【明慧日本2023年8月23日】安徽省合肥市(ごうひし)在住の法輪功学習者・紀広英さん(78歳女性)は、2022年8月、包河区(ほうがく)の警察に告訴された。10か月後の2023年6月下旬、警察は紀さんに対する告訴を取り下げた。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
紀さんは2022年5月、包河区政法委員会の副主任・楊に書簡を送り、法輪功の修煉を続ける決意を表明した。
駱崗派出所の警官らは2022年8月25日、紀さんの自宅を家宅捜索し、居住監視となった。彼らは、2022年11月12日、蜀山区(しょくざんく)検察庁に紀さんの案件を提出した。
しかし、検察は2023年4月下旬、紀さんの案件を警察に差し戻した。その後、警察は紀さんを召喚したが、紀さんは派出所へ行くことを拒否した。
紀さんは2023年5月中旬、駱崗(らくこう)派出所の所長・張英松に、以下の書類を届けるつもりで派出所に出向いた。
1、2011 年 3 月 1 日に出版総局が発行した、法輪功出版物の禁止を解除する公告第50号。
2、 警察が提供した紀さんに対する証拠は違法に収集されたものであり、許容できないとして除外するという、弁護士が書いた要請書。
3、紀さんを起訴しないようにするために、家族が書いた検察への意見書。
所長は紀さんに会わず、電話にも出なかった。その後、紀さんは警官・張向宇に資料を所長に渡すよう依頼した。
6月27日、紀さんは義理の妹を伴って再び駱崗派出所に行き、担当警官の張向宇に会い、案件の取り下げを明確に求め、法輪功迫害の実態を伝えた。さらに、「手紙を書いただけで起訴されることはありません。『中華人民共和国憲法』第40条に規定されている通信の自由と通信のプライバシーは保護されています」と話した。
張は6月29日、紀さんの夫に電話し、所長が明日一緒に夕食をとろうと、紀さんを招待したと言った。でも、紀さん夫婦は行かなかった。
7月1日正午、張向宇から合肥市公安局包河分局より、「案件取り下げ決定書」の書留郵便が紀さんに届いたという。