テキサス A&M 大学で『人狩り』を上映、観客は驚愕
■ 印刷版
 

 【明慧日本2023年11月15日】テキサスA&M大学の法輪功サークルは11月4日の午後、ドキュメンタリー映画『人狩り(Human Harvest)』を上映し、中国共産党(以下、中共)による法輪功学習者(以下、学習者)を対象とした大規模な「生体臓器狩り」の内幕を暴いた。

 カレッジステーションにあるテキサスA&M大学は、テキサスで初めての公立大学であり、アメリカでは6番目の公立大学、世界100名校の一つである。今回の上映は、グッドブルファンドにより賛助された。このグッドブルファンドは学長事務所によって設立された基金で、学生達の様々な活動を支援することを目的としている。

 当日は多くの教師や学生が訪れ、この映画に衝撃と悲しみを覚えた。観客は中共の暴行を非難し、一刻も早く止めるように求めるとともに、いずれ暴行は終わり、真実と正義が取り戻されると信じた。

 『人狩り(Human Harvest)』は「ダビデとゴリアテ」とも呼ばれ、2014年ハミルトン映画でベスト賞と評価され、2015ピーボディ賞、英国AIB賞国際調査ドキュメンタリー部門などを受賞した。内容としては、元カナダ外務省アジア太平洋局長デービッド・キルガー氏と人権弁護士・活動家のデービッド・マタス氏が、中共当局が大規模に学習者に行った臓器収奪についての独立した調査の経緯を述べている。

 また、中国当局のホームページに報道された内容と映像を引用し、インタビューによる人々の証言も用いられている。観客は「中共による統治の下で、血まみれの臓器売買が発生した。多くの良心の囚人が殺害され、その中には法輪功を学習する人々が含まれている」と理解した。

图1:美国德州农工大学放映纪录片《活摘》的宣传海报

「人狩り(Human Harvest)」のポスター

デービッド・マタス氏:生体臓器狩りは中共が主導

 上映後、デービッド・マタス氏がビデオリンクで発言し、中国で発生している「生体臓器狩り」は中共が主導したと明らかにした。彼の調査によると、これまで20以上の国で非倫理的な臓器移植ツーリズムを規制している。そして同氏は、その場で観客からの質問に答えた。

 テキサス在住の陳華さんは、法輪功を学習したために中共に迫害された体験を語った。彼女は、労働教養所で何回も健康診断を受けたことがあり、それには心電図と血液検査などが含まれていた。彼女は「血液検査は、臓器移植のためのものだとその後分かりました。私の血液の型が臓器移植者に合っていれば、私は今、ここにいなかったでしょう。こうして中国は膨大な臓器データベースを構築したのです。大勢の拘禁された学習者は、必要に応じて処理されます。中国当局は、短期間でマッチした臓器が見つかると移植希望者に約束しています。そして大勢の外国人が臓器移植を受けるために中国に行ったわけです」と語った。

图2:电影放映会现场

ドキュメンタリーの上映会場

「生体臓器狩り」という問題はとても重要

 映画から得られたものは多く、暴かれた実態は驚愕させるものだった。ある観客は、人身売買は聞いたことがあったが、生体臓器狩りについては初耳だったという。観客は学校に感謝し、迫害された学習者に深く同情した。帰ったら法輪功と中共による迫害の実態を広く伝えたいと言う観客もいた。

图3:艾瑞卡表示,关注活摘问题至关重要。

「生体臓器狩り」に注視するのはとても重要というエリカさん

 エリカさんは学校に友達を訪ねた際に、このドキュメンタリーを観た。彼女は「私は中国系でベトナム出身です。中国に行ったことはありません。中国では人権がないと聞いた事はありますが、生体臓器狩りについては全く知りませんでした。この上映会に参加して本当に良かったです。大事な情報を手に入れました。生体臓器狩りという問題は、とても重要と思います。注視しなければならないです。友達や親戚にも共有します」と語った。

留学生:力を合わせて臓器収奪を制止すべき

 ニハンさんはトルコから来た留学生で、人々は生体臓器狩りという問題に対する認識が足りないとコメントした。「法輪大法のような団体はとても重要です。こうした意義のある活動を行っていて、本当に素晴らしいです。彼らはドキュメンタリーを上映しただけでなく、専門家に質問を回答してもらっていました。被害者に経験を語ってもらってもいましたが、それは悲痛なものでした」

 ニハンさんは、人々が力を合わせて臓器収奪を制止すべきだと述べた。「デービッド・マタス氏が言ったように、自らが持っている能力によって、できる限り行動すれば良いのです。例えば、チェコ共和国の芸術家はこの問題を取材して作品を制作して展示したり、あるいは文学作品として記録したり、あるいは映画を撮ったりなどです」

 「私は、友達の間で中共による迫害の実態を話し合っています。友達の中には、中国から逃げてきたウィグル人がいます。その友達は、中共がウィグル人に加えた酷刑や、ウィグル人を悪魔扱いするプロパガンダを目にしています。私たちは、そうした問題や、中共の囚人に対する扱い等について話し合いました」

観客:『人狩り(Human Harvest)』に衝撃

 マイケルさんは、上映前から法輪功への迫害の実態を知っていた。しかし『人狩り(Human Harvest)』を観た後、他の人と同じように衝撃を受けた。学習者の陳華さんが迫害されたことは悲しいが、中国を離れて米国で法輪功を続けていることは良かったという。彼は、陳華さんに全国規模の講演会に参加し、より多く人に迫害の実態を知ってもらうようにと勧めた。

 上映会の最後に、テキサス A&M 大学を卒業した学習者の李さんが、連邦議会とテキサス州議会の生体臓器狩りに関する立法の進捗を紹介した。それによると、2023年6月にテキサス州のアボット知事は、米国初となる関連法律に署名し、効力が発生したという。つまり9月1日からテキサス州民は臓器移植において、それが組織的な臓器収奪が発生している国(中国を指す)からの臓器であれば、あるいはそういった国に渡航して臓器移植を受けた場合であれば、州医療保険での費用の支払いを拒否することとなった。

 また現在、連邦議会で2つの法案の審議が進行中である。「2023年強制臓器摘出停止法案」(Stop Forced Organ Harvesting Act of 2023)は、両党の多くの議員の支持を得ている。既に下院で可決され、現在は上院での審議を待ちである。この法案には、テキサス州のジョン・コーニン氏やテッド・クルーズ氏を含む20人の両党上院議員が署名した。「法輪功保護法案」(Falun Gong Protection Act)は、下院外交委員会で全会一致で可決された。今後、下院の本会議での採決が行われる予定だ。これらの法案では、臓器狩りに関与したと疑われる者に対して、ビザや財産などへの制裁が課せられることになる。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/11/468114.html)
 
関連文章