文/中国の大法弟子
【明慧日本2023年8月15日】(前文に続く)
三、家庭と病業の関門を突破する
邪悪な手錠と足かせに直面しても、私は冷静と威厳を保ち、正念で関門を突破することができましたが、家庭の魔難のなか、大きな失敗をしました。
夫と嫁は中国共産党(中共)に毒害され、神を信じません。夫は私に口を開けば、必ず「早く死んでくれないかな!」と言います。夫は世のなかで最も冷酷で憎悪に満ちた言葉を私に投げつけ、私を絞め殺さないと気が済まないかのようです。大法の書籍を見つけるとすぐに引き裂き、大法の師父の法像を見つけるとすぐに破壊します。夫は息子がただ私と一緒に大法を修煉していることを理由に息子を憎みます。
夫がこんな態度であるため、嫁も自然と私に無礼で、さらに私に対して暴力を振るい、髪を引っ張るような行動さえします。嫁は私が彼女の夫(私の息子)をつれて大法を学ぶことを憎んでいます。家庭での私の修煉は非常に困難な状況であり、しばしば怒りや屈辱、涙を堪えながら忍耐することがあります。師父が説かれたように「まったく怒り恨むことがなく、不平に思わないことこそ修煉者の忍なのです」[1]を実践できませんでした。
6年前に私は退職しました。孫が生まれて3年後には孫娘が生まれました。家庭の経済状況が良かったため、家事を手伝い、2人の孫の面倒を見るために家政婦を雇うことが可能でした。しかし、夫と嫁は頑固に拒否しました。彼らの意図は明白でした。たくさんの家事と2人の子供を私に押し付けて、私が学法や煉功する時間や体力を持たないようにしようとしたのです。嫁は私に対して「あなたが死んだら、家政婦を雇う。今、あなたが家政婦を雇ったら、私がその人を追い出す」と言いました。
退職してから6年が経ち、私は白髪だらけになり、2人の小さな子供の世話をし、家事や買い物、料理などのすべてをこなしていました。一日中忙しさが絶えることなく、私は身体を壊しました。心の中では常に「出ていくか」、それとも「残るか」のジレンマに苦しんで、苦しみながら耐えていました。私は疲れきった身体を引きずりながら学法し、煉功し、正念を発していましたが、自分自身もうまく対処できず、形だけの修煉になってしまい、心の中には固い氷のような怨恨ができあがっていました。これは歴史的な因縁かもしれませんし、修煉中に避けて通れない生命の難題かもしれません。もしかして私が乗り越えなければならない大きな試練なのでしょうか?
一度、私の身体に突発的な状況が起きました。呼吸がつらくなることがよくあり、昼間はまだまだ大丈夫で、自宅の6階まで登る途中に3、4回休憩する必要があるものの、何とか登ることができ、自転車でグループ学法の場所に行くこともできました。しかし、夜の12時に正念を発するとき、掌を立てることができず、坐禅すると背筋を伸ばせず、両手で地面を支えて、身体は前に傾く姿勢にならないと、わずかな息を吐くことすらできませんでした。姿勢を少しでも変えると、息が詰まるようになり、いつでも窒息しそうでした。夜中はベッドに両手をついて支えながら過ごし、その状態が1カ月以上も続きました。そして身体は不快な臭いを発し始めていました……。
私は自分の生命が一分一秒ずつ悪戦苦闘しているように感じ、自分呼吸が止まるだろうという幻覚が頭の中に現れました。鏡に映った自分の真っ黒な顔が恐ろしく、同修らも私を見ると少し心配していました。それでも私は恐れていませんでした。私は自分の修煉に問題があることを知っていて、それを正す必要があると理解していました。私の身体は業を滅している、身体が浄化されており、関門を突破し、向上し、功を伸ばそうとしているため、私の心は全く動じず、ただ一つの願いだけがありました。自分をしっかり修めることでした。私のすべては師父が管理してくださり、師父が私たち修煉者の道を按排してくださっています。
ある年配の同修は私に彼女の家に行かないようにと言ってきました。彼女は私が彼女の家で倒れることを恐れていました。しかし、私は生と死について全く心配していませんでした。自分の修煉の道に大きな漏れが発生したことを理解していました。自分が長期にわたる家庭の魔難の中で、心性が向上できず、邪悪に隙に乗じられたのです。私は自分の問題をはっきり認識し、修煉の厳粛さを目にしました。私は「真に修煉し、師父の教えに従って、大法を以て自分を正す」という一念を固めました。
私は内心から「旧勢力の按排を全般的に否定し、旧勢力による私への迫害を徹底的に排除し、いくら困難であっても、私は毎日の煉功を2回行い、『轉法輪』を三講読むことを堅持する」という強大な一念を発し、師父の加持と保護のもと、徐々にそれをやり遂げました。
その後、私は自分に対して以下の規則を立てました。一、体内の強い怨恨心を長時間にわたり正念を発して根絶し、完全に取り除くこと(同修たちも私のために、それを解体する正念を発してくれました)。二、師父の『オーストラリアでの説法』や『各地での説法十一』などの経文を重点的に繰り返し学び、修煉者の正しい理を用いて問題を考えること。三、刑務所から出てきたばかりの同修を全力で支援すること。四、朝早くから食材を買い、料理をし、孫を幼稚園に送り迎えすること。五、入院している母親の世話や食事の手配などの時間を作ること。六、高層ビルに住む同修の家に行き、真相を伝えるプロジェクトに関する情報などを伝えることで、どれも欠かさずに取り組むように心掛けることでした。
旧勢力の迫害に対して私が行動的に完全に否定した結果、1カ月後に私は乗り越えることができました。息子が私に言った言葉は、「お母さんの体調は正常に戻ったね」という言葉でした。そうです、一つの関門、一つの難関は一つの境地です。私は涙が溢れ、自分の生命を浄化し、再構築してくださった師父に限りなく感謝するのみでした! 師父は私に二つ目の生命をくださいました! 私はこの世のすべての幻想と魔難は、大法弟子が必ず乗り越えなければならない試練であり、師父が弟子を天に戻すために用意されたものなのだと感じました。
私の身体にこのような状態が発生したことで、家族は家政婦を雇うことに同意せざるを得なくなりました。また、母親にも家政婦を雇いました。こうして私は家庭の雑務から解放され、師父の法を正す大きな流れに全力を注ぐことができるようになりました。
師父の慈悲深い済度のご恩に感謝します!
(完)
注:
[1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「忍とは何か」