韓国の大法弟子が空港で真相を伝えた体験
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文/韓国の大法弟子が口述、中国人同修が翻訳と整理

 【明慧日本2023年12月31日】私は韓国の大法弟子です。ここ数年、韓国経済の急速な発展と世界中で「韓流」の人気が高まるに伴い、多くの外国人、特に多くの中国人が韓国に強い興味を持ち、中国から大勢の観光客が韓国に押し寄せるようになりました。

 ソウル、仁川、釜山、江原道、慶尚道、済州島など、韓国の空港、港、観光スポット、ショッピングモールでは、どこでも中国人の姿が見られます。私の住んでいる近くにも、中国からの留学生、労働者が多くいます。その中でも最も多いのは韓国を訪れる中国人観光客です。

 韓国の大法弟子として、これだけ多くの中国人と触れ合う機会があることは私にとって幸運だと感じています。彼らに真相法輪功の迫害の実態)を伝えることは私が担うべき責任でもあります。私の家から車で約1時間の場所に空港があり、ここ数年で、この空港に来る中国の観光客はますます増え続けています。現在では到着、出発する中国の観光客数が一日に約1.000人にも達しています。私はこの空港で三年以上にわたり真相を伝えており、今回は空港で真相を伝えた経験を共有したいと思います。

 中国人の変化を喜ばしく感じる

 長い間、私は家の近くに住む中国人に真相を伝え続けてきました。ある日、私はもっと多くの中国人に真相を伝えるべきだと気づきました。この念が湧くと、すぐに家から車で1時間の距離にある空港に多くの中国人が出入りしているという情報を入手しました。

 当初は空港の中の中国人は多くありませんでしたが、徐々に増えてきました。空港に到着すると、しばしば広大な待合室が中国人でいっぱいになることが見かけられます。これらの中国人は主に、飛行機から降りてバスを待っている人と、飛行機の搭乗の準備をしている人の二つに分かれています。初めて韓国に到着した中国人観光客に対しては、彼らがバスに乗る前に法輪功の迫害の実態を紹介する資料を配ります。ここで一番の問題は、時折、一部のツアーガイドが中国人の観光客が資料を手に取るのを妨げることでした。しかし、徐々に多くのツアーガイドの態度が変わり、法輪功に関する質問をしたり、私が疲れていないか尋ねたりして、徐々に中国の観光客に資料を配ることを妨げなくなりました。

 韓国に到着する中国の観光客と比べて、韓国を離れる中国人に対して真相を伝えられる時間は比較的長くなります。それは、彼らが通常、数時間前に空港に到着するからです。最初は彼らが待っている間に資料を配りました。当然ながら、資料を受け取ってくれる人もいましたが、断固として受け取りを拒否する人もいました。そのような人を見るたびに私の心はとても悲しくなります。私は資料を見ない中国人にどうすれば真相を知ってもらえるかと常に悩みました。私は韓国人で、中国語が話せないので、直接、中国人とコミュニケーションを取ることはできません。しかし、搭乗前に中国人は長い列を作って搭乗手続きを行うので、これはチャンスだと思いました。私は中国人の観光客に伝えたい真実の内容を書いたパネルを用意し、列に並んでいる中国人によく見えるように、パネルを持ち上げて彼らに見せました。今はこのパネルを本のようにめくれるように作っており、彼らに異なる真実の内容をめくって見せるようにしています。

 最初は、中国人の反応は非常に激しいものでした。中にはパネルを奪い取り、私を押し倒そうとする人もいれば、私の前で大声で抗議する人もいます。資料を破り捨てる人、私の前で配った資料を投げ捨てる人、荷物用カートで私を押す人、私に熱湯をかけ、不注意でやったようなふりをする人、嘲笑する人などがたくさんいました。時には、多くの人が一堂に集まり、私と争おうとするような状況もあり、これまでさまざまな中国人の様子を見てきました。

 中国人の激しい反応を見て、私は内心で恐れや、心配、そして面子の心配がありました。しかし、師父の法身が傍におられ、多くの神々が助けてくれていることを考えると、諦めずに一貫して頑張ることができました。

 徐々に中国人の態度が変わり、多くの人が真相の資料を見始めました。一部の態度が非常に悪い人もいましたが、彼らに対しても親切に接し、そのような人たちも次第に真相の資料を見るようになりました。私が資料を渡す際には、中国人に善意のある視線を送りますが、資料を見ない人々は私と目を合わせるのを恐れているように感じました。行き過ぎた行動をする中国人が現れたときは、他の中国人が彼に不満の表情を見せ、資料をもっと注意深く見るようになりました。

 椅子に座っている中国人観光客には資料を渡し、搭乗手続きをする列に並ぶ中国人観光客には迫害についてのパネルを見せました。私が感心するのは、今、中国人はますます真相に注目し、より多くの人が真相の資料を見るようになったことです。多くの人は1時間かけて飽きずに資料を見て、その後はまた異なる資料を要求し、真相の内容を書いたパネルを持ち上げたとき、多くの中国人観光客が非常に注意深く見て、一面を読み終わると、裏の面も見せるように要求してきました。中国人観光客が搭乗手続きを終えて2階の搭乗口に向かうとき、私は時々、彼らがエレベーターに乗るのを見送るし、時にはお互いに手を振り合います。言葉は通じませんが、私は多くの善良な中国人と心が通じていると思います。

