撮影原稿募集に関しての撮影技術と創意について
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年9月13日】

 一、テーマを明確する

 まず、中国本土の同修が撮影原稿募集に応募するため、高級カメラを買うことについて、お勧めしません。手元のカメラや、スマートフォンなど利用すれば、純粋に心を込めて、また撮影技術をしっかり運用すると、普通のカメラやスマートフォンにでも、素晴らしい作品を撮影することができます。

 撮影について、大事なのはテーマ、創意、構図、色合い、カラーコントラストなどの画面表現と撮影技術です。大法弟子が無私無我的に法を実証することや、人を救い済度すること、また真相が分かった人の本性への回帰、善言善行などのことをカメラで記録すると、見る人はそのカメラのレンズを通して、大法や大法弟子を理解することができ、さらに、未来にこれらの貴重な瞬間が残ります。カメラを買った時の説明書や入門書などをよく読んで、基本的な調整や画像の切り取り方法を理解する、また、レンズ、シャッター、露出などの知識を勉強して、さらに多くの撮影作品を見て、実際に実践すれば、自分の撮影技術や撮影レベルを向上させるのは、難しくありません。

 撮影する前に、自分が表現したいテーマを明確にする必要があり、このテーマを巡って、シーン、光、構図、動作、対比、色合い、また一部の道具などを考える必要があります。例えば、ドキュメンタリー映像の『·われわれは未来に伝える』の中に、中国本土の学習者の煉功、生活、また真相資料の作成現場における、厳しい環境の中で人を救い済度する学習者の堅忍不抜、質朴、また人を救い済度するための無私無我と勇気は人々を感動させます。私たちは異なる階層の異なる環境の元で人を救い済度する場面を表現することもできます。

 撮影は、一種の芸術で、生活を原点としていますが、同時に現実の生活よりも高いものです。撮影の技術をしっかり把握して、構想と準備もしっかり行うと、作品のテーマがより明確になり、光、影、色がより成熟、より完美になり、見る人がその場に身を置くこともでき、心に触れること、或いは啓示されることもできます。撮影と絵画には共通点があります。これから「真・善・忍国際美術展」と一部の中国画が、どのようにテーマを表現するのか? 一緒に見てみましょう。「真・善・忍国際美術展」の絵画は人の心に突き刺さることができるとても強い正のエネルギーがあります。

 美術展で、一部の絵は絵の内と外が交錯し絵に伸びがあり、緊張感があります。例えば、『擺位図』(位置付け)の中に、黄色の袈裟を着て、内に向けて手を振り、眼差しは外に向かう佛の姿や『為什幺』(何故)の中に、足枷をかけられて、傷ついた両足は、見る人に画面の外にあるものを連想させます。『為什幺』の中の子どの表情と動きは人を悲しませ、涙を流させ、この時、音がするより、静寂であるほうが、強い感化力があり、中国共産党による法輪功学習者への残酷な迫害を生々しく表現しています。『擺位図』(位置付け)の絵は人が認識している表面の空間の狭さと、厳格な概念を打破し、人の思惟を伸ばし、人に信仰の力と意義を分からせ、善には善の報いがあり、悪には悪の報いがあることを信じさせ、神や佛への畏敬の念を生じさせます。

 『横幅』(横断幕)の中に、対角線に沿って置いてある、枝で編んだかごと裁縫のかごの大きさ、明暗対照には、画面のコントラストとリズムの美しさを増やしています。簡潔、素朴なシーン、明快、温かい色調は画面に心地よさを感じさせます。大人と子供の呼応及び動作は画面が生き生きとして、人に画面の後ろに隠された物語を連想させます。

 『忍』の中の人物の表情は、毅然として、遠いところにあり、黄色の帽子をかぶって、色彩から画面により暖さを感じ、構図もより美しく心地よいと感じさせ、立体感もあります。人物の帽子、顔、襟巻の暖色は、背景の冷色と対比して、主体をはっきりさせます。主人公が持っている酷刑図は単色で、色彩を簡潔にし、「STOP」を潤んだ色で強調し、人を酷刑図の文字に導きます。また主人公は垂直に立って、看板と背景の欄干が逆方向に斜めで交叉して、画面に安定のバランスを取らせ、動きを感じさせ、海外の大法弟子が風雪に向かい、慈悲の心で人を救い済度する堅忍不抜さを表現しています。

