善と悪の一念の差 もたらした結果は天と地ほど違う
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文/君澤

 【明慧日本2023年3月28日】昔から「晴れた青空は惑わず、考える前にすでに知られている」という言葉があります。ある人は、善き思いの真摯さゆえに密かに神から祝福され、ある人は、悪しき思いがゆえに明らかに天から罰せられました。 善い行いは福で報われ、悪い行いは悪で報われ、現世で報われなければ、来世で報われるのです。因果応報は宇宙の法則であり、これこそが人生に福があるかどうかの根本的な原因なのです。以下は、ネット上で収集した善と悪の一念の違いで、もたらした結果は天と地ほどの差があることを証明できるいくつかの事例です。

 邪念がなくなると、猫背が回復した

 清朝の曾衍東の作品『小豆棚』の中にこのように記録されています。蘇州の呉中に金という猫背の男がいて、背中が弓のように曲がっていたので「金猫背」と呼ばれていました。また、干ばつでも洪水にあってもよい収穫が得られる20 ムーの優良な土地を持っていたため「金元宝」とも呼ばれていました。

 地元に甲という貪欲な金持ちがおり、何度もその土地を売却して欲しいと頼みましたが、いくら値段を上げても金猫背に拒否されました。心の中に憎しみを秘めた甲が、政府の官員と結託して訴訟事件を引き起こし、追い込まれた金猫背は全財産を失い、その土地を売却せざるを得なくなりました。最後に、金猫背は相場の半額以下で土地を甲に売りました。それ以来、赤貧洗うが如しの貧しい生活に落ちました。

 ある日、金猫背は自分の昔の土地の前を通りかかり、思わずため息をつきました。その時、古い友人が話しかけてくれ「良い土地を手に入れるために、甲は罠を仕掛け、訴訟事件を引き起こした」と話しました。自分の全財産を失った経緯を知った金猫背は激怒し、家に戻りました。それ以来、彼はいつか甲と戦って殺してやろうと思い、鋭い刃物を研ぎ、身に隠しました。

 ある日、金猫背は甲が親戚の家に飲みに行ったと聞き、夜中に道の軒下に隠れて、相手が家に帰るとき殺そうと思っていました。待ちながら、金猫背はふと「貧乏は私の運命かもしれない。しかも、甲は私の財産を奪い、すでに自分の良心を捨てたのだ。自分がたとえ復讐して人を殺しても財産は戻ってこないし、自分の人生も台無しになってしまう。復讐して何の得があるのだろうか?」と思い、刃物を川に投げ捨て、復讐をあきらめました。

 帰り道、石橋を渡っている時に、突然「金元宝はここにいる」という声が聞こえてきました。誰が自分をあだ名で呼んでいるのかがまだ反応できないうちに、金猫背は突然後ろから倒され、誰かが2枚の板を持って自分を挟んで激しく圧迫し、骨が押しつぶされたかのように感じ、痛みで気絶してしまいました。目が覚めると、自分の猫背がなくなったことに気づき、神様のおかげだとわかり、すぐに家に帰りました。ノックの音を聞いた妻が戸を開けると、猫背だった夫が胸を張り、立派な体格になったのを目にして、嬉しさと驚きのあまり声を上げて喜び、近所の人たちにも聞こえていました。

 金の猫背が回復した情報は広く行き渡り、多くの人々が彼に会いに来るようになり、彼の経済状況も徐々に改善されました。しかし、彼は猫背を回復した本当の原因を秘密にしていました。数カ月後、彼の財産を奪った甲が金銭を惜しまず多くの贈り物を用意して、突然訪ねてきました。

 翌日、甲は再びやってきて、金猫背を自宅に招きたいと言いました。金猫背は何度も断りましたが、甲は誠意で何度も誘ってくれたので、必ず何かあると思い、行ってみることに決めました。甲の家に着くと、金猫背は中広間に迎えられ、そこで豪華な食事が振る舞われ、最高のもてなしを受けました。夜が更けると、別の部屋に招かれて話をすることになりましたが、何か頼みごとがあるのだろうと察した金猫背は、もう遅いからと言い残し、席を立とうとしました。

 その時、甲は「あなたの猫背が治ったと聞いたので、教えて頂きたいことがあります」と言いながら、ひざまずいていました。実は、甲は50歳を過ぎているのに、7歳の息子だけがおり、その息子がとても可愛くて、甲は命がけで息子を可愛がっていました。ところが少し前、最愛の息子が屏風から落ちてしまい、それ以来猫背になってしまいました。子どもの母親は毎日息子のことを心配し、子どもの回復を願っているそうです。甲は「秘伝の処方で我が子の治療をお願いします。もし助けてくださるなら、お礼として金百枚を差し上げます」と金猫背に願ったのです。

