語彙は単に文字ではない
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文/ドイツの大法弟子

 【明慧日本2023年5月9日】私は若い頃、科学に非常に興味を持っていて、特に数学と物理に興味を持っていました。しかし、言語の面では才能がなく、特に母国語であるドイツ語は私にとってはとても困難でした。私はこの科目のため留年する危機に直面したことがあります。後になって、私は大学受験に合格し、科学技術分野を専攻し学びました。

 物心ついたころから、私はずっと母国語と付き合ってきましたが、時間が経過しても、私たちの関係はあまり大きく改善されませんでした。

 良き友のおかげで、私は法輪大法に出会い、すぐに学び始めました。師父の宇宙について書かれた内容に深く惹きつけられ、青春時代や高校時代に、量子物理学に興味を持っていたことを思い出しました。師父の経文を学ぶと、深い道理を感じることができました。また、非常に興味深いものを見ることができました。思い返すと、それらの画面をいまだに非常に鮮明に覚えています。それは宇宙物理学の現れのいくつかの瞬間でした。しかし、言語の学習の扉は依然として閉ざされたままでした。

 修煉を続けるうちに、まったく新しい分野が開かれました。それらの零れ散っていた部分が自然に統合されました。私は写真を撮り、絵を描き、大量のクラシック音楽を聴き、博物館や、オペラハウスを訪れ、演劇をよく観はじめました。また、私はますます自分の母国語とドイツ文化が好きになりました。思い返すと、私はまるで大きな夢から目覚めたような気がしました。

 一瞬にして、私は自分の根本的な変化を感じました。いまだにその瞬間を鮮明に覚えています。それは土曜日の午後でした。私は机に向かって座って、窓の外の庭を眺めていました。突然、内面から何かが湧き上がり、私はペンを取り、次の詩を書きました:

 迷いの空間で
 人はこの空間で迷いさまよっている。
 霧の中、視界がぼやけ、足を踏み出すのが難しい。
 欲望や貪欲に溺れていく。
 理は逆になっており、すべての汚れが今ここにある。
 彼は内なる平穏を求めている。
 不良の生命が彼らを嘲笑する。
 一歩ごとに幸福か悲しみかが決まる。
 故郷を忘れ、時間はすぐにやって来る。
 宇宙は今急速に変化している。
 暗い場所に突然光が現れる。
 天が清らかになり、新しい宇宙が目覚める。
 創世主は大穹を正し、このことはもう完了した。

 最後の一文字を書き終えたとき、私はペンを下し、自分自身に問いかけました。「これは何だろう?」と。その紙を見つめていると、私は自分が詩を書いたばかりであることに気づきました。私の最初の詩が生まれたのです。

 それから13年が経ちました。その間に、私は自分の母国語を楽しむことを学び、愛することができました。それは強力で、独自の特徴を持ち、正確であると同時に、繊細で柔軟性があります。ゲーテとシラー、そして多くの他のドイツの作家たちもそれに気づき、巧みにそれを使っていました。

 今日まで、私は700以上の詩を発表し、いくつかは書籍に収められています。現在、私は詩集を編集しています。

 修煉の過程で、私の蔵書も倍増しました。私はゲーテやシラーの詩を読むのが好きで、私の本棚にはたくさんのドイツ語の詩があります。私の視野は技術や科学の領域をはるかに超えています。今、私は大法を修煉していなければ、ドイツ語という宝庫を開くことができず、この博大で奥深い文化やドイツ語の詩歌に触れることができなかったと思います。

 私は心底、師父からのこの贈り物に感謝しています。私はまるで家に帰ったような気がします。

 師父に感謝致します!

 (責任編集:林暁)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2023/4/27/459206.html
 
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