大法の子ども弟子 縁縁の物語
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文/山東省の大法弟子

 【明慧日本2023年2月12日】1990年に生まれた子ども弟子の縁縁はお母さんと一緒に学法煉功をして数年が経ちました。1998年にお母さんが法を得たとき、縁縁は小学校に入学したばかりで修煉が何なのかわかっていませんでした。ただ、法を得た後に、お母さんの重い病気がすべて完治したことは知っていました。

 1999年7月20日に法輪大法が迫害されたとき、母親は北京に行き、法を実証するために陳情しようと思いました。縁縁はそれを知り、一緒に行きたがりました。そこで、お母さんは「怖くないの? 警察から銃を向けられたとき、怖くないの?」と聞くと、彼女は「怖くない!」と言いました。こうして縁縁は、お母さんと一緒に1999年10月1日天安門広場に行きました。縁縁はそこで、横断幕を持っている大法弟子、「法輪大法は素晴らしい」と叫ぶ大法弟子、自分たちを殴る警官に対して「彼らは皆良い人です、なぜ彼らを殴るのですか」と話す人を見ました。縁縁は当時まだ幼かったので、母の耳が警察官にトランシーバーで殴られ、大量に出血しているのを見て、恐怖で青ざめ、「どうして警察が人を殴っているんだろう」と思いました。
 縁縁は母親と警察に捕まり、車に放り込まれました。車内では多くの修煉者が「法輪大法は素晴らしい」と叫んでいたので、警察は怖くなり、車の窓を閉めました。車は約160キロ離れた延慶県の拘留所まで行き、そこで2日間監禁されました。子どもはご飯を与えられず、大人は一つの饅頭を与えられました。お母さんはバックを失くしてしまい、二人は何も持っていませんでした。ある心の優しい同修のおじさんが、私たちを見てかわいそうに思い、二人に600元を渡してくれました。そうして、家に帰ることができました。北京で法を実証することを通して、縁縁は「煉功者はみんな良い人で、警察はみんな悪い人なんだ」と思いました。そして、これから煉功者として修煉する決意を一層強めました。

 家に帰った後、お母さんは邪悪の迫害を受けました。1年以上洗脳班に入れられました。それでも大法を堅持したため、「強化」洗脳のために地方の女性刑務所に送られ、労働による再教育を受けさせられました。会社は1年以上、彼女の給料を差し押さえました。また、彼らはさらに一家から1万元以上を強奪(すべて借金)し、ただでさえ裕福ではない一家の生活は、非常に苦しくなり、仕事をやめて久しい父親も家族を養うために働かざるを得なくなったのです。 9歳の縁縁は家の中で一人で過ごすのが、怖くて怖くて仕方がありませんでした。身の回りのこともままならず、いつもお腹を空かせていました。インスタントラーメンは縁縁の主食になりました。当時、彼女は悪の共産党を熱烈に憎んでいましたが、その後、法を学び、煉功することで悪のならず者集団がなぜ母親を迫害し、法輪功を迫害しているのかを次第に理解するようになりました。

 成長しても、お母さんのおかげで、縁縁は学法と煉功を続けることができました。『明慧週刊』やその他のいくつかの法輪功迫害への真相資料を毎号読んでいました。しかし、2005年に高校に入学してからは学校の授業が多く、時間も限られていたため、夜の勉強の後に30分から1時間程度、学法をしました。発正念の時間に間に合わなかったときは、彼女は心の中で発正念をしました。2004年末に「大紀元」のホームページで「共産党についての九つの論評」が発表された後、彼女は中国共産党から脱退しました。また、周りのクラスメイトに真相を語り、三退を進め、クラス担任にも真相を伝えました。時間があれば、母親と一緒に真相資料を配り、『九評』を配り、大法を中傷する旗を取り除き、悪党の指導者の宣伝ポスターを処分しました。師父の慈悲なる加護の下、師父に言われた三つのことをしっかり行い、自分を一人の煉功者と見なして行動しました。学力も、入学時の40位台から、現在は20位台まで上がりました。

 高校1年生の時、ある日の午後の政治学の授業で、教科書に大法の誹謗中傷が書かれていたため非常に動揺し、そこの部分を先生が説明しているとき、縁縁はクラスメイトに真相を伝えようと決心しました。滅多にみんなの前で発言しないのでとても緊張し、縁縁にとって大きなチャレンジでした。先生の話を聞かずに何を話そうかとずっと考えていて、特に時間が経つのが遅い授業でした。そして、授業終了まであと6、7分というところで、彼女は勇気を出して、教壇の方に向かいました。

 クラスの視線が一斉に自分に向けられたのを見た瞬間、用意していた言葉をすべて忘れ、頭が真っ白になりましたが、もうそれほど緊張はしていませんでした。自分がしていることは最も正しいことであり、一言一言が他の空間の悪に対する抑止力になっていると思うと、恐れはなくなりました。彼女はクラスメートに「天安門の焼身自殺は偽物で、テレビでの法輪功に対する批判はすべて共産党がでっちあげたデマです。法輪功は『真・善・忍』を実践し、人々に善良な人間になることを教えています」と話しました。この時、チャイムが鳴りました。

 そのとき彼女は、海外で法が広められ、法を実証していることを話しませんでした。そのため、自分の話が十分でなかったと感じました。しかし、なんと拍手が起こりました。拍手は彼女の勇気と決意に対してなのか、或いは大法の真相を聞き、福音を得たことに対する拍手でしょうか。政治の先生は何も言わずに彼女を見守っていました。共産党に怯え、給料を稼いで家族を養うために、仕方なくあの部分の授業をしていたようです。

 その後、彼女がクラス担任に大法の真相を打ち明ける機会があったとき、クラス担任は理解し、勉強の邪魔にならないようにとだけ言いました。

 またある時、国語の先生が秦の始皇帝が儒教が人の心を幽閉するのを防ぐために「本を燃やして儒教の教えを葬った」ことを講義している時、「法輪功も人の心を幽閉する」と言って法輪大法を攻撃しました。真相を理解していないためです。縁縁はすぐ手を上げて「違います」と言いました。 先生は授業中であったため、縁縁にそれ以上話させませんでした。しかし、これによって先生の背後にある悪を抑止し、先生はそれ以上、大法を攻撃するようなことを言いませんでした。これは、法を実証する良い機会にもなりました。

 今年4月、明慧ラジオがヨーロッパのW5衛星で放送され、煉功音楽を流すようになりました。それ以来、中国本土の大法弟子たちは同じ時間に煉功をするようになり、縁縁は勉強がどんなに忙しくても、午前3時50分に母親と煉功に参加するようになりました。

 縁縁は、中国の学校にいる数百万人の大法の子ども弟子あるいは大法弟子が、それぞれの特殊な条件を活かして、あらゆる状況、あらゆる条件で法を守り実証し、全国の多くの教師と学生を悪党の歪曲の毒から守ることができるようになることを願っています。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2007/6/17/157069.html)
 
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