病業が現れている同修を助け、心性を高める
■ 印刷版
 

文/遼寧省大法弟子 慧文

 【明慧日本2024年4月30日】私は年配の大法弟子で、今年71歳です。数年前のある日、私は同修Aさんを訪ねた際、彼女の娘である同修Cさんに会いました。彼女は年配の同修Dさんが長い間病業の関を乗り越えられず、今歩くのも困難になっているので、時間が取れる時一緒に見舞いに行こうと言ってくれました。それを聞いて、私は毎日のスケジュールがいっぱいで、時間が取れないと思ったのですが、彼女はさらに「このことは偶然ではない」と話したので、私も責任感を感じて、「分かった」と返事をしました。こうして私たちは同修Dさんの家を訪れることになりました。

 同修Dさんは3人家族で、全員が法輪功を修めています。同修Dさんは2008年に法輪功の真相資料を読んで、修煉を始めました。その後、大学に通っていた娘のEさんも法輪功学習者になり、彼女の夫であるFさんは、同修Dさんが2015年に迫害された後に修煉に入りました。

 私たちは交流を通して、同修Dさんの家で学法グループを設立する必要があると考えました。数回の集団学法と発正念だけでは、あまり効果が見られないので、長期間続けて、真に法に基づき向上したほうが重要だと考えました。それで、最終的に週に一度Dさんの家で一緒に学法することに決めました。しかし、距離が非常に遠いため、私たちが同修Dさんのところに行くのはあまり便利ではありませんでした。特に他の二人の同修はバスを二回乗り換えなければなりませんでした。それでも、同修たちは気にしませんでした。

 すでに、この学習グループが設立して、今年で4年目になります。その間、風や雨、寒さ、暑さに関係なく続いています。交通が不通になったコロナの期間でも、徒歩で彼女の家に行きました。

 学習グループが設立する前、同修Dさんが学法する時、眠くなったり、正念を発する時、手が倒れたり、煉功中にふらふらして、倒れたこともありました。集団学法を始めてから、彼女の状態が良くなりました。しかし、法を読む時いつも文字を読み落としたりして、何回訂正しても治りませんでした。さらに訂正すると、彼女は「もう読みません」と切れてしまいます。交流しても、口をきいてくれません。この状態だと、彼女の問題がどこにあるか分からないので、私は焦っていました。彼女に「心の中に何か言いたいことがあれば話してください。一緒に法に基づきに向上し、1日も早く魔難から抜け出しましょう」と言うと、彼女はやっと口を開いて、「師父が治してくれる」と言いました。それを聞いて、私が分かりました。これは師父が病業を取り除いてくださるのを待っているではないでしょうか? 自ら向上しようとしないのであれば、長い間病業の関を越えられないのは不思議ではありません。このような同修の場合は最も難しいのです。深く言えば受け入れず、浅く言えば、問題を解決できません。ずっとこの状態でいくと、本当にどうしようもありません。私は動揺しました。「元々とても忙しいのに、遠くからここまで来て......」など複雑な考えが次々と湧いてきて、理由を見つけてこの学法グループから撤退しようと思いました。

 私の法に基づかない考え、行動及び様々な執着心を見て、師父は絶えず私に啓発を与えてくださいました。一回目私はぜんぜん悟りませんでした。二回目は理解できず、依然として自分の考えを固持していました。三回目はやっと目が覚め、自分が間違ったと分かりました。その瞬間、再度師父に心配をかけたことに申し訳ないと思いました。それですぐに手を合わせて、師父の慈悲深いご恩に感謝いたしました。

 そして、私は冷静になり、内に向けて探しました。同修の行動を通して、私は自分にも人に言われたくない心、安逸を求める心、面倒を嫌う心、苦労を恐れる心、自己中心的な心、他人を見下す心、外に向けて探す心、苦難を外に押し出す心があると気づきました。さらに探していけば、深く隠されていた私心も見えてきました。表面からみると、私は同修のために焦って、一日でも早く悪魔から抜け出してほしいと思っているが、その背後には、自分も従ってここまで来る必要がなくなり、この分の面倒も負担も苦労もなくなる人心が潜んでいました。これは同修を助けるのではなく、同修が私の修煉を手伝っているではないでしょうか? 目覚めさせてくださった師父に感謝いたします。そして、鏡となって、私に内に向けて探させてくれる同修にも感謝します。