 甲の話を聞いて、これは因果応報だと分かったので、金猫背は空を見上げて黙っていました。甲は「お金が少ないなら、もっと増やしましょうか」と言いました。その時、金猫背は自分の身に起こったことを思い出し、顔一面に涙が溢れてきました。甲は驚いて、なぜ泣いているのかと尋ねました。泣いた後、金猫背は本音を話しました。2人は日を数え、その息子が落ちて猫背になった夜は、ちょうど金猫背が復讐を諦め、神によって猫背を治された夜でした!

 息子の猫背が自分の悪行の報いであることを知った甲は、自責の念にかられ、泣きながら自分の罪を悔い改めました。 翌日、甲が金猫背夫婦を家に招いて謝罪し、20 ムーの優良な土地を返しました。そうした後、甲の息子の猫背も治りました。

 610弁公室の人員が心から悔い改め、瀕死の息子が回復

 雲南省の610弁公室の人員・李恵(仮名)は、夫が刑務所の警官だそうです。同窓会で、法輪功学習者(以下、学習者)が李恵に、法輪功の病気治療と健康保持の奇跡的な効果や、良い人になること、法輪功が迫害を受けていることについて話した時、李恵は聞く耳を持たなかっただけではなく「あなたがクラスメートでなければ、他の人と同じように拘禁してやる!」と脅しました。

 その後、李恵の一人息子は復旦大学に入学し、在学中に重大な交通事故に巻き込まれ、運転手は逃走しました。息子は病院に搬送されましたが、医師から息子の心臓は破損しており、不治の病であることが判明し、何度も危篤通知を出されました。李恵は絶望していた時、ふと法輪功のことを思い出し、同級生に声をかけ、いくらお金をかけても、全財産を使っても息子の命を救いたいとの願いを伝えました。

 同級生は、李恵に「今日あなたに起こったことは、あなたが法輪功迫害に参加したことと関係があります。しかし、神佛は慈悲深いので、これからは迫害に参与せず、今までの過ちを償うために、自分が労働教養所や刑務所に拘禁した学習者を救出し、迫害した学習者のところに行って心から謝り、不当に強要したお金をすべて返して下さい。それから、家族と一緒に『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と心を込めて念じれば、息子さんはまだ救われるかもしれません」と教えてあげました。

 李恵は、以前労働教養所や刑務所に送った学習者を探しに行ったところ、ほとんどの学習者が帰宅していたため、自宅を訪ねて謝罪しようと思いました。しかし、李恵は「以前あんなにひどい扱いをしたのだから、報復されて罵られるのではないか」と心配しましたが、息子の回復のために、行かざるを得ませんでした。驚いたことに、学習者たちは皆とても寛容で、誰一人として叱る人はいませんでした。李恵は不当に押収し、強奪したお金を計算したら、約24万元(約480万円)になったので、そのお金を学習者に返しました。総額の3分の1を返した時、息子の病気が回復したそうです。病院の医師が診察したときに「信じられない」不思議だと言いました。

 息子が回復した後、李恵の家族全員は法輪功のことを理解し、大法の師父に大変感謝するようになりました。今は「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じており、「三退」(党・団・隊からの脱退)をもしました。

 善の念が現れ 喉頭癌が治った

 私は安徽省の学習者です。衛中華さん(仮名)と数十年の付き合いがあり、同じ建物に住んでいます。彼は釣りが好きで、何でも憚らずに口から出るタイプの人で、法輪功のことを受け入れず、法輪功に言及すると、いつもからかうような口調で話していました。

 2001年、彼は声がかすれるようになり、後に咽頭癌と診断されました。2002年6月、喉頭声帯の4分の3を切除する手術を受けました。医師は「一生、喉頭のチューブを挿し込まなければならず、声が出なくなる」と断言しました。彼はさらに数回の化学療法を受けた後、骨ばかりのように痩せて退院しました。

 同僚の学習者と一緒によく彼を見舞いに行き、法輪功の資料と書籍を渡しました。その時、彼はとても快く受け入れてくれました。治って話せるようになった時、彼は長年心に秘めていた秘密を明かしました。何年か前に、釣りに行く度に三里先の山の方を眺めると、真ん中の山が燃え盛るように見え、燃えた後にいつも佛が見えるのです。中国共産党の無神論に毒された彼は、それを見てもあえて信じようとしなかったのですが、癌を患ってから佛道神の存在を信じるようになったそうです。

