2021年3~4月、2857人の学習者が連行、嫌がらせを受ける
■ 印刷版
 

 【明慧日本2021年5月25日】(中国=明慧記者)明慧ネットの統計によると、2021年3月から4月の間、少なくとも2857人の法輪功学習者(以下、学習者)が警官に連行され、嫌がらせを受けたことが分かった。うち1090人が連行され、1767人が嫌がらせを受け、501人が家宅捜索を受け、21人がやむを得ず家を離れ、35人が採血された(一部はDNAを採取された)。その中に、90歳以上の学習者が3人、80~90歳の学習者が74人、70~80歳の学習者が146人含まれている。警官が学習者から不当に押収した現金の総額は50万8827元であった。そのはか、39人が年金を差し止められた。

图1:2021年3~4月中国大陆各地法轮功学员遭绑架骚扰人次统计

図1、2021年3~4月、連行、嫌がらせを受けた中国各地の学習者の延べ人数

 一、3~4月、少なくとも1090人の学習者が連行される

表1、2021年3~4月、連行された学習者の地域別人数統計表

区域 連行された人数
山東省 149
黒龍江省 116
四川省 114
湖北省 91
遼寧省 77
吉林省 66
陝西省 60
河南省 50
河北省 46
北京市 45
広東省 41
湖南省 36
安徽省 34
重慶市 26
天津市 24
江蘇省 18
浙江省 18
甘粛省 17
江西省 16
山西省 12
上海市 11
寧夏回族自治区 9
貴州省 5
雲南省 3
福建省 2
内モンゴル 2
広西壮族自治区 1
海南省 1
合計 1090

 迫害の実例

 1、霍志芳さんは北京中関村の警官に連行される

 北京市海淀区の学習者・霍志芳さん(57)は3月7日、北京航空航天大学に住む父親におかゆを届けたところ、警官・陳炳超から「中国共産党(以下、中共)の『二つの会議』の間、外出してはいけない」と嫌がらせの電話を受けた。午後になると、中関村派出所の警官らが霍さんの自宅に行き、霍さんを連行した。

霍さんが連行された当時の映像

 2、河北省定興県の王徳福さんは、頭を壁に叩きつけられ流血した

 定興県西江村の学習者・王徳福さんは3月23日の午後、同県柳卓郷肖金庄村で法輪功迫害の実態を伝えたところ、同村の書記に会った。書記は受け入れるどころか激怒し、王さんの頭を掴んで壁に叩きつけ、王さんの頭が血だらけになった。その後、村の書記は保定と定興の110番通報し、王さんを柳卓郷派出所まで連行した。上からの指示によると、コロナウイルスのPCR検査を受けてから、直接王さんを刑務所に入れるという。

酷刑演示:揪头发撞墙

拷問の再現:頭を掴んで壁にぶつける

 3、海南省瓊海市派出所、趙鋒慧さんを連行、その妻を連行しようとする

 明慧ネット2021年4月11日の報道によると、海南省瓊海市の学習者・趙鋒慧さんは4月7日、海口鉄道公安局瓊海駅派出所まで連行された。当日の夜、瓊海駅派出所の警官らは、瓊海市にある趙さんの自宅のドアを何度も叩き、趙さんの妻・常虹さんを連行しようとした。

'赵锋慧'

趙鋒慧さん

 趙さんは、中国建設銀行鶴岡支店で大型プロジェクトのスーパーバイザーとして働いていた。1993年にB型肝炎と肝臓がんの疑いがあると診断されたが、1995年6月に法輪功を学んでから回復した。

 1999年7.20、中共の江沢民集団が法輪功への残酷な迫害を開始して以来、趙さん夫婦は「真・善・忍」の信念を放棄しないとして、ずっと迫害を受けていた。最初の6年間、趙さんは何度も連行され、5年間にわたって二度の労働教養を受けた。洗脳、強制労働、拷問などの迫害により、体重が95キロだった趙さんは、40キロまで痩せこけた。2005年、趙さん夫婦はやむを得ず故郷の黒竜江省鶴岡市を離れ、海南省にやってきた。

