強制的に採血することは卑劣なふるまいである(上)
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――中国共産党(以下、中共)の卑劣な言論の実例

 【明慧日本2024年4月20日】このタイトルを見て、読者は「採血は栄養補給ですか? これは医学上の新発明ですか?」と困惑するかもしれない。これは中共が法輪功迫害の中で行う卑劣な行為の典型的な例であり、故意に事実を歪曲し、善悪を混同する言い方である。

 情報源である、法輪功学習者(以下、学習者)の孫菊茹さん(男性88歳)は、浙江省舟山市定海区幹欖鎮出身で、2020年7月3日午後、自宅に公安局員と名乗る2人の男が押し入り、強制的に採血された。孫菊茹さんは公安局員だと名乗る2人の男に採血の理由を尋ねたが、彼らは恥ずかしげもなく「栄養補給のためだ」と答えた。

 中共の支配下にある多くのいわゆる「法の執行者」は、中共の凶悪な本質と虚偽の宣伝によって染め上げられ、共産党に飼い慣らされた、法律の基本的な知識を持っていない者たちであり、かつ、無法者化している。「法の執行者」たちは法の執行の過程で、自分自身には力がないのに権威を笠に着て威張りちらし、中共に加担して悪事を助長している。常軌を逸した驚くべき言動が頻出し「人を驚かすようなことを言わなければ生きている意味がない」とでもいうかのように、規律や秩序を無視する横暴な態度をとっている。明慧ネット上の報道に目を通すと、その高慢で醜悪な姿が手に取るように分かる。以下では、明慧ネットの過去5年間の報道から、いくつかの例を選んで暴露する。

 一、殴打における卑劣な言論

 副鎮長「言い返す言葉がないから、私は暴力で解決します」

 四川省彭州市葛仙山鎮群柏村九組に住む学習者の鄧伝久さんは、2017年に懲役4年の不当な判決を受けた。2021年10月15日、鄧伝久さんは4年間の拘禁をを終えて帰宅しようとしたが、彭州市610弁公室の人員が刑務所に押しかけ、無理やり連行して解放しなかった。葛仙山鎮副鎮長の廖暁輝が鄧伝久さんを公然と殴打し、さらに「老子は、道理であなたに勝てないことも、口論であなたに勝てないことも知っている。私はただ殴ることしか知らない。だから、あなたは署名しますか?」とでたらめことを口にした。鄧伝久さんは「この書類には絶対に署名しません!」と答えた。鄧伝久さんは最終的に家に帰った。鄧伝久さんが家に帰って1カ月後の11月22日夜、葛仙山鎮副鎮長の廖暁輝は3人の部下を連れて鄧伝久さんを連行し、暴行を加えた。鄧伝久さんは全身傷だらけになり、その様子は写真で確認できる。鄧伝久さんの家を家宅捜索した時、廖暁輝と部下は、鄧伝久さんと家族に威圧的な態度で「今日のこの状況は始まりに過ぎない。私たちはいつでもあなたを捕まえて痛めつけることができる。今日かもしれないし、明日かもしれない。とにかく、あなたに安穏な生活を送らせたり、安心して眠ることはさせない」と言った。これは葛仙山鎮の副鎮長である廖暁輝が言った言葉である。

 警官「私は変態だ、人を殴りたいんだ!」

 2022年2月28日午前6時頃、湖南省長沙市の学習者の王娟さんがドアを開けて外出の準備をしていたところ、文芸路警察署に連行された。王娟さんは不当な拘禁期間中に、残忍な暴行を受けた。王娟さんは殴った者に対して「私は家でただ善い人間として生活しているだけです。武器も何も持っていないのに、なぜ私を無理やり地下室に閉じ込め、野蛮な暴行を加えるのですか?」と質問した。王娟さんを殴った者はぬけぬけと「俺の名前は○○だ(後で彼がわざと偽名を使ったと知った)。俺は辞職した。今日は最後の日だ、俺は変態だ。人を殴るのが好きなんだ!」と言った。周囲の者たちは王娟さんに、修煉をやめろ、と強要し続け、従わなければ一生刑務所に入ることになる、と脅した。王娟さんは全身をひどく殴られ、惨状を極めた。その後、王娟さんは身体検査を強制され、検査中は容赦なく暴行を受けた。15日後、王娟さんは家に戻ったが、地元の戸籍管理部門から監視下に置かれた。

 警官「殴り殺しても構わない!」

 学習者の陳再山さんは、80代で、山東省海陽市柳樹荘に住んでおり、身体が健康であった。2018年11月9日の早朝、高齢者の陳再山さんは畑仕事をしているところを突然警官に連行された。

