トラブルの中で内に向けて探し 執着を取り除く
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 文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2022年10月21日】しばらくの間、職位試験と仕事が忙しかったため、学法を怠り、次第に修煉が疎かになり、職場で軋轢が生じるようになりました。私は常人の方法で対処したので、どんどん葛藤が生まれ、私はその中に陥ってしまいました。

 私の仕事の直属の上司は年長者でした。上司はずっと、私に対する不満を率直に言いあらわしています。私の仕事が他の人と比べてうまくいかず、問題が多く発生していると感じ、電話で関連部署に連絡する際にも、きちんと話していない、話が通じていないと批判するほど、私への不満を露骨に言っています。彼女は他の人にはそれほど厳しくないのですが、私のことになると、どうにもこうにも気に入らないのです。

  ある時、私は表を作成していました。彼女は私が作成した表がおかしい、彼女の指示が全然分かっていないと言います。さらに私とコミュニケーションをとるのが面倒だと言っていました。また、彼女は他の同僚はどうして彼女の指示が理解できて、うまくやっているのに、私はどうして彼女の指示通りにできないのかと疑問に思っています。私は同僚が作った表を借りて見ました。すると2人は同じ形式の表を作っていたのです。そこで彼女に私と同僚が作ったものは同じだと伝えたら、彼女は私を無視しました。同僚が作ったものは「とてもいい」と言い、私が同じものを作ったら「おかしい」と言われます。彼女は私に偏見を抱いているに違いないと思いました。私は簡単な仕事もすべてできないと思われて、彼女のやり方の枠に沿って話をしなければなりません。その上、仕事と関係のないこともいろいろ粗探しをされます。自分の悩みを伝えようとしましたが、返ってくる答えや態度は疑問や無視、強引なものばかりで、しばらくの間は受け入れることができませんでした。

当時、私はこれが師父が段取りしてくれた道であり、自分を修めるチャンスだと気づくことができず、問題に対処する時に「自分は大法弟子である」と考えませんでした。ですから、問題に対して、いつも常人の考え方で問題を捉えていました。私自身もいろいろと上司の粗探しをしていたため、時間が経つにつれて、私の状態はどんどん悪くなっていきました。

 ある時やっと、「自分は大法弟子である。いつも仕事のトラブルの中に陥って、そこから出られないようではいけない。変わらなければいけない」と気づきました。ところがどのように直したらいいのでしょうか。そのとき私は、全く分かりませんでした。そこで私は、法を勉強する量を増やし始めました。しかも学法は以前のようにただ読むだけではなく、一字一句真剣に読むように心掛けました。また毎朝、煉功を続け、発正念を重視するようになりました。

 続けていくうちに、次第に法を学ぶときに、法が心の中に入ってきて、法理が見えてくるようになりました。

 師父は「常人の中で捨てられないような心を、全部あなたに捨てさせなければなりません。どんな執着心であれ、それを持っているかぎり、さまざまな環境の中でそれを少しずつ削り落とさなければなりません。さまざまな失敗を経験させ、失敗の中で悟らせることこそ修煉なのです」[1]とおっしゃいました。

 なるほどこの環境は師父が按排してくださった修煉環境で、自分を修め執着をなくすためです。そして、私は仕事の中のトラブルを振り返って見ると、上司に対してずっと特別の感情を持っていることに気付きました。自分がその情に執着しているため、いつも認められたい、褒められたいと望んでいたのです。私の仕事が上司に批判されたのは、実は私自身が完璧を求める気持ち、顕示心、良いと思われたいという気持ちを捨てられないからです。上司が私を気に入らないのは、私の闘争心の現れでもあります。仕事でいつも人より上に行きたいという負けず嫌いの表れです。上司が私に電話をかけるとき、小さなコミュニケーション上の不満は、私自身が持っている潜在的な身勝手な部分が原因です。それなのに以前の私は、上司が私に偏見を持っていて、人を褒める代わりに私をダメと非難をすると思っていました。すべては私自身の大きな嫉妬心が災いしていたのです。

 このような執着心を見つけたら、すぐにそれを取り除くためにたくさんの正念を発し、師父に加持してくださるようお願しました。心の中にある執着を一掃するに伴い、仕事中の上司の態度も予想外の変化がありました。穏やかな態度になり、私が仕事で困っていることも理解してもらえるようになりました。

 私は今までずっとこのような執着を抱いており、内に向かって探そうとせず、いつも他人に文句ばかりを言っていたのです。私は修煉を向上させてくれた師父の慈悲に感謝します。これからは、しっかりと法を学び、何か問題が生じたら自分の内側に目を向けるようにしたいと思います。

 以上、同修と交流し、足りないところは同修の慈悲なるご指摘をお願いします。

 師父師父に感謝を申し上げます!

 同修の皆さんに感謝します!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/15/450784.html)
 
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