内に向けて探すことで家族の情の妨害から抜け出す
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文/河北省の大法弟子 

 【明慧日本2023年4月17日】修煉過程において魔難を乗り越える中、非常に深い教訓と悟りがありました。同修のみなさまからの助けと、ご指摘をお願いいたします。

 1997年に正式に大法を修煉してから、ずっと情の関を乗り越えていないと感じていました。夫婦の情、親の情、兄弟の情など、すべての情が絡み合って、私が精進し、着実に修めることを妨げる要素となりました。特に魔難に遭遇したときに法を学ぶ時間を逃すと、情の妨害から抜け出すことが難しくなりました。

 夫婦の情を例にすると、私が修煉し始めた当初から、夫は様々な矛盾を通じて私の心性向上に役立ってくれました。修煉者は、常人のように振る舞ってはいけないと心では分かっていましたが、不平不満が多く、いつも「何かを言いたい」という思いがありました。そのたびに夫は私に言いました。「師父はあなたたちに口答えを禁じているが、最後まで言いたいことを言ってしまうあなたは、修煉者とは言えないでしょう」と。その都度、私は「自分はまたもや心性を守れなかった」と後悔しました。私が修煉をはじめてから、夫は私の業消しを助けてくれているのだから、そのように接してはいけないと理解していましたが、どうしても完全に手放すことができませんでした。強い情を持って夫に真相を伝え、いつも夫を変えたいと思い、夫が邪党について行ってしまい、救われないのではないかと心配し、なかなか手放せませんでした。

 内に向かって深く掘り下げてみると、自分の中にある多くの人心を見つけました。闘争心、自身が正しいと思い込む心、恨む心、色欲の心、嫉妬心、褒め言葉だけを聞きたがる心、顕示心など、これらの心により夫が大法を正しく認識することを妨げ、大法を認めず、さらには大法の書籍を破壊し、師父の写真を投げ捨てるといった罪を犯す原因となりました。後に「厳粛声明」を書いたとはいえ、夫は既に大きな罪を犯してしまったのです。

 2021年の会社の健康診断で、夫が直腸がんであることがわかりました。手術を受け、化学療法を受け、今では体調はほぼ正常に戻り、大きな難関を乗り越えました。この間、私は内に向けて探し、自分の中にある上記に述べた執着心を見つけ出し、それらを捨てるように努めました。そして再び真相を伝える時には、夫も聞くことができるようになりました。法輪大法は佛法であること、病気治療と健康増進に驚くべき効果があること、真・善・忍が普遍的な価値であることを理解し、真・善・忍を認めることが、難関を乗り越えるための道であることを理解するようになりました。私は彼にいくつかの大法と大法弟子が作った歌を聞かせました。夫は聞きたがるようになり、私が大法の仕事を行うことにももう干渉せず、不平も言わなくなりました。法輪大法に対する肯定的な理解を持つようになり、彼は自ら美しい未来を選んだのです。

 次は子供について話しましょう。私たちには1人の息子しかいません。息子は幼い頃、頭が良くて活発で、勉強はあまり真面目にやっていませんでしたが、少し真面目に取り組むと成績がすぐに上がりました。小学校、中学校では授業が少なく、内容も比較的簡単で、少し真面目に取り組めばすぐに追いつけました。しかし、高校になると、授業を聞き逃すと追いつくのが難しくなりました。高校入試では理想的な状態には達せず、3流大学に合格しました。息子は自分の成績に非常に不満で、精神的なストレスが大きく、心理的な負担に耐えられず、崩れてしまいました。大学には1カ月しか在籍していませんでした。

 帰ってから、息子は精神療法を受け続け、何度も入院しました。私はこの現実を受け入れることが難しく、精神的な打撃を受けました。大法から離れることはありませんでしたが、法を学んでも心が入っていませんでした。息子との親子の情に苦しめられ、師父や大法を忘れ、さらに世間の噂を聞いては訪ねて診てもらい、魔難から早く脱出しようとして、大きな迂回路を歩むことになりました。

 それを知った同修は私と交流して、厳粛に私の行動が不二法門であり、決して、してはいけないことであると指摘してくれました。法はすべての邪悪を取り除くことができるので、再び外に求めることをやめ、法をもっと学ぶようにと話してくれました。また、師父にはできないことはない、あなたは大法弟子である、師父があなたの子供を見捨てることがあるだろうか? と指摘してくれました。その時、私はようやく目覚めました。師父は「親族の情に執着するならば、必ずそのために疲れ、まとわり付かれ、魔がさし、情の糸をつかんで一生をかき乱されるのですが、年を取って、悔いてももう遅いのです」。[1]と説かれました。

 私は目が覚め、困難に立ち向かうには、ただ法を多く学ぶしかないことに気づきました。そして私は師父に懺悔し、二度と愚かなことをしないと約束しました。

 私は時間を大切にして法を学び、時間があるときは常に法を学び、もはや息子の精神状態に左右されないようにしました。法を学ぶことで、文句を言う心、顕示心、妬む心、虚栄心、競い合う心など、執着心を見つけることができ、その人心を1つずつ取り除いていきました。法を学ぶことで、私の心は落ち着いていきました。

 息子が最後に入院した際、医師は私と夫に対して「この子の病気は治らない」と話してくれました。私は冷静な心境で、医師に法輪大法の真相を伝え、真相の小冊子と真相が書かれた車の前部に取り付ける飾りを贈り、また三退をも手伝いました。