 開発区警察署で、1人の警官が中共の嘘に惑わされて陳再山さんを殴り、陳再山さんは彼に「私はこの年齢なのに、あなたは私を殴るのですか?」と言った。すると警官は「法輪功(学習者)を殴った場合、殴り殺しても構わない!」と言った。午後5時になってようやく、警官は陳再山さんを家に帰らせた。

 看守「まずボコボコにして、治ったらまたボコボコにしてやる」

 広東省湛江市霞山区在住の学習者・呉海波さんは、1965年2月生まれで、大学卒業後、湛江市添加剤製薬工場で技術員として勤務していた。2016年6月8日、呉海波さんは霞山区裁判所によって不当な判決が下され、懲役5年を言い渡された。吳海波さんは広東省四会刑務所に連行され、肉体的、精神的に深刻な苦痛を受け、強制的に軍隊式の姿勢で立たされ、睡眠を剥奪され、トイレに行くことも許されずず、侮辱されるなどの拷問を受けた。刑務所の看守が統制する監視役の受刑者たちは「まずボコボコにして、治ったらまたボコボコにしてやる」と威嚇した。

 二、生命を脅かすような言論

 国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)「本当にあなたを橋から突き落としてやりたい」

 2020年10月以来、甘粛省蘭州市の学習者・張露蝉さんは、蘭州市内の黄河大橋で、清掃員の臨時の仕事をしていた。しかし、蘭州新区の国保の人員は橋の上までやってきて、嫌がらせをしてきた。教導員を自称する王道文は「生きているより死ぬ方がましだと思わせてやる」と言って張露蝉さんを脅した。

 2021年9月17日、王道文は張露蝉さんの上司に圧力をかけると言って脅し「張露蝉さんを橋から突き落としてやりたい」と言った。

 2021年9月19日、王道文は再び橋の上に行き「文明都市(訳注:中共が優秀な都市に授与する称号)の創建は終わった。お前は死ね!」と言った。そして、張露蝉さんを新区に連行して学習班(訳注:中共の政治思想を学ぶための教育機関)に参加させようとした。

 党の幹部「あなたがいなくなってしまえばいいのに」

 甘粛省蘭州市の学習者・王秀華さんは、2021年6月1日午前、社区の職員から街道弁事所に呼び出された。市から来たという陸と名乗る人員は、王秀華さんに学習班に参加するよう要求した。王秀華さんは国保の人員、陸に「私は法輪功を修煉し、真・善・忍に従って良い人になるよう努めています。それの何が悪いのでしょうか?」と言った。陸は逆上し「もし今、法輪大法はすばらしい! 真・善・忍はすばらしい! 天が中共を滅ぼす! と叫んだら、今すぐにあなたを逮捕する!」と叫んだ。そして、さらに「もしあなたが数日後にいなくなってしまったら、もう私たちも困ることはないし、ここでこれ以上話す必要もない」と言った。

 湖南省の国保の人員は彭潔さんを徹底的に打ちのめすと脅した

 学習者の彭潔さんは湖南省湘潭市江麓機械工場で退職した作業員である。2020年8月18日の朝7時、彭潔さんは万樓警察署に連行され、不当に20日間拘束された後、国保の羅凱強と孫○○によって不当な尋問を受けた。彭潔さんは、国保が別の方法で入手した「真相を伝える手紙」を利用して偽の証拠を作り写真を合成して彭潔さんを陥れようとしていることを直接暴露した。羅凱強と孫○○は、罪を着せようとして失敗したことに怒り、机を叩きながら脅し、彼女を「徹底的に打ちのめす」と脅した。彼らは偽造した写真を持ち出し、彼女に署名させようとしたが、彭潔さんは拒否した。

 警察署長「私があなたを銃殺する」

 湖南省の学習者・李莉紅さんは、寧郷市の中学校教師である。2021年7月23日午後9時頃、学習者の李莉紅さんは、寧郷市悟悅広場で法輪功迫害の事実を伝えていたところ、白馬橋警察署の悪徳警官によって連行され、7日間不当に拘留された。白馬橋警察署の署長・張傑は、李莉紅さんの額を何度も指で突きながら「私があなたを銃殺する」と怒鳴った。

 警官「お前を見つけ次第殴るぞ、殺しても構わないのだ!」

 2021年11月14日午前、山東省煙台市の80代の女性学習者・周淑英さんと、金さんという女性学習者は、蓬萊南王祭りで法輪功迫害の事実を伝えていたところ、私服警官に遭遇し、その後、南王警察署に連行された。

 警官はお年寄り(訳注:周淑英さんと金さん)に「あんたはもう年寄りだから、今回は半月間の拘留を見逃してやる。だが、もう二度と来るんじゃない。また来たら見つけ次第殴るぞ、殺しても構わないのだ!」と脅した。最終的に、昼食後、2人を家に帰らせた。

