「李寧」ブランドのアパレルから語る
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文/方允

 【明慧日本2023年3月15日】Web上で「李寧」ブランドのアパレルは「中国のスポーツ用品業界のリーダー企業」、「真に中国を代表するスポーツブランドの専門」、「海外のトップスポーツチームのスポンサーで初の中国スポーツブランド」であり「中国のスポーツ用品業界の発展が新しい段階に入った象徴」であると宣伝されている。

 どんな「新しい段階」なのか? また、どのように「真に中国を代表する」のか?

 表面から見ると「李寧」ブランドのダウンジャケットの品質はとても良く、軽くて暖かいだけではなく、デザインの色も豊富で、厚みがあるもののかさばらない。ダウンジャケットはニットの緻密な厚手のポリエステル生地を採用しており、生地は柔らかくて滑らかで、ストレッチ性があり、耐摩耗でしわになりにくく、風に強く保温効果がある。

 「李寧」会社は、2004年6月に香港で上場した。公式発表では「李寧」商品の産地は中国国内だけではないという。しかし、発表されていない真実もたくさんある。

 1)「李寧」ダウンジャケットの本場産地は「遼寧省瀋陽第一刑務所」も含まれている

 遼寧省瀋陽第一刑務所では「李寧」ダウンジャケットを最大で年間8万着以上生産している。生産に携わっている労働者は、刑務所に拘禁されている受刑者、死刑囚、麻薬中毒者、麻薬密売者などのほかに、不当に拘禁されている法輪功学習者もいる。

 2022年の冬季五輪の職員と選手の「李寧」ダウンジャケットは、すべて瀋陽第一刑務所で生産された。

  2)刑務所で作られた「李寧」ダウンジャケットは、量目などの問題があり、粗悪品を良品と偽る

 例えば、商品の要求によって、90%のダウンを使わなければならない。このようなダウンは品質が良く、柔らかく、すべて細い羽毛である。しかし、刑務所で生産する時は、90%以下のものを混ぜて使っている。

 ダウンの品質を下げた後、ダウンジャケット1着あたりのダウンの使用量を下げる。例えば、XLサイズのダウンジャケットの場合、機械にはLサイズの使用量を入力して生産する。同じく、Lサイズの場合は、Sサイズの使用量を入力して生産する。つまり、普遍的にダウンの使用量の基準を下げることになる。減量されて残ったダウンは販売され、刑務所の利益となる。

 3)刑務所で作られた「李寧」ダウンジャケットは、衛生的に不合格である

 瀋陽刑務所は毎年ダウンジャケットを生産しているが、労働保護が非常に悪く、ダウンがあちこちに飛んでいる。そのため、一部の労働者は重度の肺結核を患っており、製品に結核菌が含まれている。

 多くの労働者が、刑務所の搾取に逆らって反抗することが多いため、刑務官が見えない時は床に唾や痰を吐きかけたり、検査とか不満がある時は、生地や他の材料でそれを拭いたりことすらある。消費者が洗濯した後にやっと暴露されることもあるが、通常の場合、疑われることも、発見されたこともない。この方面では、奴隷労働者と言われる受刑者が生産した「割り箸」、「クリスマスグッズ」と同じく、隠された真実が多くある。

 4)偽りの検査

 「李寧」服は「大連時代服装会社」に設置され、産地は「丹東」と書かれている。外部から工場のダウンジャケットの生産を検査すると、刑務所で生産したダウンジャケットを丹東に引上げ、刑務所は「李寧」製品の生産を一旦停止して、他の製品を生産する。検査が終わると、また丹東からダウンジャケットを瀋陽刑務所に戻す。

 納品について、刑務所は長年の経験により、品質基準に達した一部の製品で検査をごまかして、品質検査員を騙す。冬には女性用ブラジャーを含むシャツなどを生産し、夏には防寒着を生産する。時に冬服を10カ月に渡って生産する。

 ここで指摘しなければならないのは、このよう偽装モードは「李寧」商品に限らないことである。

 考えてみてください。これは一人が行った偽装であるのか? 上から下まで、偽りの行為が普遍的に行われている結果、最後に騙され、犠牲になるのは一般の人々である。これは中国共産党(以下、中共)が「中国を代表する」典型的なパターンである。「新しい段階」と言われている偽りの行為は、中国国内に限らず、国際大会や国際市場にまで及ぶことである。

 中共がなければ、社会は良くなり、人の心は善に向かうことができ、人々の生活と尊厳は保障されるのである。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/10/457586.html)
 
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