未来を予言する張善人の物語
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文/内モンゴルの大法弟子  

 【明慧日本2023年7月18日】中華民国の初期、山西省陽高県のある村に、張という名の居士が住んでいました。張は徳を重んじ心を修め、誠実で一生を善くしたことで、人々は張善人と呼んでいました。張善人の家には仏堂があって、毎日線香をあげて佛を拝み、とても敬虔でした。

 ある日、村の4、5歳の子供数人が、好奇心から張善人の家の仏堂に来て、自分たちも佛を拝みたいと言いました。張善人は子供たちに「体をきれいに洗って、身なりを整えてから仏堂に来るように」と教えました。張善人は子供たちを一人ひとりよく見た後、胡という名前の女の子を指差し、穏やかな口調で「あなたたちの中で、彼女だけが、佛主が世の中に来られて法を伝え、人を済度することに巡り合うことができる。他の人は皆間に合わない」と言い、さらに「その頃になると、家々のランプが下を向いていて、トイレも部屋の中に作られている」と言いました。

 胡という女の子は成長して結婚し、夫と一緒に内モンゴルのドロンノールで商売を始めました。商売が繁盛して大きくなり、ドロンノールに定住しました。後に家にも仏堂を設け、毎日欠かさずに線香をあげ、佛を拝みました。中国共産党(以下、中共)が政権を握った後、三反五反の運動の中で、胡さん一家が苦労して蓄えて建てた数十軒の不動産は中共に奪われて公有され、仏堂も破壊されました。胡さんは脅かされ、やむなく毎日拝んでいた銅の仏像を密かに城南の砂地に埋めて隠しましたが、結局、後に紛失してしまいました。

 世は移り変わり、時は流れて行き、当時の女の子はすでに90歳を超えました。2014年、胡さんは重病に罹り、亡くなる3カ月前、嫁さんが側で世話をしていました。胡さんの嫁さんは法輪大法の修煉をしており、毎日、胡さんに『轉法輪』を読んで聞かせるほかに、煉功も教えました。胡さんは、子供のころ張善人が言ったことを思い出しました。これは佛主が伝える人を済度する大法だと分かり、法を聴く前には、必ず顔と手を洗い、服をきれいに着替えました。「張善人は、髪を整え、身なりを整え、きれいにしてから仏堂に行くようにと言った」と嫁に話しました。

 古の人が語った「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」という言葉があります。胡さんは3カ月しか大法を聞くことができませんでしたが、これはすでに大きな福であると、本当に修煉する人は誰もが分かっています。法輪大法が世の中で広まる時期に、胡さんは大法とすれ違わなかったからです! すべてが決まっているのかもしれません。そうでなければ、どうして張善人に予言できたのでしょうか?

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2015/10/27/318098.html)
 
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