 警官「江沢民を訴えようとしたら誰であっても、捕まえて銃殺する!」

 2019年7月18日、四川省彭州市の警官・鄭勇と昇平警察署の数人の警官、及びグリッド担当者(訳注:管轄区域内の住民の情報を収集し政府機関に報告する担当者)の李丹は、昇平鎮在住の学習者である楊仕英さん、楊継芳さん、何雪蘭さん、王二嬢さんの家をそれぞれ訪問し、嫌がらせや写真撮影を行った。また、楊仕英さんの家の門に貼られていた対聯を破り捨て、去り際に「江沢民を訴えようとしたら誰であっても、捕まえて銃殺する!」と脅迫した。

 警官「お前はとっくに死ぬべきだったんだ!」

 四川省の学習者・衛登慧さんは、成都市青白江区に住んでおり、かつて成都青白江「川化グループ」化学工場の企業内職員教育大学の教師であった。2022年8月19日午後1時、警察から電話があり、水城警察署に行くように告げられた。その後、金堂県公安局政治保衛部(訳注:中共の公安機関の一つで国家安全保障に関する業務を担当する)の陳福剛という警官が来た。

 陳福剛が衛登慧さんに不当な尋問を行ったが、衛登慧さんは回答を拒否し「あなたの目的は何ですか? 誘導尋問ですか? 私は回答を拒否します」と言った。陳福剛は非常に怒り「今日は手錠をかけずに来たんだから、感謝しろよ。共産党はこんなに良いのに、給料もくれるし、コロナウイルスも完璧に抑え込んだのに、どうして反共産党なんて言うんだ?」と叫んだ。陳福剛は「お前はとっくに死ぬべきだったんだ! お前は人間じゃない!」と何度も叫んだ。

 三、相手に危害を加えることを示唆する言論

 警官「従わなければ指を折る」

 2021年1月20日、河北省保定市淶水県に住む学習者3人、張淑平さん(70代)、夏洪民さん、冀香蘭さんは、淶水鎮魏村市場で人々に法輪大法について伝えていたところ、淶水鎮警察署の警官に乱暴な方法で連行され、鉄の椅子に座らされ、足形を採られ、指紋を押捺させられた。警官は夏洪民さんと冀香蘭さんを脅迫し「従わなければ指を折る」と言った。

 村民委員会副書記「もう一度修煉したら、今度は7日間凍らせるぞ」

 2020年11月20日、四川省成都市彭州市蒙陽鎮漢王村の学習者・廖明香さんは村民委員会副書記の楊瓊英に呼び出され、尋問を受けた。楊瓊英は廖明香さんを脅し「もう一度修煉したら、今度は7日間凍らせるぞ」と言った。

 「署名しなければ、この小区から出られないぞ」

 2023年9月15日午前、四川省成都市都江堰市に住む学習者の芶家文さんの家に誰かがドアをノックした。誰かと聞くと、その人間は羅小勇と名乗り、街道弁事所の職員であると言った。ドアを開けるとと、合わせて9人が入ってきた。目的は芶家文さんに署名させることだった。羅小勇たちは「署名しなければ、この小区から出られないぞ。すぐに社会保険局に行って、あなたの年金を停止する。それでも署名しないなら、行動を起こすぞ」と言った。複数の男たちが芶家文さんの手を押さえつけ、朱肉をつけた指を紙に押し当てた。さらに、芶家文さんの手を握って筆を握らせ、紙の上に乱雑に署名代わりの2本線を引いた。そして、上司にうそをついて報告するためにその紙を持って行った。

 610弁公室の人員「永遠に彼を追い求めなければ、安寧は得られない」

 2023年4月12日、重慶市江北区の、学習者への迫害を担当する「610弁公室」の人員である鄭国倫と観音橋嘉陵社区の書記ら5人が、沙坪壩区の学習者・楊松麗さんの自宅に嫌がらせに来た。鄭国倫ら5人は、高揚さんが実家にいると誤認し、恐ろしい形相で不当に連行しようとした。しかし、高揚さんはすでに家を出ていた。

 鄭国倫は凶悪な顔つきで、楊松麗さんに「楊松麗、お前は年寄りだから、体を鍛えるのは問題ない。ただし、外に出るな。高揚は若いので、法輪功を修煉することは許されない。私たちは彼に法輪功を修煉させない。私たちは彼を見つけなければならない。ずっと探し続けなければならない。永遠に探し続けなければならない。これは簡単なことではない。そうでなければ、私たちは安寧を得ることができない。必ずいつか、彼を捕まえる」と言い放った。

