真偽を見分ける
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文/中国大陸の大法弟子 

 【明慧日本2022年11月13日】今、私たちの身の回りには、本物(真)と偽物が混在していると感じています。 法の上で修煉しなければ、本当に偽に惑わされ易く、修煉を妨げられます。 私たちの頭の中にいくつかの考えが現れたとき、それは必ずしも自分が考えたものではありません。それをどう選ぶか、何を選ぶか、何がうまくいくかは、私たち次第なのです。 私たちの選択が「法」に従っていなければ、それは旧力が働いている取り決めに違いありません。

 師父は、「実は、自分自身にある正しくないすべての要素も含めて、すべて大法と大法弟子の正念と一致していないものはいずれも、旧勢力の関与によってもたらされたことです。そのため、私は正念を発することを大法弟子の三つの重要なこととして行なうよう指示したのです。正念が外に向けて、そして内にも向けて発せられているため、正しくない生命は誰一人、逃れることができません。私たちの正念を発することに対する態度と行動はそれぞれ異なっているだけです」 [1]と説かれました。

 大法弟子は正念を持ち続けることで、真と偽物を見分けることができます。

 ある同僚は仕事量があまり多く、手が回りませんでした。そして、私は上司から彼女の仕事の分担を頼まれました。 私の仕事量は彼女より少ないので、迷うことなく承諾しました。 ある日、彼女の仕事量が少なくなったので、私は 「あなたの仕事を返しましょうか」と提案しました。 すると彼女は「ちょっと休ませてください」、「ファイルの整理がまだあります」などと様々な理由でごまかしました。 私は「それは良いことではありません。私はあなたの仕事上の問題を多く解決したので、あなたの仕事量も以前のように戻ったようですから、自分の仕事は自分でするべきだと思います」と言ったのです。 彼女は心の中で嫌がっていた様子でしたが、何も言いませんでした。

 実際、こう言ったものの、自分が間違っているようで、あまり気持ちの良いことではありません。宇宙の特性に従っていないのでしょうか?

 善の面では、私がこのまま手伝い続けて、1週間くらい彼女を休ませでも大丈夫だろう。もし、彼女がまたこの話をしたら、私は充分な対処ができるので、すぐにまた承諾すると思っていましたし、その後、それが本当の自分の考えなのだろうと思いました。しかし、彼女は裏で上司のところに行っていました。 その日の仕事が終わる頃、上司から彼女の仕事を続けるように言ってきました。 私は何も言わずに「はい」と答えました。

 家に帰って第五功法をしていると、悪い考えが湧いてきて、全部同僚を責めるような考えや発想になってしまい、 私はすぐに警戒しました。「これらは私の考えではない、私はそうすることを望んでいる。彼女は上司に訴えて私の悪口を言ったが、私は怒っていない。そのことを淡白に見て、私は一笑に付して、心が動じない。私は彼女を助けても構わないと思っている」。そして、すぐにその良くない考えは頭に浮かばなくなりました。 あの悪の考えは、旧勢力が仕組んだ魔が私を邪魔していると思います。 今回のことは、本当に魔(旧勢力の安排)に対して、否定できたような気がしました。私の念は正しく、法に合っているので、魔は仕方なく諦めたのでしょう。 続けて煉功すると、心がとても落ち着き、平和で心地よかったです。 どれが自分の考えで、どれが魔の押しつけか、本当に区別する必要があります。このようにするためにも、人間の中にある観念で分析するのではなく、物事は法理で計るしかないのです。

 今週は我が家で法を勉強する約束をしていたので、朝早くから片づけ、準備を始めたのですが、時間が迫っても同修が誰も来ませんでした。聞こうと思っていたら、Aさんが場所を変えたというのです。「どうして場所を変えたことを教えてくれなかったの? もう私のことなんて誰も気にかけていないのに、私は家であなたたちを待ってたのよ!」と即答してしまいました。 同修Aさんはずっと謝っていました。その後「信頼できない!」という思いが、ふと頭をよぎりました。 道を歩きながら、またこの考えが思い浮かんだのです。「信頼できない」という思いはすぐに察知でき、「いや、この思考は私のものではない。同修のことを信頼できないと言ってはいけない! このことは旧勢力の関与によって引き起こされたもので否定すべきだ、こんな風に同修を思わない、旧勢力に騙されない!」と自分に注意しました。 旧勢力は同修間の執着を利用して、私たちの邪魔をし、私たちの間に溝を作ろうとしています。私はその陰謀を法で見抜きましたので、それはもう通用しません。 このように旧勢力に否定すると同時に「皆さんは旧勢力の按排と迫害を否定しながら法を実証し、それによって神になっていくのです」[2]という法理を実証することにもなるのではないでしょうか。

 絶えず法の中で真偽を区別し続けることで、私たちは常に宇宙の本当の真理を証明でき、さまざまなレベルで宇宙の真理が見えるでしょう。

 以上は個人の悟りであり、もし法に反することがあれば、同修の慈悲なるご指摘をいただければ幸いです。合掌。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:「波紋を呼んだ副元神に関する文章について」
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「海外の電話会議における説法」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/11/3/451181.html)
 
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