文／中国の青年大法弟子
【明慧日本2024年3月15日】私は2021年に改めて修煉を始めた青年大法弟子です。私はとても幸運なことに、幼い頃から法輪大法に触れる環境で育ちました。そのため、幼い頃から大法がすばらしいものであることを知っていました。4歳の頃から、大人と一緒に『論語』や『洪吟』の中の詩を暗唱していました。内向的な性格だったにもかかわらず、幼い頃は大人と一緒に明るく朗らかに「さあ！ おばあちゃんの家に行って法輪大法を学びましょう！」と言っていました。今思い返してみると、どれも思い出深い時間でした。
しかし、成長するにつれて、私は常人の物質世界に迷い込み、さまざまな誘惑によって大法から離れてしまいました。しかし、心の奥底には常に「大法は素晴らしい、自分は遅かれ早かれ大法の修煉を始めるだろう」という確固たる思いがありました。
2021年、私に心筋梗塞の病業が現れました。意気地のない私は、恐れる心から再び大法を学び始めました。その後の数カ月間、私は常人としての様々な執着心を克服し、法輪大法の学法に没頭しました。しかし、その後、私はこの過程の中で非常に強い「求める心」を持っていることに気づきました。この心は長い間、密かに私につきまとっていました。さらに、私は非常に強い恐れる心を持っていました。この恐れる心は、あらゆる場面、あらゆる環境で、一層また一層と重なって存在していました。例えば、自分が大法を修煉し始めたのが遅いため、法を正す進程に追いつけないのではないか、置いていかれるのではないかという恐れがあり、真相を伝える時には、人から悪く思われるのではないかという恐れがありました。さらに、資料を配布する時には、警察に目をつけられるのではないかという恐れがありました。これらの活動の中には、本当はやりたくないのにやらなければならない、と感じて無理やり行っていたものもあります。また、立ち止まることへの恐怖から、常に活動し続けなければならないという焦燥感もありました。
このように不純な動機で、無理やり自分を、師父が法を正すお手伝いをする活動に駆り立て、神聖な活動に多くの汚い雑念を混ぜ入れてしまったため、中国共産党（以下、中共）に乗じられる隙を与えてしまいました。真相を伝えるチラシを配っていた時に誰かに通報され、家に警官が入ってきて留置場に連行され、1年6カ月間、不当に拘禁されました。留置場から出てきた後、私は法を学ぶことの重要性を認識しました。以前の様々な問題点は、まず学法を重視していなかったことです。多くの法理をまだ理解できておらず、旧勢力の存在とその迫害形式を明確に認識できていませんでした。また、自分の多くの執着心が実は妨害であることに気づいていませんでした。
私は心を落ち着かせ、大量に法を学び始めました。空いた時間はすべて法を学び、法を暗記することに費やしました。以前は、私は常人の世界のことにとても興味があり、自分には独特の個性があると自負していました。しかし、実際には後天的に形成された観念を自分自身と勘違いしていたのです。また、完全に否定することも肯定することもできずにいましたが、無理して常人のものに接触しないようにすることは本当に心から拒絶していないことだと認識しました。そして、大量に法を学ぶことで、私は常人のものに心が動かされることがなくなったことを実感しました。
宇宙大法によって生命を授かった者は、常人の物事に心を惑わされることはないのでしょうか？ 低い次元の法理に制約されない大法弟子が、低い次元のものに自ら進んで従うことはありえないのでしょうか？ 根本的な観念の変革がなければ、表面的な行動は無意味であることに気づきました。行動を抑制することから始め、良くない観念を取り除くことで変化しました。そして、真に変化した瞬間、心は平静で、穏やかになりました。
この大量に学法している期間に、師父はまさに私を「引っ張って」前に進めてくださっていると感じました。師父が説かれている「ご存知のように、各次元に異なる表現形式があり、頭から足まで、身体の周りの場まで変化しており、突破が非常に速く次元の向上が速い時、それは毎日変化しているのです」『カナダ法会での説法』のようでした。
師父がまだ、こんな不甲斐ない弟子である私を気にかけてくださっていることは、此の上無い幸運でした。
一層一層の恐れる心を取り除く
