文/カナダの大法弟子
【明慧日本2023年10月12日】「堅忍」は、多くの学校で現在教えられている概念であり、人々は「堅忍」が育成および学習可能であることに気づいています。現代の人々は、ストレスと不安に悩まされているため、逆境でネガティブな感情を減少させる方法を探しています。
法輪大法の修煉は、人生を変え、精神的な強さと忍耐力を高める素晴らしい方法です。修煉によって、人々は困難な状況でも積極的な態度を維持できるようになると、私は信じています。
第24回世界法輪大法デーを迎えるにあたって、私は身心の平静を保つ方法を皆さんと共有したいと思います。過去数年間、私は常人が想像できない困難な状況を経験しました。法輪大法の修煉により、私は非凡で精神的な強さと心の中の平静を得ることができました。法輪大法がなければ、私は早くも尽きることのない悩みと絶望の中に陥っていたでしょう。
暴風雨がやって来た
法輪大法は、個人の考え方を根本的に変え、人を道徳的により良い人にし、より誠実で、より慈悲深く、より寛容な人にすることができます。法輪大法により、私たちは本当の平穏を得ることができ、苦悩を離れることができます。周囲の状況も楽になり、人々も自信を持つようになり、すべてが良い方向に進展します。
2021年11月、私の息子が病院に運ばれました。病室には多くの医師がいて、医師たちは息子の足に穴を開けていて、子供は怯えていました。誘導昏睡を経て気管挿管し、子供の心臓はいつでも停止する可能性がありました。突然の絶望が重荷のようにのしかかってきたようでした。
睡眠不足からくる体力の衰弱と疲労で、私は地面に倒れ伏して泣きました。しかし、一つの念が私に「座禅を組み、手印を結び、何も考えないでください」と告げました。子供の心臓は引き続き鼓動しました。
座禅をしている間、私は強烈な恐れや罪悪感から完全に解放され、言葉で表現できないような純粋で平穏な静けさを感じました。しかし、座禅をしていない時、私の思考は病院の酸素モニターに向けられました。子供は病床に横たわり、体にチューブが挿さっており、意識はありませんでした。モニターの数値が上昇すると、私は喜びを感じました。逆に、下降すると、悲しみを感じました。巨大なストレスによって私の心は痛み、私は非常に孤独を感じました。
私は決意し、全神経を集中して『轉法輪』を一字一句読むことにしました。私は毎日法を学びました。後で気づいたのですが、私はすべてを手放す必要があり、すべてを師父にお任せし、子供の運命は師父が決定されるのだ、と思いました。
師父は「もしあなたが病気のことばかり考えるその心を捨てられないのなら、われわれは何もしてあげられないし、どうすることもできない」[1] 「しかもその時、あなたは耐え忍んでいる間、それを気にかけずに淡々と受け止めていられたかも知れません」[1]と説かれました。
私は重い負担が消え去り、不安感が私を支配することはもうありませんでした。その夜、子供の状況は180度大きく変わりました。その後の数日間、私はずっと非常に冷静な状態でした。私は病院の瞑想室で座禅をしました。座禅をしている間、職員の1人も参加し、私は大いに励まされました。
数日後、私の息子が目を覚ました時、息子の体にはまったく影響がなく、むしろ以前よりも良い状態でした。
2022年8月、似たような出来事がもう一度起こりました。何が起こっても、すべてが良くなると私には分かっていました。息子が生きるか死ぬか、私はもはや心配しませんでした。私は医師の言葉を気にしませんでした。私は子供(訳注:息子)がすべての人に驚きをもたらすことを知っていました。
ある時、子供の状態が最悪の状態に達し、子供が私たちから離れる(訳注:亡くなる)かもしれないと一度思いました。その時、すべての医師が駆けつけ、モニターでは、心臓と酸素の指数が低下していました。私は座り、両手で合掌し、目を閉じました。私は手を離し(訳注:自分での関与を放棄し)、子供を師父に託し、すべてを師父の決定に委ねました。すぐに、奇跡が再び起こり、子供はすぐに正常に回復しました。
集中治療室の看護師たちは何度も私に、私がとてもリラックスして見えた、ということを言いました。そのため、看護師たちは法輪大法に非常に興味を持ちました。
息子の物語
2年前(訳注:2021年)、私が妊娠していた時、胎児がめったにない疾患を持っている可能性があると告げられました。心臓と脳に重大な問題があるかもしれないと言われました。私は生命がどれほど貴重であるかを理解しており、ですから胎児を放棄することは一度も考えたことはありませんでした。
この胎児は私の3人目の子供で、この胎児には21番染色体が1本多かった(訳注:21番染色体が1本多いとダウン症の主要な原因となる)のでした。出生時、胎児は呼吸が非常に困難でした。胎児が生まれてから1時間後、医師が胎児の心臓の超音波検査を行った時、私は自分の記憶に頼って胎児のために『轉法輪』の最初の部分を暗唱しました。
