悟りのあと、空は澄み渡り,身体は透明だと気づく
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文/中国河北省の大法弟子

 【明慧日本2023年11月19日】十数年前、義父が故郷で倒れたので、私たちは彼を私の家に迎え入れました。それからの十数年は、私にとって本当に修煉の向上の過程でした。

 義父が最初に私の家にやってきたとき、至る所で問題を起こしました。義父は食欲旺盛でした。私の家には彼にご飯を盛るための大きな茶碗が二つありますが、彼は茶碗が小さすぎて持ちにくいと言うので私は新しい茶碗を買いました。私たちは小さい茶碗を使っています。部屋が寒かったので、夜は電気毛布を使っていましたが、朝になり夫が切ろうとすると義父は切らないでくれと言い、自分で電気代を払うと言いましたが、私は安全のために切らなければならないと忍耐強く説得しました。実際、部屋には電気暖房があります。新しく幅が1.2メートルのベッドを買おうと提案しました。老人が寝返りを打つときに安全だからです。義父は新しいベッドを見て、「ベッドの板が薄すぎてもたない。沈んだらどうする?」と言いました。夫が何も言わないので、私は辛抱強く説得しました。このプロセスは私が心を修める過程でした。私はいつも師父が説かれた「平素から慈悲の心と、穏やかな心理状態を保たなければなりません。そうすれば、何か問題が突然現われた時に、それに正しく対処することができます」(『轉法輪』)という言葉を心に刻み、義父は私の家に住むことになりました。

 しかし、修煉はそんなに順風満帆ではありません。2017年に私は退職し、時間が増えましたので義父の三食を専門に担当し、毎日義父と向き合うと、問題が徐々に浮かび上がってきました。

 主な問題は生活習慣の違いです。義父がトイレを使うと、トイレの内外に汚れが残り、食事や果物を食べると、食べかすや果物のかすが食卓や壁につくことがよくありましたが、年をとるとコントロールが難しいのだろうと思い、汚れたら片付けました。しかし、唯一、洗面器に痰を吐くことは受け入れがたかったのです。一度義父に「痰をティッシュに出して、流しの傍のゴミ箱に捨てるか、痰を吐くときにお湯で流してください」と言いました。彼は約束しましたが、それでも吐き続けました。2カ月後、私が三度目にそのことを話しても、彼はまたもやそれを続けました。さらに2カ月後に言うと、義父は急に怒り出して、大声で叫びながら、まったく洗面器に痰を吐くことには触れませんでした。私は少し混乱しましたが心の中で「聞かないなら聞かないでいいではないか、なぜごまかすのか?」と考え、それからは何も言いませんでしたが、心の中では気になっていました。

 私は修煉者で、すべての過ちは私にあります。彼に対して憎しみはありませんが、好きにもなれません。彼をなぜ好きになれないのか? この問題は数年間私を悩ませました。

 ある日、私は実家に帰り、同修のLさんとこれらのことを交流しました。Lさんは私に「もしあなたのお母さんが同じようにしたら、嫌ですか?」(私の母は大小便のコントロールを失っています)と尋ねました。私は「嫌ではないです」と答えました。Lさんは「そうだね、あなたは彼を実の父親とは思っていないのです」と言いました。それを聞いて私は義父を実の父と思っておらず、怨みの心があり、彼を見下す気持ちがありました。すべて私の自己中心的な考えです。これらの心を抱えていて円満成就できるでしょうか? 義父は師父が授けてくださった天国への階段なので、私は乗りこえなければならず、執着心を捨てなければなりません。

 このことを悟ってから、私は心身が非常に軽くなり、全体の空間が清潔で新鮮で、空は澄み渡り身体が透明になったような感覚を体験しました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/14/468157.html)
 
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