大学卒業後、私は他の省で一人暮らしをしながら働きました。突然訪れた自由な生活に戸惑い、少し興奮し、自分の欲望を満たし始め、夜更かししてゲームを思いっきり楽しみ、漫画を読み、小説を読み、文芸作品の中にあふれている暴力と色情の要素に接触し、毎日テイクアウト注文をし、生活リズムが乱れ、多くの時間を無駄にしました。しかし、その享楽の背後で、私はわけのわからない空しさを感じ始めました。そしてその頃、大法書籍はベッドサイドのテーブルの小さな金属製の箱の中に置かれ、長い間、開くことはありませんでした……。
心臓病の病業の虚像が現れると、それに伴いネガティブな思考が湧き上がってきました。死への恐怖、そして過去に形成された観念や思想業力などが重なり、私は押しつぶされ、打ちのめされそうになりました。私は、自分を押しつぶそうとするこれらのものを排斥しようと努力し「それらは私のものではない。本当に私のものではない」と自分に言い聞かせました。本当の私を主導しこれら全てを抑制していただくよう、私は師父にご加持をお願いしました。
正念で難関を乗り越えるたびに、次の試練が訪れるのではないかと不安になりました。この状態への抵抗と拒絶は、私の恐れる心にさらに新たな一層の恐れを加えました。恐れを感じる自分が怖い、恐怖に押しつぶされるのが怖い、次に乗り越えられなかったら怖い、負のスパイラルに陥るのが怖い、ということを恐れました。
最初は、どの考えが自分のものでないのかがわかりませんでした。しかし、真に意識できるようになった時、これらの一層一層の感情は自分のものではないことに気づきました。それらはすべて偽の思考状態であり、旧勢力が私を騙し、それらが本当の私であると思わせようとしていたのです。師父は『轉法輪』の中で「それから、自分の意識がいつも他からの信息に撹乱を受けやすく、他からの信息をそのまま信じてしまう人にも、このことが起きます」と説かれました。これはまさに私のことではないだろうか、と思いました。私は旧勢力に「あなたは私にこれらの感情を信じさせようとしているが、私は信じません。私は自分が何を信じているのか分かっています。師父がおっしゃったことだけを信じます。この一層一層の恐れの感覚、そしてあなたが私を陥れようとしている思考様式はすべてあなたのものだ。私に仕掛けようとしている罠です。私はそれを受け入れません」と言いました。
この念を発すると、良くない物質を大きく抑制することができました。旧勢力は時には、常人が言う「トラウマ」のような物質的な存在として現れ、私を妨害しました。私はそれをどうすればいいのか、どうすれば完全に消滅させられるのか、まだわかりませんでした。
本当の私が作用している時、私は身体の苦しさというものを完全に認識し、無視することができると感じました。本当の私は深い他の空間に存在しており、静かで明晰でした。身体の不快感や、恐怖という要素が再び表面化しようとしても、それらは私ではありませんでした。それらは私とはまったく関係ありませんでした。明晰な私とそれらは別の空間に存在しています。それらは私に本当に害を与えることはできませんでした。私はこれらのものを気にかける必要はなく、恐れる心やマイナス思考が、一層一層と取り除かれていくにつれて、この虚像の状態は徐々に現れる頻度が減り、現在はほぼ見られなくなりました。まさに頑固な岩や巨大な山のように、少しずつ切り開いていく必要があり、私たちの修煉の道を阻む妨害を取り除く必要がありました。
私が戻ってきた夜、残りの時間はとても貴重なものであると感じました。青年大法弟子の私は、多くの青年大法弟子が、物欲の常人社会に迷い込み、抜け出せなくなっていることを知っています。常人社会の誘惑は非常に大きいため、歴史上、修煉を成し遂げた人はほんの一握りです。
修煉の中で、苦しいと感じる時もあります。時には、常人としての享楽の方が痛快だと感じる時もあります。しかし、師父は「あなたの千年百年の待望は今日のためではありませんか？！」『二〇〇三年元宵節での説法』と説かれました。師父は私を目覚めさせてくださいました。かつての私と同じように、まだ常人の中に迷っている同修たちも目覚めさせたいと思います。師父は本当に私たちに最もよいものを与えてくださっているのです！ 私たちが一步でも前進すれば、師父は十歩、さらには百歩の威徳を私たちに与えてくださいます。これ以上何を言うことができますか？ まだ迷っているのですか？ 迷いの中で足踏みしているその瞬間、あなたを足止めし妨害をしようとする虚像に「ノー！」と言えますか？ その一念が起これば、師父は私たちのために責任を持ってくださいます。
私の認識はまだ浅く、法に則っていない点があれば、同修のみなさんの慈悲深いご指摘をお願いします。
（責任編集者：文謙）