 『抄家』(家財没収)の絵には、人形、子供、女性の学習者、そして壁の「真・善・忍」は対角線の構図を構成して、目線を導き、動きを感じをさせ、色彩が明るく、彩度が高く、悪警察官とは対比しています。悪警察官の目つき、動作を通して、その心の貪婪、愚かさ、暴力を表現しています。真相のDVDを見つけて悪警察官が興奮して上司に報告していますが、上司は現金、アクセサリー、腕時計を略奪するのに興奮し夢中になっています。女性の学習者を捕まえた二人の悪警察官をそれぞれを両側に見て、視線を導き、観衆の目線が女性の学習者に集中するように、女性の学習者と悪警察官の表情と動作は鮮明な対比になっています。彼女は、警察官に引っ張られていないし、恨みや、怒り、また恐怖などの表情がなく、慈悲で、穏やかな表情で自分の子供を見ています。子供は悪警察官に無視されて、『轉法輪』の本を抱いて観衆の方に走ってくると、その天真爛漫で無邪気な表情や動作が子供の純粋な心を反映して、人の心に触れ、人の目線を惹きつけ、人の心を浄化し、人に希望を与えます。『轉法輪』の本は子供のまわりのエネルギーを強くさせ、神様の守りの意味があり、魔難があっても、正義が必ず邪悪に勝つとということです。一つの人形が倒れても、一つの人形が立ち、これも正義が勝つという意味があります。

 『雨中(純真的呼喚)』の絵には、中国本土の法輪功学習者にたいへん人気があります。少女は、安定した三角形の構図で、彼女の目つきと表情、また頭の上の雨粒や汗が、前景と後景がよく呼応して、生き生きとした感じを人に与えて、人の心を共鳴させます。少女の頭の雛菊は飾り物として画面を豊かにするだけでなく、画面を生き生きとさせて、また左下側の黄色服と色彩の呼応と面積の対比になって、リズムを加え、画面のバランスを取らせ、意義がより鮮明になり、邪党に迫害されて亡くなった大法弟子への哀悼となり、また少女の揺るがないかつ純真な心を象徴し、花も人に希望を与えます。

 二、海外の撮影

 通常なら、人々は子供の様子が好きで、天真爛漫、純潔無垢な表情と動作が非常に幼稚で、面白くて、可愛くて、非常に人気があります。通常なら、子供弟子の煉功画面や、大人弟子について真相を伝える時の自然な可愛い画面を取ることをお勧めします。若者なら、若々しい元気さ、陽気さで、人を羨ましくさせます。一般の人がよく知っている有名人なら、人々は親切さを感じをさせます。年配者なら、慈眼で、慈悲という感じを与え、人を落ち着かせ、信頼を感じさせます。これらはすべて写真ならではの記録として、物語を付けられます。

 上の図ですが、男子の煉功のシーンなので、もっと多めに撮ったほうが良いですね。一番上の左の海辺の座禅写真は非常に良くて、人をリラックスさせ、背景も人に心を広くさせます。不足点について、私個人の感覚からはズボンがちょっと良くない、衣服をもっとフォーマルにすれば、もっと良いと思います。

 二段目の一番左側の写真はとても良くて、色彩の取り合わせが良く、服を見ると心地よいし、快適に見えます。その画像の右の二つの画像は、若者が好きになるでしょう。一番右の画像なら、人に穏やかと信頼さを感じさせます。もしその人物の煉功の写真を撮れば、もっと良いでしょう。

 一段目の左から二番目の画像は、ちょっと暗くて、露出度が正しくない、また座禅の場が狭くて、人に不安定な感じを与えます。逆に左の画像なら、座禅の場が広くて、人に安定感を与えます。

 一段目の左から三番目の画像なら、空の余白が少ないので、背景もちょっと乱れて、簡潔ではありません。このように上から下を撮影することは人に良くない感覚を与えます。左のから一番目の画像のように、対象者と水平で撮るほうが良いです。

 一段目の一番右側の画像には、海面に起伏があり、人に平静でない感じを与え、砂浜も平らでなく、座禅の静けさと気持ちが良いという感じが合いません。砂浜と海面の色彩は協和し合って、とても良いです。

 現在中国本土では子供の数が少なくて、子供を見るのは、皆が好きです。三段目の左の画像はとても良くて、文字が「法輪大法は素晴らしい」ならもっと適切だと思います。二番目の画像なら、恐らくスマホを床に置いて撮ることで、撮影の対象者のイメージを高めることができます。

 キャンドルライト集会の座禅の時、蠟燭の柔らかい橙黄色の暖色光源が顔に近づくと、顔を明るく照らすことができ、効果がもっと良くなります。また側面から少し青い冷色の光で照らして、暖色と冷色の対比になります。雨の時、更にローアングルの時、透明なプラスチックフィルムやガラスなどをレンズにかけて、レンズを保護します。地面に水があるところに、水面の反射を利用することができ、また環境の背景の光の光影効果を利用して、色彩をカラフルにして、画面の空間感とレイヤリングの感覚を増やすことができます。また鏡の反射を利用するとか、ローラースケートを利用してを撮影することなどもできます。子供や鳩を撮影するとき、スマホを地面に立てて撮影することができます。撮影する時、瞬間的な素晴らしい場面や、人が感動する表情と動作、勢い等、強いショットを撮れるようにします。

