文/遼寧省の大法弟子
【明慧日本2024年4月29日】同修の妹が2023年6月のある日、娘の家から帰ってきました。妹は長い間、娘の家で孫の世話をしたりして、大法弟子がすべき「三つのこと」をよく行っていませんでした。妹は体の調子が悪く、膝が腫れて階段の上り下りが大変になっていました。
そこで私は「一緒に法を勉強しよう」と妹に提案したところ、妹は快諾してくれました。もう1人の同修も一緒に法を勉強することになり、私たち3人は「学法グループ」を作りました。
私の家と妹の家はけっこう離れており、時間がかかってとても不便なので、しばらく妹の家に泊まろうと思いました。妹の家から帰宅後、夫に私の考えを話すと、最後まで言い終わらないうちに夫は爆発し、暴言を吐きながら高圧的な態度をとりましたが、私は冷静で平然としており、「これは私を向上させる機会だ。夫と同じような態度を取ってはいけない。絶対に怒ってもいけない」と自分に言い聞かせました。
私はすぐに別の部屋に入り、掌を立て発正念していたのですが、突然夫が押しかけてきて、私に攻撃的な態度で怒鳴りつけ、まったく道理にかなっていない言葉を浴びせてきました。
そのため、私もついに頭の中で夫に激怒してしまいました。「あなたは言い過ぎだ、私が大法を学んでいることを利用して、私をいじめている! 大法を学んでいなければ、絶対にあなたと戦っているはずだ、私があなたのことを恐れているとでも思っているのか? 離婚してもいい!」と考えました。
しかし、「いや、それはだめだ! 私は彼に振り回されてはいけない。心を動かされてはいけない。私は修煉者で、遭遇するすべてのことは偶然ではなく、これは試練だ。関門なのだ!」と考え直したのですが、実際は夫の態度を見て、心の底から腹を立てていたのでした。このように、私は正念が出たり、常人の念が出たりしていました。表面上は我慢して夫と喧嘩はしなかったのですが、心の中では夫を許さず、冷戦状態にしていたのです。
しかし、心の中には一つの思いもありました。それは、法の勉強を絶対緩めてはいけないということでした。
そのため、私は朝早くから夜遅くまで、妹の家で毎日法を学びました。ある日、『轉法輪』の第四講「心性を向上させる」を勉強しました。師父は、「われわれ煉功者においては、トラブルが突然現われることがあります。その時、どのように対処すればよいでしょうか? 平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです」と説かれました。師父が私のことをおっしゃっているのではないかと感じ、涙がこぼれました。「私は毎日、法を学んでいるのに、大法の基準に従って行ってきただろうか? 本当に修煉者と言えるだろうか?」と、自分のことを恥ずかしく思いました。
以前、同修から「あなたの口調はいつも硬くて、態度が穏やかでない」と、私の欠点を指摘してくれたことがありました。さらに嫁も、「良い言葉でも、お母さんの口から出ると、気持ち良い言葉ではなくなるのです。そのため、受け入れがたくなります」と言われたことを思い出しました。
私は内に向けて探しました。不平不満の心、怨恨の心があり、何もできない夫のことを見下しているということに気づきました。私は何をしてもうまくいかない夫と一緒にいると、疲れと不安を感じるので、夫のことを軽蔑していたのです。そのため、夫のせいで自分がとても苦労していると思っていたからでした。実際、人間界の理が反対になっており、苦しみや疲れは良いことです。苦を嘗めれば、業力を解消でき、借りを返すことができ、次元を向上することができます。そう考えてみれば、私は夫に感謝しなければならなかったのです!
学法から帰ってから、夫にこう話しました。「ごめんなさい。長い間、あなたを恨んでいました。これからは、私はあなたに対する態度を改めます」と。それを聞いた夫は嬉しそうに微笑みました。
夫は家の部屋を二つ使っています。一つが寝室で、一つが書斎です。しかし、私は廊下に置いてある小さいベッドしか使わせてくれません。それを知っている知人が「あなたのご主人は威張りすぎです。あなたに一つ部屋を譲るべきですよね」と言ってくれたのですが、私はただ微笑んで聞き流しました。「私の本当の家は天上にある! この世には少ししか滞在しないのだから!」と思っているからです。
ある日夢の中で、師父は、高いところにある教室で、私たちに授業をされていました。師父は黒板に何か書きながら教えておられました。教室の外には、人間の言葉では言い表せないほど美しい、まるで花の海のような、さまざまな花が咲いていました。私たちの空間の花ではありません。私はどうしても師父のおっしゃったことを理解できず、とても焦っていました。その時、はっと目が覚めたのです。私は同時に、「法をあまり多く学んでいなかったからだ!」と悟りました。
「これからはもっと法を学び、よく内に向けて探し、常人の心と常人の念を捨て、師父について天上の家に帰る!」と決意しました。