【明慧日本2023年6月8日】明慧ネットの報道によると、2023年5月において、中国本土の133人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を宣告され、全国23の省、自治区、直轄市に分布し、そのうち60代以上の学習者は26人、最年長は85歳である。中国共産党(以下、中共)の裁判所、警官は学習者に66万6942元(約1300万円)、6400ドル(約89万円)の現金を強要して取った。
現在の情報によると、2023年1月から5月まで、計603人の中国本土の学習者が不当な判決を宣告されたという。
一、地域、刑期別の分布表
2023年5月、133人の学習者が宣告された刑期分布 |
情報収集期間:2023年5月1日から2023年5月31日。
注1:例えば1~2年とは、1年もしくは1年以上、2年以下。ほか同様。
注2:判決が宣告された期間は数カ月前、数年前の場合もあるが、今年5月に情報を入手して明慧ネットで掲載された報道に基づく。
5月の情報によると、133人のうち、不当な判決が宣告された年はそれぞれ2023年85人、2022年8人、2021年13人、2019年7人、2018年6人、2017年9人、2016年5人。
2023年5月の情報によると、中国全土133人の学習者が不当な判決を宣告された |
情報収集期間:2023年5月1日から2023年5月31日。
以下は迫害事実の一部。
1、山東省勝利油田のエンジニア・周徳勇さんに懲役8年、米連邦議員も注目
周徳勇さんは山東省東営市勝利油田の高級地質エンジニア。2021年4月23日、市公安局の濱海支局の警官に身柄を拘束され、その後2年以内に、東営区裁判所で裁判を3回開かれた。今年4月22日、周さんは懲役8年、罰金10万元(約200万円)の不当な判決を宣告された。
今年5月23日、米国国会の国際宗教フリーダム・コーカス(IRFC)は下院のレイバーンハウスオフィスビルで「中共による法輪功への迫害」についての公聴会を開いた。3人の学習者は国会で家族が法輪功を学んでいるとの理由で中共に身柄を拘束・判決され、迫害によって死亡した実例を述べた。現在、フロリダ州に在住するソフトウェアのエンジニアで、学習者の周遊さんは父の周徳勇さんが最近、中共に懲役8年の実刑判決を宣告された事例を報告した。
周遊さんは「父はもう62歳です。迫害されたため歯が全部抜けて、肉や野菜を食べることができず、ご飯すらも難しく、毎日スープで栄養を摂っています。どうか父を助けてください。中国で迫害されている法輪功学習者を助けてください」「父が身柄を拘束された日に、東営市のほかの十数人の学習者も身柄を拘束されました」と呼びかけた。
国会議員は「法輪功に対する迫害はいまだに起きています。これは非常に重要な議題です。アメリカはできる限り行動を起こし、迫害を阻止します」と話した。公聴会には下院議員、シンクタンクの専門家、国会のスタッフなどが出席した。
フロリダ州の連邦上院、下院議員らは周徳勇さんの状況に注目している。下院議員のガス・ビリラキス氏は周さんの件について3回にわたってバイデン大統領に手紙を出した。上院議員のマルコ・ルビオ氏も2回アメリカ国務省に手紙を出し、8人のフロリダ州の議員が2通目の手紙に署名した。
2、遼寧省鞍山のデザイナー・趙玉博さんに懲役3年の不当判決
遼寧省鞍山市の学習者・趙玉博さん(39)は2022年9月、自宅に侵入してきた警官に身柄を拘束された。今年3月28日、立山裁判所で裁判が開かれ、趙さんは懲役3年の不当な判決を宣告された。
趙さんはインテリアデザイナーである。14歳の時に法輪功を学び始め、成績はトップクラスで、「真・善・忍」の教えに従い自らを律している。しかし、法輪功を学んでいるとの理由で退学させられ、独学で勉強していた。社会人になった趙さんは、作品で上司と同僚から好評を博している。
2022年9月21日午後、趙さんは自宅で設計していた時、鞍山市公安局の鉄東支局山南派出所の警官に押し入られた。警官は何も提示しないまま、仕事用のパソコンなどの私物及び6400ドル(約89万円)、18000元(約36万円)の現金を押収した。
今年3月28日午前9時、趙さんは立山区裁判所で裁判を受けた。弁護士は警官の違法行為を指摘し、いわゆる証拠となる書籍、音声、ビデオなどの提供を求めたが、却下された。弁護士は趙さんがどのように国家法律の実施を破壊したのか、どのような過程、結果はどうだったのかについて問い詰めたが、起訴者側は何も証拠を出せなかった。
3、ハルビン市の王健さんは判決を不服として上訴したが却下
黒竜江省ハルビン市賓県の学習者・王健さん(女性)はハルビン市鉄道局の通信技師補である。今年3月9日、王さんは懲役2年、罰金10万元(約120万円)の不当な判決を宣告された。その後、王さんは上訴したが、5月25日、ハルビン中級裁判所に原判決維持を宣告された。
2022年7月11日、王さんは自宅のマンションから降りたとたん、鉄道公安局、賓県公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、勝利街派出所の警官らに身柄を拘束され、自宅にあったノートパソコン、プリンター、法輪功の関連書籍、携帯電話なども押収された。王さんはハルビン第二留置場に拘禁され、警官はずっと前から王さんを尾行していると言った。
同年7月20日、依蘭県検察庁は王さんへの逮捕令を発布した。8月26日、賓県公安局の警官は王さんの案件を依蘭県検察庁に送った。
同年9月26日、依蘭県検察庁は王さんの案件を県裁判所に送った。今年3月6日、依蘭県裁判所は王さんの裁判を開いた。3月9日、王さんは懲役2年、罰金10万元の不当な判決を宣告された。王さんは上訴し、案件は4月18日にハルビン市中級裁判所に送られた。
今年5月25日、家族は裁判所からの通達を受け、中級裁判所は王さんと親族弁護士の公開裁判の要求に応じず、原判決維持とした。家族は再審を申し出た。
4、北京市朝陽区の唐平順さん、馬秀雲さん夫妻に不当判決
北京市朝陽区の学習者・唐平順さん、馬秀雲さん夫妻は2022年10月12日に再び身柄を拘束された。今年5月24日、2人とも朝陽区裁判所に懲役1年6カ月、罰金4000元(約8万円)の不当な判決を宣告された。
警官が証拠としたものは、2人が読んだ法輪功の関連書籍、煉功用のプレイヤー、手書きの経文、カレンダーなどである。
(続く)