因縁関係が分かって、恨みを放下する
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文/河北省の大法弟子

 【明慧日本2024年4月30日】結婚して11年になりますが、夫への恨みは徐々に蓄積されていき、ここ2年でついに爆発しました。結婚生活の中では、ずっと私が夫のために尽くす一方でした。夫は建設工事を請け負う会社を経営していて、資金繰りが苦しい時、貯金を崩して借金を返済したのは私でした。社員の給料を払えない時、しばしば夫を助けたのも私でした。フルタイムの仕事をしていても、よく夫にあれこれと手伝わされます。夫に会社を閉めろと提案しても、耳を傾けてくれませんでした。夫が3度入院して、面倒を見たのも私です。夫は稼ぎが少ないものの、家に帰ったら何もせず、子供のことも気にかけず、またよくあら探しをして喧嘩を売ってきます。喧嘩するたびに私は夫を強く恨んで心のバランスを失います。夫に対する恨む心を取り除くように努力しましたが、きれいに取り除くことはできませんでした。

 ある日、天目で前世に、私が夫の首に何発もの矢を放った光景を見ました。あまりに執着している私を見て、師父はこの方法で私を悟らせておられるのでしょうか? それでも、夫にひどい仕打ちをされる時、恨みを抑えることが難しかったのです。大法を修煉する中で、恨みは少しずつ薄れてはいますが、夫に対して慈悲心を持てず、ずっと冷たく接しています。

 しかし先日、夫に対する恨みを完全に捨て去るきっかけになるような事が起きました。その日の夜、私はすでに寝ていて、充電器が夫の部屋にあったので、夫に充電器を持ってきてくれるように頼みました。夫は充電器を持って来ましたが、部屋に入らず遠くからベッドに投げて、ちょうど布団の上に置かれたタブレットに落ちて、タブレットのスクリーンが割れました。夫が故意にやったのではないと分かっていたので、私は怒らずに事が終わりました。割れたタブレットを見て、充電器に関係するもう一つの出来事を思い出しました。

 あれはだいぶ前、娘がまだ幼くて抱っこが必要だった頃のことでした。ある日、私は娘を抱っこして充電器を取るために家に戻りました。家は6階にあり、エレベーターもなくて、10キロを超える娘を抱っこしながら階段を登れなくて、夫に充電器を持ってきてくれるように頼みました。夫は断って、では窓から投げ落としてもいいと頼んだら、夫はまた断りました。とても腹が立ったのですが、仕方なく近所の人に娘を預けて、充電器を取りに6階に登りました。家に入って見たら、夫は何もしていなくてソファに座っていました。本当は頭を吹っ飛ばしたかったのですが、修煉者である身なのでそんなことはできません。しかし、長い間夫を恨んでいました。

 今日になって、あの時のことを思い出すと「夫とはそういう因縁関係なのだ、夫が私のために何もしてくれないのは、前世、私に借りがないため、何かをしてくれたら、逆に私がその代償を払わなければならないのだ」と、ふと理解できました。

 もう一つ、ある日の朝、夫が炊飯器の中のお粥を食べてから、後に私が暖かいお粥を食べられるように炊飯器を「保温」にしたと言って出かけました。結局、夫は「保温」のボタンを知らなくて間違って操作したため、私が食べる時に、お粥の水分が全部飛ばされてお焦げになりました。夫が親切にしてくれたのだと思い、文句を言うのを止めましたが、私は夫から何か一つでも良いことをやってもらうことはないのだと分かりました。

 その後、夫との因縁関係がもっとはっきり分かったような出来事がありました。

 自動洗濯機を回して私は仕事に出かけて、帰ってきたら洗濯機が止まっています。夫は「洗濯機から異音がするから『切』ボタンを押した」と言いました。結局、見ると洗濯機のカバーが開かなくなり、夫の変な操作によって壊れました。やり方が分からなかったら、やみくもに押すなよと言うと、夫は真顔で弁解しました。修理に人を呼ぶ羽目になり、洗濯機を直すのに大変な苦労をしました。

 以上のいくつかの出来事を通して、偶然に起きることはないということを学びました。 師父は「神は古から、人類のいかなる民族といかなる個人に対するコントロールを緩めたことはありません」(各地での説法五『2005年カナダ法会での説法』)とおっしゃいました。大法弟子に起きることは偶然なはずがありません。夫が理由もなく私にひどい仕打ちをするのはどうしてでしょうか? それはすべて私の業力によるもので、前世、夫に借りを作ったからです。大きな業力は師父がすでに肩代わりして弁済してくださいましたので、いま大法弟子が耐えているのは、心性を高めるために師父が残してくださった一部に過ぎません。その道理は、師父がすでにはっきりと示されていますが、私の悟りが悪くて、執着心も強いため、ずっと分かっていませんでした。

 夫が家に帰っても何の手伝いもしないことに、私はもう文句を言わず、夫へ要求もせず、心のバランスも崩さず、夫の立場になって考えることができるようになりました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/2/15/473231.html)
 
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