内に向けて探すことを学んだ体験
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年11月6日】それは放浪生活のときに経験したことです。 その時、友人の紹介で、ある合弁会社のオフィスビルで、清掃員として働くことになったのです。

 同僚に面と向かって大法の迫害の真相を話していたとき、真相が分からない同僚から主任に告げ口をされました。主任は私を呼び出し、「私は以前、会社で法輪功を迫害する責任者だった。警官に協力して、法輪功修煉者(以下、修煉者)の家で家宅捜索を行ったことがある」などと話してくれました。私が正念を発し、真相を伝えたら、彼はそれ以上何も言わなくなりました。しかし、表面上では何もなかったように見えますが、彼は裏で私の友人に電話をかけ、私の出身地を調べ、修煉者であるかどうかを尋ねたのです。友人は、「そんなことは分かるわけがないでしょ。そんなことを聞いてどうするのですか?」と言いました。友人の言葉に、主任は言葉を失いました。

 仕事帰りに同修のところへ行って発正念をしてもらうように頼んだところ、同修に「自分で正念を発して下さい」と言われました。その同修は10年以上修煉を中断して、戻ってきたばかりの同修です。もしかしたら師父は、その同修の口を借りて、同修に頼り過ぎてはいけないと悟らせて下さっているのかもしれません。今まで問題にぶつかったとき、恐れる心が強いため、まず考えたのは、同修に助けを求めて同修の意見を聞きたいというやり方でした。迫害されるのが怖くて、自分には立ち向かう勇気がありませんでした。今回は以前のようにうまくいかなかったのです。なぜなら、それは修煉ではなく、外に向かって求めることであり、同修に対する依頼心でもあり、本質から自分を変えることはできないからです。

 師父は、「皆さんは、常人として百年千年来、骨の髄までしみ込むように形成された人間の理を変えなければ、人間としての表面の殻を取り除くことはできず」[1]と説かれています。

 本当に難に遭遇するときは、師父と大法に頼るしかないのです。そして、仕事の合間に法を写し、世の人を利用して罪を犯し、世の人々が救われるのを妨害する邪悪を取り除くために、発正念をしながら、自分の内に向けて探しました。ここに来てから現在までの一つの念、一つの考えを探し、自分の考え方や行動に大法にそぐわないところがないかを探しました。今まで、自分が毎朝出社するとき、最初に会うのは主任で、「自分の仲間だ」と思いながら嬉しそうに挨拶し、少し感謝する気持ちもありました。このように探してみると、自分でも驚きました。「嬉しそう」ということは、歓喜心ではないでしょうか? それは、まさに「情」ではないでしょうか? 私は師父に感謝すべきであり、人間ではありません。人々は大法の前に自分の位置を選んでいるに過ぎません。

 主任は言葉でも、やることにしても、誰に対しても平気で面目をつぶしたりするので、会社のみんなは主任を恐れています。時には私は3階にいるのに、彼は2階で大きな声で呼んだりするので、私も大きな声で、「何でしょうか?」と答えました。その後、彼がまた叫んだら、私はゆっくりと彼の後ろに行き、小さな声で「主任、私を呼びましたね、どうしたのですか?」とわざと彼を懲らしめました。時には彼は驚いてびっくりしました。この光景が頭をよぎり、内に向けて探してみると、これは邪党の九大基因の一つである「戦い」ではないかと分かりました。見つけたので、私はすぐに修正しました。主任が再び怒鳴ったとき、私は階下に降りて、「はい、主任、私を呼びましたね?」と穏やかに応えました。彼もすぐに、まるで別人のように友好な態度で、「さっきは地面に水たまりがあったけど、もうなくなったからやらなくていいよ」と言いました。私は法の中で修正されたので、彼も変わりました。

 これだけではありません。ある日の昼、4階の小さい部屋で12時の正念を発していると、ある職員がドアをノックしました。何の用事かと聞くと、ここを通りかかったと言うのです。私は「3階の職員だから、4階まで上がって3階に降りるはずがない」と思いました。私は奇妙に感じ、とても怖くなり、かなりのプレッシャーで、自分を監視しにきたのではないかと疑いました。「しかし、なぜ表面上はあんなに穏やかだったのだろう? 穏やかであればあるほど怖い」と思い、私は相当な圧力を感じ、もうそこを離れなければならないまで考えました。しかし師父は、そこを離れないようにと悟らせて下さいました。もし私が離れたら、そこにいる人たちはまだ救われていないと思い、内に向けて探すことにしました。仕事中も勤務が終わっても、そして真相を伝えた帰り道も内に向かって探しました。師父は、私がまだ悟らないのを見られ、「斧を盗んだと隣人を疑う」という話を私の頭に浮かべさせて下さり、疑心だと啓示して下さいました。この疑心を見つけたとき、師父はすぐに悪いものを取り除き、魔難を解決して下さいました。師父に感謝いたします! 私の心は一瞬のうちに落ち着くようになり、何事もなかったようでした。

 その後、そこで数年間勤めました。私が社内で真相を伝える時も、会社の外で真相を伝える時も、上司たちはそれを見ていつもニコニコと支持してくれました。多くの職員は真相を理解し、師父の慈悲なる救いに済度されました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「警告の言葉」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/10/16/450795.html)
 
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