恐怖心の根源が見つかった
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文/中国の大法弟子 巴山

 【明慧日本2023年11月22日】私は、1999年「4.25」平和陳情の頃に法輪大法を学び始めた古い大法弟子です。私が大法を学んでわずか数カ月後、中国共産党による法輪大法への全面的な迫害が始まりました。大法を学ぶ前の私は重い病気を患っていましたが、大法を学んでからすべての病気が治り、大法の奇跡と素晴らしさを体験することができました。しかし、そのときの私は、まだ大法を深く理解していなかったので、その後の迫害を恐れて修煉を続けることができませんでした。それでも、慈悲深い師父は、私を見捨てられませんでした。同修の助けもあり、私は幸運にも大法の修煉の道に戻ることができました。

 法を学び続ける中で、大法弟子は大法を実証し、大法の真相を伝え、衆生を救わなければならないということがますます明確になり「三つのこと」をしっかり行おうと努力しました。しかし、外で大法の真実が書かれた資料を配ったり、人に面と向かって大法の真実を話したりすると、いつも恐怖心に襲われました。「人に理解されないのではないか、受け入れてもらえないのではないか、通報されるのではないか、逮捕されるのではないか、迫害されるのではないか、家族から責められるのではないか、家族に影響を与えるのではないか」などと考えてしまいました。というのは、何年もの間、派出所の警官にに連行されたり、行政拘留されたり、警官やコミュニティの関係者からの嫌がらせなど、迫害を繰り返し受けてきたため、恐怖心をなかなか取り除くことができませんでした。大法弟子は人を救うことが最も神聖なことだとわかっていますが、それを行うには、恐怖心が影のようにつきまとっていました。

 2023年6月のある日、私は同修の家を訪ねたときに連行され、派出所に24時間不当に拘留されました。その後、私は夫に大法の関連書籍を田舎の家に持って行くように頼みました。しかし、パニックに陥った夫は、私に隠れて大法の書籍の一部を燃やしてしまいました。そのことを知ったとき、私は心を痛め、夫にたくさん文句を言いました。そして、夫に「あなたは強いのか? じゃあ、なぜこんなに怖がっているのか?」と言われました。

 夫の言葉に、私は激しく動揺しました。「そうね。迫害が始まってから現在に至るまで、私の恐怖心は実に大きかった。もし、私の恐怖心に影響されていなければ、夫は本を燃やさないだろうし、あんな大きな罪を犯さないだろう。これは師父が夫の口を借りて私を啓発し、この重い恐怖心の根源を見つけるように教えてくださっているのだ」と思いました。「なぜ、この恐怖心がずっと消えないのか? この恐怖の根本原因を突き止めなければならない」と私は真剣に内に向けて探し始めました。しかし、探しても探しても見つからず、心が折れそうになり、とても苦しくなりました。

 師父は、私が本気で内に向けて探しているのを見て、2023年10月のある日の朝、煉功するときに、師父が「肝心な時、いつも人心、人間の念、人間の情をもって物事を量っています」(『険悪を遠ざけよう』)と説かれたことを私の脳に叩き込みました。「これが、長期的に恐怖心に襲われて、それを取り除くことができないのが根本的な原因である」と私はすぐに悟りました。

 そして、自分自身を見つめ直しました。普段、大法という観点ではなく、人心で物事を考えていることが多いと気づきました。例えば、大法の真相を伝えるとき、連行されることを恐れたのは、いつも心の中で「もし邪悪に触れたら、必ず迫害されるだろう」。「もし迫害されたら、子や孫の将来に影響が出て、当然、彼ら(子や孫)は私を許さないだろう(もちろん、他にもいろいろな人心があるが、ここでは触れないことにする)」と考えているからです。これらの考えこそ、人心、人の念、人の情で物事を量っているのではないかと思いました。

 このとき、2023年6月のあの日のことを思い出しました。その日、私は連行され派出所に24時間拘束され、警官からの尋問を受けました。尋問後、警官は「仕事の流れで、従うべき手続きなので、協力しなければならない」と言いながら、私に尋問記録に署名するよう求めました。

 私は「サインしなければ、帰らせてくれないし、彼らの仕事の手順だから、サインをして協力するのは当然であり、普通のことだ」と思って、尋問記録の中に大法を損なう内容がないと見て、サインをしました。警官の仕事の手順だと認めてしまいました。

 拘禁の部屋に戻った途端、私はふと、法輪功への迫害は違法であり、この手続きも迫害的で、大法弟子として、迫害に反対しなければならないと思いました。師父が「たとえどのような環境にあっても、邪悪の要求や命令、指図には従わないようにしてください。皆さんがみな、このようにすれば、環境はこのようなものではなくなります」 (『精進要旨(二)』「大法弟子の正念は威力あるものである」)と説かれました。邪悪の要求、命令、指示に協力せず、迫害を否定することこそ、大法修煉者が歩むべき正しい道であって、もし迫害に協力し、署名すれば、迫害を認めることになるのではありませんか?

 この瞬間、私は我に返り、大法弟子と常人との根本的な違い、つまり、大法弟子は法に則らなければならず、常人の要求に従うことはできないと目覚めました。そこで、私は常人の思惟から飛び出し、恐怖心が少しもなく、トイレに行った隙に誰もいない取調室に行き、尋問記録の署名を消しました。

 その後、居住監視用の通知書にサインするよう求められたとき、私は堂々と迫害を否定して断りました。

 この出来事から、私は、協力して署名するのは合理的なように見えますが、実は常人の思惟で対処したのだと気づきました。その後、観念を変えた私は、法に従って物事を量り、人心、人の念、人の情から抜け出し、恐れる心を取り除いて心性を向上できたのです。その過程で、私は自分を正し、大法弟子の修煉において正しい道を歩むことができました。

 師父のご啓示の助けの下、私は「長年の恐怖心の根本的な原因は自分自身を常人の中に閉じ込めてしまったから、長い間常人の次元に留まっており、恐怖という物質にきつく絡められ、抜け出せなかったのだ」と認識しました。特に、現在の中国人の人心、人の念、人の情は、邪党の文化の毒素に浸された変異した思惟と腐敗した物質であり、そこに入り込むと、なかなか抜け出すことができないため、修煉者があるべき状態に到達することができません。

 従って、大法修煉者としては、物事を大法で量り、大法に則って行わなければなりません。法を多く学び、法をよく学び、法理を私たちの魂に溶け込ませ、習慣的な思考になるようにします。このようにすれば、私たちはいかなる困難に直面しても、必ず正念で歩むことができ、大法を実証することができます。

 師父の慈悲のご加護のおかげで、弟子は悟ることができ、向上することができました。弟子はこれまでに感じたことのない安らぎと落ち着きを感じました。師父、ありがとうございます。

 現段階の浅い悟りですが、不適切なところがあれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/11/8/467964.html)
 
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