 真実を伝える環境の改善

 空港で真実を伝えることは実際には多くの困難がありました。例えば、空港の清掃員からのクレームです。中国観光客が去ったときにゴミを残す事があります。私たちが真相の資料を配布した後、清掃員はこれらの資料が中国人観光客によってゴミとして捨てられ、彼らの仕事が増えると考え、最初は私たちが資料を配布することに反感を抱いていました。しかし、私たちは一貫して中国人観光客が去った後に捨てられた資料を回収し、同時に彼らが残したゴミもきれいに掃除しました。最初は非常に汚いゴミを掃除することに抵抗を感じましたが、徐々に心構えを整え、清掃員は私たちが行ったすべてを見ると、時間が経つにつれて関係が良好になりました。私たちが非常に忙しいとき、清掃員は時折、真実の資料を集め整理し、私たちに手渡すことすらあります。

 中国人観光客を送迎する観光バスの運転手からも同じクレームがきました。最初は運転手たちは私たちが観光客に資料を配ることに反対しました。その理由は、多くの中国人観光客が資料を受け取ると、降りるときに資料を持って行かずにバスに置いていくことがあるからです。彼らの不満に対して、私たちはできる限り真相を伝え、運転手のためにゴミ袋を用意するなど、できる範囲で運転手の手助けをしました。そして私たちの関係は徐々に良好になりました。

 最初に私が真相のパネルを持ち上げて中国人観光客に見せたとき、空港の管理者は私の行動に反対しました。私は何か問題が起きると、真相を伝えるべきだと知っていました。私は反対しにきた空港の管理者にこのように話しました。「現在、中国共産党は中国の国民である法輪功学習者を迫害しており、生きた人から臓器を摘出するなど前代未聞の悪行を働いています。しかし、中国人は共産党の嘘の宣伝を信じており、法輪功学習者が受けている無実の被害に目を背けています。私たちはこれらの悪事を知りながら、なぜ真実を理解していない中国人を助けてやらないのでしょうか? 第二次世界大戦のとき、ナチスのヒトラーがユダヤ人を虐殺していたとき、多くのドイツ市民はそれを知らなかったし、情報が海外に広まっても、海外の多くの人は知らないふりをしました。その結果、第二次世界大戦が勃発すると、ユダヤ人だけでなく、多くの国の戦争捕虜も人体実験を受けました。こうした悪事に対して私たちが知らないふりをすることで、韓国は良心的な問題が問われるのではないでしょうか?」

 空港の管理者たちは私の話を聞いて、賛同の意を示し、私の真相を伝える活動に干渉しないと言いました。一部の管理者は私を励まし、コーヒーを持ってきたり、または中国人観光客が残した資料を整理してくれることもありました。しかし、後になると、なぜか空港の管理者たちは、私が中国人観光客に真相を伝えるのを阻止し始めました。何度も阻止された後に、私は少し気落ちすることを感じました。しかし、中国人観光客は、私が掲げた真実のパネルを真剣に見つめ、真実を知った後に清々しい顔つきになること、パネルを見てから再び座席に戻り真実の資料を熟読する様子を思い出しました。もしかすると、これが彼らにとって真実に触れる最後の機会かもしれないと思い、私は自分の人心を捨てる覚悟をしました。「私は今、人を救いたいと思っています」と、心の中で黙って師父に助けを乞い続け、このようにして一歩ずつ進んできました。私が正念を持って行動すると、空港の管理者からの妨害はなくなりました。

 真相を伝え始めた頃、家族からのプレッシャーも少なくありませんでした。私の夫は常人で、私が真相を伝えることを理解できず、最初は非常に反対しました。しかし、心から人を救いたいという気持ちさえあれば、師父はこれらのことを全て円満に解決できるようにしてくださいます。今では、夫は、私が真相を伝えることに反対しなくなり、時には、私に真相を伝える効果について尋ねることもあります。私の娘はまだ小さいのですが、私が真相を伝えることを理解してくれています。ある時、私は娘のために一緒に時間を過ごそうとしましたが、娘は私に「ママが私と遊んでくれるのは嬉しいけれど、空港で人を救えないと思うと、私の心は不安になる」と言いました。娘の言葉を聞いて、私は本当に感動しました。私は自分がもっと努力して人を救わなければならないと思いました。

 後書き

 空港で真実を伝える活動は既に3年になりました。ここで多くの中国人が法輪功迫害の真実を知り、空港で仕事をする多くの韓国人も真実を知るようになりました。

 この3年間で、私は、多くの心性の試練を経験しました。不安や恐れ、不満、怒り、屈辱、面目を失ったと感じるなどの苦しい感情に耐えました。師父は私に人を救う機会を与えてくださり、その中で向上できたことに感謝いたします。現在、空港の中国人はますます多くなり、自分の責任がますます重くなっていると感じています。これからも表面的なことに気を取られずに、法に則り真相を伝え続けて行こうと思います。師父の加持がある限り、私は今後も、道をしっかりと歩み続けることができると信じています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/8/22/296317.html)
 
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