 中共の末端幹部「法輪功に関われば、私の敵だ」

 学習者の陳啓華さんは、公共事業のために土地を強制収用された四川省成都市彭州市致和鎮清林村の農民である。2022年8月2日午後5時過ぎ、陳啓華さんと両親は台所にいたところ、突然ドアを壊すような音が聞こえ、致和警察署の署長、警官、白衣を着た者、そして社区の者たちが大勢押し入ってきた。1人の女性リーダーが駆け寄り「さっさと上へあがって、探してきなさい!」と部下に叫んだ。陳啓華さんは、その女性リーダーに「私はあなたを知らないし、あなたと何の因縁もない。あなたの上司の周永康は・・・」と言った。そう言った途端、その女性リーダーは「ああ、彼女こそ法輪功だ! 法輪功に関われば、あなたは私の敵だ。私は国家権力機関を代表して、あなたに対して措置を講じる」と大声で叫んだ。

 四、経済的な圧力による言論の弾圧

 警察署長が預り金を横領し「まだあの2万元が欲しいのか!」

 学習者の趙宝磊さんは、山東省棲霞市桃村鎮で商売をしている。2017年、趙宝磊さんは廟後鎮で真相資料を配布したため、廟後鎮警察署に連行され、数日後に留置場に送られた。その後、廟後鎮警察署は趙宝磊さんの家族から2万元を脅し取った後、趙宝磊さんに対して「保釈」の手続きを行った。趙宝磊さんの妹は廟後鎮警察署の署長に「2万元はいつ返してくれるのですか?」と尋ねた。署長は「まだあの2万元が欲しいのか!」と言った。

 警官「釈放しても構わないが、10万元を支払わなければならない」

 河北省唐山市遷安市の学習者・玄立芬さんは、2021年10月18日に遷安市警察に連行された。その後、その家族は玄立芬さんの葬儀のために遷安市公安局に遺体の引き渡しを求めたが、相手はこれを口実に「釈放しても構わないが、10万元を支払わなければならない」と言って現金を脅し取った。家族は、玄立芬さんが拘留されてから12日後にようやく家に連れて帰る事ができ、葬儀を執り行う事ができた。

 警官「24万元を支払わなければ釈放しない」

 2021年5月12日、四川省成都市の学習者・劉国華さんが、警察に連行された。新都区公安局国保の人員と斑竹園警察署は、劉国華さんの家族に対し、24万元を支払わなければ釈放しない、と要求したとのことである。

 2020年、桂湖警察署の担当警察官の劉鍵は、学習者の王国華さんの家族に対し、金を払えば釈放できるがそうでなければ刑務所行きになる、と示唆した。王国華さんの家族は劉鍵の要求を拒否し、最終的に王国華さんは懲役3年の不当な判決を受けた。

 村の役人「一本の電話であなたたちの仕事がなくなる」

 四川省彭州市蒙陽鎮三界清聖村の書記・古祥飛、村民委員会の人員・陳世超と唐宋の3人は、2021年4月18日と9月12日の2回、学習者の楊善容さんの自宅を訪れた。そこで、楊善容さんの娘、楊善容さんの娘の夫、楊善容さんの孫娘に泣き叫ぶよう指示(訳注:楊善容さんに精神的な負担をかけるため)楊善容さんに大法の修煉を放棄するという署名をするように圧力をかけた。さらに、楊善容さんの娘と楊善容さんの娘の夫に対し「私たちがあなたたちの学校や職場に電話を一本すれば、あなたたちは仕事を失うことになる。その時はどうなるのか、自分で考えておくことだ」と脅迫した。

 エキスパート「1本の電話で住む家がなくなる」

 関自平さんは甘肅省蘭州市在住の学習者である。2021年5月18日、西固区新城鎮の「610弁公室」、河口南警察署などの中共の役人たちは、関自平さんを西固区清水橋社区の集会場に連行した。そこにやってきたのはは西固区政法委員会書記と、いわゆる「エキスパート」と呼ばれる者であった。その「エキスパート」は、法輪大法を中傷した。関自平さんに対する迫害は、午前9時頃から午後10時頃まで続き、断続的に「四書(訳注:法輪功の修煉を放棄させるために、強制的に書かされる書類)」と呼ばれる文書を書くように圧力をかけ「お前が俺たちに嫌な思いをさせるなら、こっちも容赦せんぞ。今すぐ電話して、お前をクビにしてやる。すぐに電話して、お前を路頭に迷わせて、住む家をなくしてやる。誰がお前に部屋を貸そうとするか見てみようじゃないか? 誰がお前に仕事を与えるか見てみようではないか?」と脅迫した。その後、さらに関自平さんを脅迫し「転向しないと、あなたの家族三代、子供、孫、ひ孫の世代の仕事や就職に影響が出る」と脅した。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/2/4/471797.html)
 
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