 2020年12月、妻の常さんは黒竜江省佳木斯市で迫害の実態を伝えたとして連行され、その後逃れることができた。

 2021年4月7日午後、趙さんは行方不明になり、その後、海口鉄道公安局瓊海駅派出所まで連行されたことが確認された。

 4月7日午後10時頃、少なくとも6人の警官(3人は私服)が、趙さんの自宅のドアを1時間以上にわたって叩いた。その間、警官は特別警察を呼んでドアを爆破すると言った。その中には、当派出所の所長の腕章をつけている人もおり、「海口鉄道公安局」の肩章を付けている警官もいた。

 警官らはドアを蹴りながら、「最後のチャンスだ。ドアを開けたら何もしない、さもなければドアを壊すぞ、よく考えろ!」と脅した。

'四月七日晚威胁开门的警察'

4月7日の夜、ドアの前で脅している警官

 4月8日午後4時27分、2人の警官が趙さんの自宅の前に再び現れ、その後、趙さんの近所の家に嫌がらせを働き、午後5時に立ち去った。

 4月9日午前10時59分、不動産の関係者2人と私服警官2人が趙さんの自宅の前に来て、2分後に帰っていった。

 趙さんの息子は、父親が連行され、母親が放浪生活を余儀なくされたことを知り、父親の健康を非常に心配し、社会各界に力強く応援を求め、学習者への迫害を停止させ、直ちに父親を解放するよう呼びかけている。

 4、彭州市の徐志瓊さんは、右手を骨折し、重い手錠と足かせをかけられる

 彭州市蒙陽鎮の学習者・徐志瓊さん(69)は3月9日午前、610弁公室の人員と警官らにより蒙陽鎮派出所まで連行された。蒙陽鎮派出所と成都市留置場所で拘禁されている間、重さ10キロ以上の手錠と足かせをつけられ、1日10時間以上硬い板や椅子に座らされ、臀部が爛れた。4月9日、徐さんは自宅に戻った。

 警官による暴力的な連行の結果、徐さんは右手を骨折し、4日間入院した。病院のベッドでも、徐さんは重い手錠と足枷を付けられていた。

酷刑演示:铐在床上

拷問の再現:ベッドに手錠をかけられる

 二、3~4月、1767人の学習者が嫌がらせを受ける

表2、2021年3~4月、嫌がらせを受けた学習者の地域別人数統計表

区域 嫌がらせを受けた人数
河北省 363
山東省 263
四川省 204
黒龍江省 146
遼寧省 141
吉林省 139
湖北省 120
上海市 70
天津市 63
重慶市 39
北京市 33
江西省 32
山西省 26
安徽省 25
甘粛省 22
広東省 11
陝西省 11
湖南省 10
内モンゴル 10
貴州省 9
江蘇省 5
福建省 6
河南省 6
浙江省 5
雲南省 4
新疆 3
省名不明 1
合計 1767

 迫害の実例

 山東省区淄博市淄川の政法委は、「優秀部門」の選抜を機に学習者を迫害

 最近、淄川区の「優秀部門」を選定する際に、淄川区の政法委と宣伝部は、学習者への迫害項目を追加し、参選する部門の学習者に保証書や摘発書などに署名させ、そうしなければ不合格の1票になるとした。その結果、多くの部門は、部門内の学習者を脅迫し、迫害するようになった(「優秀部門」に選ばれると、全員が約1万元の奨励金をもらえるが、1票でも否決されれば、全員のボーナスが失われる)。中共の関係者はこのようにして、利益と迫害を結びつける方法で、一般市民の法輪功に対する憎しみを扇動した。