 対象者は背景より遠く離れ、レンズは対象者に少し近づけて、対象者にフォーカスすれば、被写界深度を浅くすることができ、構図の取り方をしっかり決め、被写界深度をコントロールして、近景、中景、遠景を利用して、それぞれの空間のレイアウトを作ることができます。構図の安定、バランス、大きさ、色彩、輝度、冷暖色、虚実の対比とバランスをしっかり調整して、秩序感とリズム感を作ることができます。交叉の線をうまく利用して、フォーカスの効果を作ることができます。また異なるカメラの配置場所と異なる角度を試して、色の調和も注意する必要があります。

 三、中国本土の撮影

 同修は部屋の中で、資料や書籍、横断幕などを作るなどの場面なら、資料や用具などきれいに置いて、外観が良くて、美しく、資料の置き方について味わいがあり、配色もよい、色彩の冷暖傾向がだいたい一致し、画面には一つの主色があり、或いは「赤橙黄緑青藍紫」という順に排列して、明度には、白、灰色、黒の順に排列するなど。また「減法」という方式で処理して、画面から邪魔の要素を取り除き、或いは対比色の面積を減らし、「万緑叢中紅一点」という方式など。また外で真相ステッカーを貼り付けることや、掛物を掛ける時の動きのある場面も撮影すればとても良いのです。

 中国本土の同修は安全性のため、人の顔や姿を避けることに注意すべきで、設備のコードや型番などの情報もブロックすべきです。そして、紙幣の番号や反射素材によって個人情報が漏れることも気を付けるべきです。個性的な家具、パターン、飾り、また地元特有なデザインパターン、図案、手作り芸術品などを避けるべきです。できるだけ公開されているネット上で発表された材料を使ったほうが良いです。もし、自作した設備で撮影する場合、例えばカレンダー、書籍、横断幕などを作るための道具、撮影した後、自作した設備に他の色を噴きつけたほうが良いです。背景には普通の布や、白い紙、レザーなどで遮るべきです。

 もし、日常の衣服でない服を着る場合、手、印刷、装丁、切り、箱入り、横断幕を作るなどの瞬間を撮っても良いと思います(手には、薄い手袋をつけても良いです)。こうすれば、見る人に直接体験する感覚をもたらします。もし条件が限られて、適切な角度が見つからない場合、鏡を利用して、鏡の反射で撮影して、或いは物と鏡を同時に撮影して、或いは鏡の中の物を利用して、空間感を増やします(人を避けること)。もしヘアセットや帽子を被るなら、服装をしっかり整えて、後ろから後ろ姿を撮影しても良いです。スマホやカメラのメモリは、使い終わったら、ネット上の『天地行論壇』のTC削除ツールで削除する必要があります。

 また、逆光撮影も利用することができます。逆光撮影するなら、色調は柔らかくて優しく暖かいです。昼の強い光の下で撮影することはできる限り避けます。もし光と影が単調である場合、投影効果を作って、芸術を高めることができます。光が弱い場合、外から室内に幾筋かの光線の差し込みをさせると、画像の境地と寓意を表すことがあります。木の枝や、透かし彫りのカーテン、或いはシャッターのようなを利用して、光を遮って、また強い光で照らして、光と影の効果を増やします。またあるものの枠を透して撮影するとか、或いは木の枝を前景として、主体をフォーカスして、前景と背景をぼかします。また局部のクローズアップシーンで、影絵の撮影、前景のハイライトを利用して白斑の効果を作るなどです。夜の場合、電気スタンドとか、蠟燭の光などを利用して、前景に照明をあて、背景が自然に暗くなって、明暗対照に形成することになります。そしてできるだけ背景を弱化、単純にして、主体を強調するように、観客の視線をフォーカスさせるようにします。主体の選択も少なめに、複雑にしないで、デザインはグループ化、整え、重複、対比、参考できるようにします。また構図、色の対比、色合い、光と影の対比、空間のレイアウトの整え、色の調和なども注意すべきです。

 以上、私個人の認識で、抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)で、同修はもっと多くのより良い方法と創意があるでしょう。

 撮影作品の募集のサイズについて、A4のサイズは210mm×297mm、長さと幅の比率は2:3の場合、比較的美しい、解像度は300ppi、ピクセルのサイズは3508×2480。多くのカメラの最大サイズは3840×2160、また4096×2160、つまり800万のピクセルで、このサイズなら大丈夫です。刊行物上に使う画像は、通常なら、A4の半分、或いはもっと小さいもあります。もし構図の必要があれば、スマートフォンで撮影するなら、サイズが恐らくちょっと小さい、或いは決まったサイズの半分、もしうまく取れば、使える可能性があります。

 以下、一部の同修の撮影作品の中からピックアップして、皆さんに構図と光を説明します。撮影自体は、うまく取れない場合、再び撮影すれば良いと思います。カメラの露出、ワイトバランス、レンズディストーションなどはしっかり整えましょう。

 最後の写真の下は、余白がちょっと少ないです。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/3/7/439738.html)
 
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