恨む心を取り除き、心の容量が大きくなった
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2023年9月25日】私は昔、恨みの強い人でした。少しでも不当な扱いを受けると恨みを抱いて不公平だと思い、自分を大きな苦しみに陥れます。修煉の中で、それは執着だと認識し、その心を捨てようと努力してきました。

 一、親への恨みを捨てる

 小さい時から今まで、継父は私をとてもひどく扱って、小さなことでも激しい言葉で罵るのは日常茶飯事です。継父は私にだけではなく、自分の両親、兄弟、上司、同僚を含めて、すべての人に対しても悪辣に扱います。私の心は深刻なダメージを受け、継父に大きな恨みを持っていました。子供の頃よく病気になり、母は仕事をするために私を祖母の家に預けて、久しぶりに会いに来ます。祖母は子供の面倒をあまり上手に見られなくて、私は小さい頃から孤独で、いろいろな常識、マナーや義理人情を誰にも教えられず、人と付き合うことが苦手で、それがその後の生活に大きな影響を与えました。学校では友達がおらず、人と交流できなくて、特に女性と接することが苦手で、強い劣等感がありました。職場でもよくいじめを受けて、ずっと満足に暮らすことができず、これにより両親に対してもっと多くの恨みを蓄積しました。

 修煉をして初めの頃、両親に対する恨みがどんなに大きいかを意識していなくて、ただただいろいろなことを我慢するだけでした。心の中にどんなに悔いや苦しみがあっても我慢しましたが、修煉が進むにつれて、表面的に我慢するだけでは足りず、本当に恨む心を捨てなければならないと気づきました。

 ある日、継父は夕食の時にある賛否両論の話題を提起しました(これは継父の常套手段で、このような論争になりやすい話題を出して、相手を喧嘩の方向に誘導する。継父は喧嘩以外、人とコミュニケーションを取る方法を知らない)。私が意見を言ったら、案の定、継父は口に任せて暴言を吐き始め、感情はますます激高し、表情もますます獰猛になり、いくら説明しても受け入れず、ひたすら私が間違っていると強調しました。衝動的に私の腕を引っ張り、無理矢理に私と口論を続けようとしました。私も少し怒って、厳しい口調でこの対話を続けたくない、もうこれ以上付き纏わないでほしいと伝えました。

 後で自分に執着心が生じたと気づきました。ほかの人なら、私はこんなに怒ったり執拗に主張したりすることをしないと思います。しかし、長い間の恨みが私に正気を失わせ、いつも継父と言い争って、彼が間違っていると証明したいのです。その後、内に向けて探して、恨む心、闘争心、自分が正しいと証明したい心、指摘されたくない心、焦る心、名利心、私心、やり返したい心を見つけました。発正念してこれらの執着を取り除く時、母はそばで私を叱り、これも私の忍耐力を試すものでした。幸いにもその時、私はすでに冷静になり、魔性に左右されることはなかったのです。発正念をしてずいぶん楽になりました。リビングに行ってみると、何事もなかったように、継父はソファーに横になって携帯電話をいじっています。すべては虚像でした。

 二、悪人に対する恨みを捨てる

 真相を伝えたため、私は派出所に2回身柄を拘束されて、拘置所に1回入れられたことがあり、勤め先に3回解雇されたことがあります(中国の多くの私営企業は大法弟子を雇うことを恐れており、真相を話さなければ何とか働かせてもらえるが、真相を話すと即時に解雇する)。ずっと生活があまり順調でないため、悪徳警官と通報者に恨みを持つようになりました。彼らが善人を迫害し、彼らが私の仕事の機会を奪ったことを恨みました。今思えば、彼らが私にどれほど悪いことをしても、その分だけ良いことに変えたのではないでしょうか。一回一回の魔難がなければ、私は今日のように冷静で正気で、修煉の意思をしっかり持つことができたでしょうか。魔難はみな虚像で、大法弟子を成就させるための現象でしかありません。

 今、私は加害者たちを恨んだり、自分の境遇のために不平不満に思ったりすることはなくなりました。多くの人心を捨てさせ、私を向上させてくれた彼らには感謝しかありません。同時に彼らを非常に哀れに思い、真相が分かって救済されるよう願っています。

 三、恨む心と他の人心の関係

 内に向けて探す中で、恨む心と多くの執着心がつながっていることに気づきました。まず、恨む心は私心に由来して、一種のマイナスの感情として現れます。次に、恨む心には闘争心、嫉妬心、復讐したい心などを伴い、単独で存在することは少ないと思います。これらの執着心は互いに関連し互いに強化し合って、一つの出来事に同時に現れてきます。中の一つを除去しても、他の執着心が生き返ってくるので、複数の執着心を同時に除去しなければなりません。第三に、これらの執着心は往々にして互いに表裏と因果になり、高低を争っているように見えますが、裏の原因は恨む心であったりして、恨む心の裏に嫉妬心があります。名利情が触発される時にも恨む心が生じます。恨む心の根源に利己的な心が必ず存在します。本当に恨む心を取り除きたいなら、しっかり根を掘り源を見つけなければなりません。

 幾多の試練を経て、実は私をめぐって不公平もなく、悪人もなく、ただ師父は私に恨む心を捨てさせている、私が本当に「殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さない」レベルまで達するように師父が与えてくださった試練だ、と私はやっと悟りました。

 今振り返ってみると、自分は本当に愚かで、こんなに長く修煉してやっとこんなに浅い道理が分かりました。ずっと誰が正しいか誰が間違っているか、誰が良いか誰が悪いかという笑えるほどの表面の虚像に纏わされて、恨む心に苦しめられて、進歩できないように引きずられて、本当に悟性が悪かったのです。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/19/465416.html)
 
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