 三、132人が洗脳班に送られ「転向」を強制される

表3、2021年3~4月、洗脳班に送られた学習者の地域別人数統計表

区域 洗脳班に送られた学習者の人数
吉林省 35
山東省 24
湖北省 18
四川省 13
安徽省 12
河北省 11
北京市 4
山西省 4
重慶市 2
広東省 2
湖南省 2
内モンゴル 2
河南省 1
江蘇省 1
浙江省 1
合計 132

 迫害の実例

 17年の冤罪を経た長春電波ジャックの参加者・孫長軍さんが洗脳班に連行

 4月6日早朝、吉林省延辺朝鮮族自治州汪清県の610弁公室と国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の関係者7人(うち1人は孫長軍さんの隣人)は、学習者・孫長軍さんの居場所に侵入し、孫さんを連行した。

 情報筋によると、孫さんは延吉洗脳班に送られた。連行される前に、610弁公室の人員は孫さんに電話をかけ、「特別に転向させてやる」と言ったという。現在、中共の法曹部門が「ゼロ行動」を口実に学習者を迫害している中で、中国各地で再び洗脳班が設立された。吉林省の多くの市や県では、複数の洗脳班は設立され、 2020年に延辺地区の少なくとも185人の学習者が洗脳による迫害を受けたという。

 2002年3月5日、当時まだ26歳だった孫さんは、長春で行われた電波ジャックに参加したことで、不当に懲役17年の実刑判決を言い渡され、吉林刑務所で様々な迫害を受け、2019年にようやく解放された。

 2021年4月18日、約1000人のニューヨークの学習者が、「4.25」1万人の平和陳情22周年を記念するパレードと集会を行った。学習者たちは「直ちに孫長軍さんを無条件で釈放せよ」、「洗脳班は中共の黒い刑務所だ」「悪人の馬延峰と侯淅敏を告発」などのパネル資料を掲げていた。

 四、65歳以上の年配学習者274人が迫害される

图2:2021年3~4月274名65岁以上的老年法轮功学员遭绑架骚扰

図2、2021年3~4月、65歳以上で連行、嫌がらせをされた274人の学習者の年齢層別人数分布

表4、2021年3~4月、迫害を受けた65歳以上の学習者の年齢層とその人数統計表

連行された
学習者の年齢層

連行され

た人数

嫌がらせを受けた
学習者の年齢層

嫌がらせを

受けた人数

90歳以上 1 90歳以上 2
80~90歳 27 80~90歳 47
70~80歳 77 70~80歳 69
60~70歳 32 60~70歳 19
合計 137 合計 137

 迫害の実例

 重慶市の81歳の陳貴芬さん 警官に騙されて拘禁

 重慶市江津区の学習者・陳貴芬さん(81歳女性)は4月6日、現地派出所の警官に「健康診断」だと騙されて連行され、九龍坡区留置場に拘禁された。14日後、陳さんは重慶市女子刑務所に収監された。

 五、警官が不当に押収した現金の総額は50万8827元に上る

表5、2021年3~4月、警官が家宅捜索した際、1万元以上を不当に押収した現金の明細表

名前  省 県区 家宅捜索  不当に押収した現金
(元)
趙玉芬 天津市   紅橋区   16万
張春耀 浙江省 寧波市     10万
王菊香の息子 寧夏 銀川市 興慶区   3万
李玉珍 湖北省 武漢市 青山区   3万
女性学習者 山東省 淄博市   家宅捜索 2万
周英敏 山東省

濰坊市

濰城区 家宅捜索 2万
王仙 山東省 濰坊市   家宅捜索 1万700
趙鳳梅 山東省 濰坊市 安丘市 家宅捜索 1万
許永蘭 天津市   武清区 家宅捜索 1万
張志峰 山東省 臨沂市 蒙陰県   1万
林桂環 黒龍江省 鶏西市 密山市   1万

 中国語の統計資料をダウンロード(208.6KB)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2021/5/5/424203.html)
 
関連文章