文/中国の大法弟子
【明慧日本2023年11月22日】中国当局は河北省唐山市で2012年2月25日、法輪大法修煉者を大量に不当検挙した。鄭祥星さんも検挙された一人で、最終的に懲役10年の判決を受けた。
鄭さんが保定刑務所に移送されて2か月後、看守らは鄭さんの頭に袋をかぶせ、警棒で何度も叩き、法輪大法への信念を放棄させようとした。監視ビデオには、殴打の後、鄭さんがトイレに行き、壁から滑り落ちて床に倒れ込み、意識を失ったのが写っていた。
鄭さんは、2012年10月27日に病院に運ばれた。医師によると、瞳孔は開き、昏睡状態にあるという。CTスキャンの結果、左の側頭骨が骨折し、脳の両側に打撲傷があると判明した。更に重度の脳出血もみられた。手術を担当した医師が頭蓋骨を開いたところ、脳の一部が粉砕され、脳物質と血液がにじみ出ていたという。医師は頭の両側の頭蓋骨を約10センチずつ切除し、言語や記憶、視覚に関係する脳の領域の一部の組織も切除した。
手術後も鄭さんの意識は戻らなかった。家族が回復する見込みを尋ねると、医師は「耳が聞こえず、目も見えなくなるでしょう。考えることも、何も思い出すこともできなくなるでしょう」と答えた。
拷問を受ける前の鄭さん
脳と頭蓋骨の一部を切除された鄭さん
鄭さんの悲惨な状態と自分の身の回りの世話ができないという事実にもかかわらず、当局は彼を服役満了させるため、その後9年10か月間、刑務所に拘留した。
2022年2月24日に釈放されたときも、彼はまだ反応がなく、食事を介助しなければならなかった。
鄭さんが釈放されて約1年半後の今年9月27日、数人の修煉者が鄭さんを訪ねた。すると驚いたことに、鄭さんの顔色はバラ色だった。彼は自分で歩いたり、トイレに行ったり、話したり、食べたり、飲み物を買ったりすることができた。部分的な視力も取り戻し、大きな物体を見ることができるようになった。思考力は回復したものの記憶力は回復していないが、徐々に回復しつつある。
妻は修煉者らにこう語った。「私の父は片側開頭手術を受けましたが、助かりませんでした。しかし夫は両側開頭手術を受けて脳の一部を切除し、何もできないと言われましたが、生き残っただけでなく、今ではほとんどの場合、自分のことは自分でできるようになりました。これもすべて法輪大法の師父のおかげです」
鄭さんは、毎日法輪大法の教えを読んでいる。家族は別の町に引っ越し、静かな場所に住んでいる。彼の驚くべき回復を聞いた人々は、それは本当に奇跡だと言う。