけ悪かったかがわかるでしょう。彼の変化は彼女らに衝撃を与え、とても不思議なことでした。 

 二、学生たちの良心に背くお金は稼がない

 美術学院で先輩たちが自分の買った書画を後輩に転売して、お金を稼ぐことがしばしばあります。息子は普段温厚で、専門知識も多かったので、時には売る側と買う側の両方が来て、書画の真偽を鑑定して値段を決めることがありました。彼はいつも穏やかに適正に処理し、矛盾を激昂したりしませんでした。

 先生も息子に書画を売ってお金を稼ぐよう勧めていました。しかし、先輩たちが良心に背いて後輩からお金を稼ぐのを見て、彼は辛く感じました。彼は「お父さん、後輩に高額で物を売るのは我慢できません。彼らは専門知識も比較的少ないし、書画作品の真の価値を見抜くこともできないので騙されやすいのです。一部の学生は、家庭の経済状況も非常に厳しいのですが、このような方法でお金を稼ぐのは心が辛いです」と言いました。

 このような優しい心を持った子どもは滅多にいないので、それを聞いて私は感動しました。同級生たちも息子を信頼していたので、彼が学生の中で商売をしようとすれば他の人より簡単にできます。しかし、彼は大法の真・善・忍の法理から、良い人は誠実で善良であるべきだとわかっていました。

 三、奨学金を前に心が動じなかった

 担任の先生は同じクラスの数人の院生に、毎年一人ずつ奨学金を申請して院生の間で、誰もが1回奨学金を獲得できるように按排していました。1年目の時、先生が指定した院生は単独で申請し、奨学金を獲得しました。2年目の時、先生は私の息子に申請するよう指定しました。ところが数人の院生は先生の指示に従わずに、全員が奨学金申請書を学校に提出しました。中には昨年、奨学金をもらった人もいました。

 私にこのことを説明していたとき、息子にどう考えているかを聞きました。彼は淡々と「自然に任せることにします。もらえる人がもらえば良いのです。誰がもらっても構いません」と答えました。 息子が後で聞いたことですが、学校の奨学金審査の過程で、上記で話した息子の大学卒業作品に深い印象をもったその教授が審査の最終決定をしていたそうです。彼は息子の名前を見てすぐ思い出し、そのまま私の息子に決めました。そしてほかの先生に「この学生は、私に本当に深い印象を残した」と述べたと言います。

 四、一時的な利益を求めず 有名な書道家と知り合って友人になる

 息子はネット上で書画作品を売ってお金を稼ぎ、生活費に当てていました。ある日、ひとりの買い手が1000元を少し上回る作品を買ってくれましたが、作品が届いた後欲しくなくなり、返品しようとしました。一般的に書画作品は買ってからは返却出来ません。しかし、息子が思ったのは、相手が欲しくないのなら返却させようということでした。

 買い手が払ったお金は、まず第三者の会社が預かり、買い手が受け取りの署名をしてから売り手に払われます。その時お金はまだ息子には届いていませんでした。息子は「私は学生です。今手元にそれほど多額のお金はありません。先に受け取りの署名してくだされば、お金が届いたらすぐに振り込んでお返しします」と相手に言いました。相手はその場で署名し、息子はお金が届いた後即座に返金しました。このことが落ち着いてから、買い手は自ら私の息子と連絡を取って、息子の状況などを聞いて数時間もしゃべりました。「今の時代ではあなたのように信義を重んじる若者はめったにいません。あなたは将来きっと成功すると思います」と言いました。

 数日後息子は返却されてきたものを受け取りましたが、中にはこの買い手がプレゼントとして送った一つの書画作品がありました。息子は作者の署名を見てびっくりしました。それはなんと国内で有名な書道家でした。それから彼らは仲良くなりました。この書道家の先生は息子に様々な専門的な知識を教え、助けてくれました。彼は息子の人格を高く評価していました。このことを聞いた同級生たちはそれほど有名な書道家と偶然知り合ったことを羨ましがっていました。

 ある同級生は羨ましがりながら嫉妬し、よく冗談を言ってからかっていました。この同級生はどうしても理解できず、密かに私の息子の運命を占ってもらったといいます。「占い師はこの人の人生は貴人に助けられている」と言ったそうです。 

 もちろん、大法を学んでいる人は誰もが知っていますが、法輪大法修煉者を本当に助けてくださる貴人は李洪志師父です。師父が各々の修煉者に素晴らしい人生の道を切り開いてくださっています。

 法輪大法が世に広く伝わり30周年記念日に際し、この場を借りて私と家族は、師父に最も崇高な敬意を表します。師父に感謝いたします! 

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/29/442273.html)
 
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