 一週間後、私たちが息子に会いに病院に行ったとき、同じ階の病室に入院している患者の家族がすぐに私たちに伝えに来てくれました。私の息子が治ったので、もう別の部屋に移ったと教えてくれました。その時、主治医が私たちのところにやってきて、夫を奥の部屋に呼び、謝罪しました。「申し訳ございません! この前、言った言葉はあなたたちを傷つけてしまって、申し訳ありませんでした!」と。夫は感動して「子供が治ったのは何よりもうれしいです。皆さんも故意ではありません。医師の皆さんが私たちの子供を、心を込めて治療してくださったことに感謝します」と言いました。

 私だけが心の中で分かっていましたが、弟子が子供に対する情を捨てたのを見た師父が、子供を大きな難から救い出してくださったのです。

 息子が退院した後、私は彼に徐々に大法の素晴らしさを説明し、師父が彼を救ってくださったことを理解させ、彼を大法の修煉に導きました。息子はやがて法を得て、熱心に学び始め、精神状態がどんどん良くなり、ほぼ回復しました。ただ、時々頭痛がすることがありましたが、それもすぐに治まりました。身長1メートル90センチの男の子が師父によって救われました。偉大で慈悲深い師父に感謝いたします!

 次に兄弟の情の関を乗り越えたことについて話しましょう。私の故郷は田舎です。私には弟と妹が一人ずついて、私は長女であるため、弟や妹を世話する義務がありました。当時、父親は外地で働いており、家庭の大小事は母親一人で背負っていました。それに階級身分がよくなかったため、さまざまな差別を受けていたこともあり、私は幼い頃から内向的で劣等感を抱いていて、あまり話すことがありませんでした。弟と妹が時に泣きだすと、母親は何も聞かずに私を殴りののしりましたが、それでも私は彼ら2人のことを、いつも心がけていました。私自身が家庭を持ってからも同様でした。

 特に弟は、父親の仕事を引き継いで働き始めていて、私と妹は学業を頑張っていました。弟は私たちと同じ都市に住んでいました。弟の家に何かあった場合は、私は心を込めて彼を助けました。例えば、弟は他の人と一緒にビジネスを行っていましたが、資本金は私から借りて、利益は自分が得ていました。私は喜んで弟にお金を貸してあげました。いつ返してもらってもよく、文句は一切ありませんでした。弟の息子が結婚する時、私は2倍の祝い金を贈り、結婚披露宴の朝に必要な餃子を作るため、ひき肉を買って持っていくことまで計画していました。

 しかし、私が弟に電話をかけて話をすると「あなたたちには結婚式に参加してほしくない」と言われました。私は弟を常に気にかけ、世話をしてきたのに、こんな態度を取られるなんてと思い、涙が止まりませんでした。

 その後、甥が電話をかけてきて「お父さんが今言ったことを後悔しています、絶対に披露宴に来て下さい」と言いました。甥は私が来ないことを心配して、自ら家に来てくれました。私は「私は修煉者であり、彼らと同じレベルにならないようにしなければならない。まずは彼らの用事を済ませ、後にしっかり悟ってみよう」と思いました。彼らを心配させたくなく、結婚式前日の午後、私は手伝いに行きました。私は不機嫌そうな態度を見せず、何も表に出しませんでした。結婚式は喜びの中で行わりました。

 家に戻って、私は寝付けないまま横たわっていました。私は自分の修煉に問題があることを知っていました。弟は普段非常に優しい人であり、なぜ大事な瞬間に私に対してそのような態度をとったのでしょうか? 私はどこで間違えたのでしょうか? 法を学ぼう、法だけが私の心の鍵を開くことができます。心は徐々に落ち着いていきました。

 師父の教えは目の前に絶えず現れ、私は自分がどこで間違っていたかを知りました。私は彼らに対して情が強すぎたのです。私にこの情を手放すべき時が来たのです! 心が一気に釈然とし、明るくなりました。弟は法輪大法に対して肯定的な認識を持っており、通勤の際には常に真相紙幣を使っています。法輪大法が素晴らしいことを知り、自分の美しい未来を選ぶための基礎を築いています。

 現在、母親と弟は一緒に暮らしています。母親は正式に大法弟子にはなっていませんが、時間があるときは『轉法輪』を読んだり「法輪大法は素晴らしい」と唱えたりしています。私が渡した真相パンフレットを読み終えると、母親は他の人が救われるように渡しています。80歳を超える母親は健康で体力があり、性格も明るく、これは法輪大法が彼女にもたらした幸せです。

 修煉者として、法輪大法の基準に従って自己に要求し、宇宙の真・善・忍の特性に従って自己を導けば、乗り越えられない魔難はありません。法を多く学ぶことによって、関連する法理についてますます明確になりました。私たちが修煉中に出会うすべての人や事柄は、偶然ではなく、私たちが修めるべき人心があるからです。師父は私たちに心性を高める機会を提供し、周りの人々が弟子の修煉を助けるように按排しています。同時に、その過程で弟子の業力を消滅させ、弟子を成就させます。大法弟子として、私たちは周りの人々に慈悲を持って接し、感謝し、周りのすべての人や物に対して善良であるべきです。師父が苦労して手配してくださったことを裏切らず、人生を失望させないようにするべきです。

 法の中から悟ったことは、三界は情に包まれており、迷いの中にいる人々は世間の因果応報について知らずに、手に入れたら大喜び、失ったら苦しみを感じ、情に左右されて振舞っています。真の人生の目的が何であるかを知らず、変異した生活の趣向を追い求めています。私が大法弟子になることができたのは、最も幸運なことです。師父は私たちに万能の鍵を授けてくださいました。それは内に向けて探すことです。私たちがどのようにそれを利用し、実践するかによります。情のネットを一つ一つ突破し、情を放下して神に向かえば、私たちの来世の誓約を実現し、衆生を救うことができます。

 もし法に則っていないところがあれば、同修の方々に慈悲深いご指摘をお願い致します。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「修める者の忌」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/2/22/456995.html)
 
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