法輪大法と私の積極的で平静な態度が胎児に役立つ、と私は確信していました。検査結果から、胎児の心臓に問題はなく、呼吸も急速に改善していることがわかりました。続く日々の中で、医療スタッフが驚くほど、胎児が正常に食事を摂取でき、通常の健康な赤ちゃんのように元気で周囲の状況に敏感であることに気付きました。その時、私はオーストラリアに住んでおり、夫と他の2人の息子は私がいるところから1時間半、離れたところに住んでいました。私は胎児の状況すべてに自分で立ち向かわなければならないと感じました。そして、法輪大法が私に勇気を与えてくださいました。私がストレスを感じた時、法輪大法が私を平静にしてくださいました。私がほとんどネガティブな感情に支配されそうになった時、法輪大法は私が冷静な思考ができるようにしてくださいました。
最初の魔難を経験した後、私たちの生活は通常に戻りました。私の幼い息子(訳注:胎児)は健康に成長し、私は同時に他の2人の子供の世話を続けました。しかし、嵐が間もなく訪れることを、私たちは知りませんでした。
2021年11月、幼い息子は呼吸困難のため、緊急に病院に搬送されました。息子は身体にチューブが挿入され、5日間完全に昏睡しました。しかし、その後の5日間で、息子はまさに奇跡のように完全に回復しました。この出来事の後、幼い息子は言葉を覚え始め、幸せな赤ちゃんになり、すべてが予定通りに進行しました。
2022年5月、私たちはカナダに帰国しました。引越しと3人の子供の日常的な世話は、私を非常に忙しくさせました。2022年8月、私の息子は再び病院に搬送されました。息子はしきりに吐き、顔色が青白くなり、その後、急性骨髄性白血病と診断されました。初回の化学療法中、息子は呼吸困難となり、再び誘導昏睡させられ、管の挿入が2週間にわたりました。
子供(訳注:息子)は6カ月間の治療を経験しました。子供の治療の過程で、私は日を追うごとに自分がますます強くなっていると感じました。私は毎日法を学び、忍耐力がますます強くなりました。困難な状況の中で、私は他人のより良い、快適な生活をうらやむのではなく、心から感謝し、師父に感謝申し上げました。師父は私に本来の自分を見つける機会を与えてくださり、より純粋で、恨まず悔いを残さず、心が平和で幸せな自分にさせて下さいました。
同時に、私の幼い息子も大いに恩恵を受けました。幼い息子は死の縁から何度も戻ってきましたが、何の影響も受けず、逆にさらに強くなりました。幼い息子は順調に成長し、医療専門家たちも驚きました。息子の成長がこれほど順調であるとは、医療専門家たちも予想していませんでした。
1人の医師が子供(訳注:幼い息子)の記録を確認した後「すばらしい、あなたの息子さんは本当に驚くべきことですね! 彼はこれほど多くのことを経験したにもかかわらず、こんなに早く回復するなんて信じられません」と言いました。幼い息子の回復は私が人々に贈った蓮の花のペンダントを思い起こさせました。蓮の花は泥と汚れの水の中でも美しく純潔に成長します。
結び
私が転んだ時、内に向かって探すと、勇気を見つけ、再び立ち上がり、自分をより良くすることができると分かりました。私は感傷的な性格や恐怖、不安感を放下することを学びました。私はもはや物質的な利益に惑わされず、自分自身の心だけが最も重要であることを理解しました。法輪大法は、この世界で比類のない堅忍を私たちにもたらしてくださいました。
世界法輪大法デーを通じて、私は師父に無限の感謝を表したいと思います! 法輪大法は私の人生における明るい光であり、私はその明るい光を通じて自己を乗り越え、困難な状況で積極的に成長することができました。師父の説法を引用し、私の交流を終わりたいと思います。
師父は「それはすなわち、生きることは社会で成果を上げるためではないということです。人生の奮闘、努力、手段を選ばずに利益を得ることは人間を堕落させていることにほかなりません。世に降りてきて人間になった目的は罪業を消し、自らをしっかり修めるためです。人間がこの世にやってきたのは救いを得るためであり、創世主によって救われ天国世界に戻るのを待つために人間になったのです。待っている間の生々世々、功徳を積み続けています。これも人間が輪廻転生する目的であり、乱世は衆生を成就させるためにあるのです」[2]と説かれました。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
[2] 李洪志師父の経文:『なぜ人類が存在するのか』
(明慧ネット第24回世界法輪大法デー入選文章)
(責任編集者:伊文)