関門に直面 内に向けて探し執着を取り除く
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 【明慧日本2022年11月4日】私は20年以上修煉している古い大法弟子です。師父の慈悲なる済度に感謝しています。師父は、病気だらけの老人の私に生きる希望を与えてくださり、私はずっと修煉の道をしっかりと歩んできました。最近魔難に直面して、人心や執着を取り除いた体験をお話しします。

 今年の7月下旬、孫娘が甲状腺乳頭癌を患い、すぐに手術して切除しないといけないことを聞きました。私は心の中で、「孫はまだ若いし、大学を卒業して社会人になったばかりなのに癌になってしまい、この先どうするのだろう」と呆然としてしまいました。

 孫は美人で、行儀が良い子です。小さいころから私が育ててきたので、胸が張り裂けそうになり、焦ってしまいました。人心がこみあげて情に攪乱されてしまって一晩中眠れませんでした。色んなマイナスな思惟が出てきて、考えれば考えるほど悲しくなり、情に陥ってしまい、抜けだせませんでした。この時、師父の法が頭に入ってきたのです。「あなたは他人の生活に干渉し、他人の運命を左右することができるはずがありません。妻や子供、親、兄弟などのような家族の人たちの運命も含めて、他人の運命があなたの思い通りになることがありえるでしょうか?」[1]。徐々に私の心が落ち着いてきました。そして、「情に左右されてはいけない! 師父が守ってくださっているので、怯えることは何もない」と思いました。

 ベッドから起き上がると、すぐに師父に叩頭して線香を立て、師父に「弟子が間違っていました。私は常人の情を放下し、全ての物事に正念で対処しますので、どうかご加持してください」とお願いしました。

 孫の手術は成功しました。孫はずっと「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じていたので、体の回復も早かったのです。

 一難去ってまた一難がありました。その数日後、夫が自転車で転んでしまい、足を2カ所骨折して動けなくなったので、私が一日中面倒を見ないといけませんでした。夫は足が痛いのでイライラして常にあれこれと怒鳴って、少しでも意に沿わないと大声で叱るのでした。私も70代ですが、気温が41度前後の乾燥した中で一日中忙しく、学法発正念も専念できず、煉功もなかなかできず、へとへとに疲れ果てていたのです。一方息子夫婦は、ただ電話で挨拶し、たまに見舞いに来ますが、すぐに帰ってしまうので、私の怨恨心がこみ上げてきました。私は口を修めず、電話で息子に「あなたたちは、得をすることばかり考えて、何もしないし(息子は私と夫に経済的に依存してきた)、何も手伝ってくれない、ただ、私1人だけが疲れてしまっている」と言うと、すぐに電話を切りました。私は、自分が完全に修煉者であることを忘れてしまっており、見返りを求めていたのでした。

 怨恨心が出てくると、私の身体がおかしくなりました。めまいがして、全身に脱力感があり、立つことさえできない状態になりました。非常に苦しくて、心がとても辛かったのです。この時、座っていた夫が私にこう言ったのです。「修煉者なのに、まだ少しくらいの苦しみに耐えられないのか?」と、この言葉を聞いた私は、怒りを覚えました。「こんなにも暑いのに、あなたは扇風機の風に当たっているだけで、動きもせず、ただ私に指図し、あれこれ叫んで罵っている」と、私はもう少しで怒るところでした。すぐに警戒し、怒らずに我慢しました。夫がこの環境を作ってくれなければ、私はどこで心性を高めるのでしょうか。これは、まさに私の心性を高める機会だったのではありませんか。私は夫に、「功を伸ばす機会を与えてくれて、ありがとう」と言うと、笑っていました。私はすぐに座って発正念をしました。

 私が悟ったのは、旧勢力が家族の出来事を利用して私の修煉を干渉し、三つのことを行うのを邪魔しているのです。私は強大な一念を発しました。師父が法を正すことを手伝うことに決して旧勢力が妨害することを許しません。漏れがあれば大法の中で正し、旧勢力の妨害と迫害を許しません。正法の口訣を暗唱して、同時に内に向けて探しました。なぜ最近、家で厄介なことばかり起こっているのでしょうか。沢山の人心が見つかりました。顕示心、嫉妬心、闘争心、安逸心、そして大法と師父を堅く信じていないことです。一方では人を掴んで、また一方では神を掴み、大法の中から得を求める心、悪口を聞きたくない心、指摘されたくない心、そして怨恨心、情に執着し、物質的な利益に執着する心、色欲心、美味しいものや綺麗な服に執着する心、真相伝えにも怠ける心、迫害され怯える心、等々です。こんなにも多くの人心を全部曝け出しました。

 「大法の基準に照らして、私の精進を妨害している一つ一つの汚い執着心を取り除きます!」、口先だけではなく、しっかり師父の要求通りにしないといけません。私は師父の法像の前に跪き、「師父が按排して下さった道をしっかり歩んで、精進してさらに精進し、師父について家に帰ります」と決心しました。

 法理を理解し、観念を変えたら家庭環境も変わりました。主人は罵らなくなり、息子夫婦も度々家に帰るようになり、食べ物などを持ってきたり、部屋も掃除してくれるようになり、私も学法や煉功する時間ができたのです。正に師父がおっしゃた通りの、「観念転ず 腐敗物は滅され 光明が顕れる」[2]だったのです。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の詞:『洪吟』「新生」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/28/450082.html)
 
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