 退院後、自宅の山水盆栽の山を平面に切り、赤いペンキで「法輪大法は素晴らしい!」と書きました。また「法輪大法は素晴らしい!」と書いてあるステッカーを家の中に貼ったそうです。法輪大法が迫害されている厳しい環境の中で、ここまでできたことは有り難いことです。

 手術から8カ月後のある日、彼は糸がついた骨の破片を吐き出しました。彼はこれを病院へ持って行き、医者に見てもらいました。「肉に縫い付けた喉頭の骨(肋骨から採取した軟骨)が、どうして出て来たのだろう?」と医師は不思議に思い、内視鏡検査をしたところ「喉頭気管は非常にきれいで、気管チューブを取り外すことができる」ことに気づき、もっと驚きました。このように、外付け気管は8カ月で抜き去られました。

 さらに驚いたのは、取り付けの気管が抜かれた後、翌日には傷口がしっかり治り、話せるようになったとのことです。

 正義の味方になり 長年の顔面麻痺が消えた

 私は中国の学習者です。2010年のある日、当ショッピングモールの副店長・王忠義さん(仮名)が「長年苦しんでいた顔面麻痺が、どうして突然自然治癒したのか」と、私に聞きに来ました。

 彼は10数年前から顔面麻痺の治療を受け、東北地方まで足を運び、10万元(約、190万円)以上を費やしましたが、治りませんでした。そして、治療をあきらめました。数日前、顔を洗っているとき、彼の妻がふと、夫の顔に麻痺がなくなっていることに気づきました。妻がそう言った後、彼自身も鏡を見て、自分の顔が治っているのを確認しました。彼はまた、以前お世話になった医師に尋ねましたが、みな驚き、なぜ顔面神経麻痺が自然治癒したのか分かりません。

 私は彼の話を聞いた後「あなたは、とても良いことをしたので、神様からの福報を得たのです。最近、どんな良いことをしたかを思い出してみてください」と言ってあげました。彼はちょっと考えて「もしかしたら、このことかもしれない」と言いました。

 2カ月前、私たちのショッピングモールのトップが緊急会議を開き「私たちのモールで学習者(私のこと)を見つけたので、彼をモールから追い出し、ここで商売をさせないようにし、彼が売っている商品を広場に投げなさい!」と言いました。その場にいた他の指導者と警備員は誰一人として声をあげず、多くの人が携帯電話を見ていました。

 会議が気まずい雰囲気に包まれたそのとき、王忠義さんは口を開きました。彼は「誰も言わなければ、私が一言言わせていただきます。彼はモールの従業員ではなく、モールで店舗を借りてここで商売をしている店主なのに、なぜ彼を追い出す必要があるのでしょうか? それに、彼はモールの家賃を滞納したこともなく、毎月きちんと支払っているし、モールに迷惑をかけたこともないのに、追い出す理由があるのですか? 彼が出て行けば、月に数千元の損失が出るはずです。この損失を公安局は払ってくれません。払ってくれないなら追い出しません」と言いました。王忠義さんの話が終わった時、皆は彼の言うことが正しいと共感しました。先ほど勢いが良かったトップが、一瞬にして何も言わなくなりました。

 このように、王忠義さんは肝心な時に正しい行動をとり、大法弟子を守ったので、自分にも思いがけない福報をもたらしたのです。悪意を持ったトップは、王忠義さんの顔面麻痺が治る3日前に汚職で逮捕されました。これは、善と悪が同時に報われる真の現れです!

 結び

 現在の中国では、中国共産党による無神論の宣伝により、多くの人が無神論者となり、善悪が報われることを信じず、道徳が著しく低下しています。それに伴って新型コロナウイルス感染症、地震、洪水......。さまざまな災難が次から次へと起きています。末世の大劫難をどのように乗り越えるのでしょうか? 最も重要なことは、より多くの善行を積み重ねることです。特に、大法が無実の罪で迫害されている現在、人は真・善・忍に賛同し、法輪大法のことに賛同し、学習者に優しく接することは、最大の善行ではありませんか? 福報を得るべきではありませんか? これによって末世の大劫難を乗り越えることができ、明るい未来を手に入れることができるでしょう。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/3/21/457972.html)
 
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