 心性が向上した後、私は落ち着いて、真剣に師父が残したこの集団学法の形式を守りたい、同修Dと一緒に病業の関を突破しようと思いました。そして、トラブルに遭遇したら法に基づき解決し、同修Dさんに対しても焦る気持ちがなくなり、どのような結果になるかについても執着しなくなって、毎週集団学法を続けました。そして、知らず知らずのうちに私たちは2年間を共に歩んできて、すべてが良い方向に向かっていました。

 ところが、ある朝、この家の大黒柱の同修Fは突然亡くなりました。同修Fは家のすべての事をこなせていた上に、病業になったDさんの世話もしていました。それに、同修Dさんが医療保険も労働保険も入っておらず、娘のEも定職に就かず、家庭教師をやって少しお金を稼いでいるだけで、二人とも同修Fの退職金で生計を立てていました。

 同修Fさんが突然亡くなったことは、二人にとってたいへんショックでしたので、二人ともなかなか受け入れることができませんでした。知らせを受けた同修たちがやって来て、葬儀の手配を手伝ったり、生活上の困難を解決してあげたり、法に基づき交流し彼女たちの感情を安定させたりして、大法弟子全体の力と無私無我の境地を示しました。

 しかし、同修Dさんは毎日泣いてばかりで、いくら説得しても聞かず、結局体調が崩れて、寝たきりになりました。また、娘のEさんは幼い頃から家事をしたことがないから、料理も何もできません。そのため、私は彼女に簡単な料理から教えました。他の同修たちも食材を買ってきたり、調理を手伝ったりして、彼女たちをサポートしています。同修たちの善行は本当に感動的で、法輪大法の修煉者にしかできません。

 そして、苦難に苦しんでいる二人の同修を一刻も早く悲しみから解放され、正念を持って難関を乗り越え、修煉の意志を固めるように、私たちはすぐに学法グループを再開しました。私とA同修は交替で毎日親子と学法し、A同修は彼女たちと一緒に『転法輪』を学び、私は彼女たちと師父の各地での説法を学びました。

 そして、師父の加持と大法の法理の導いた下で、同修Eさんは父を亡くした悲しみから解放され、だんだん確固としているようになって、学法と煉功も追いついてきました。さらに、料理と家事もできるようになり、一人で寝たきりになった母の世話もできるようになりました。また家庭教師で家計を立てながら、小さな家庭資料点を作りました。時間がある時、私たちと外に出て資料を配布し、真相も伝えました。私は一日中同修Dさんの家にいるわけではありませんが、三件の事に影響を及ぼさない範囲で、時間を作り、同修をサポートしています。私たちは皆師父の弟子であり、この責任を果たすべきと思っています。

 多くの困難を乗り越えてきて、同修Eは深く感銘を受けてこう言いました。「私は毎日こんなに忙しくても、こんなに疲れていても、睡眠時間も短いのに、それでも体力が余っています! こんな小さな体で、体重の重い母を動かせるなんて、本当に不思議です! 師父が私に力と知恵を与えてくださっているのです。師父の慈悲深い救済に感謝し、同修たちの多面的なサポートに感謝します。今後、私はさらに精進し、師父と法輪大法を固く信じ、最後まで修煉していきたいと思います。」同修Eが魔難から抜け出し、成熟していく姿を見て、私は心から法輪大法を修煉する人は世界で最も幸せで、幸運な人だと感じました。

 時が経つのは本当に早いものです。集団学法を再開してからも2年経ちました。師父は弟子に早く向上させるために、この特別な環境を按排し、さまざまな執着心と観念を取り除く貴重な機会を与えてくださいました。この数年間の錬磨により、私が面倒を嫌がる心、苦しみを恐れる心、人に言われたくない心、人を見下す心を取り除きました。今、トラブルに遭遇すると、落ち着いて内に向けて探すことができるようになり、何をする前に、他人の気持ちに配慮できるようになりました。師父の慈悲深い済度に感謝いたします。これからもこの特別な環境、同修たちと一緒に学法する機会を大切にし、自分をよく修め、師父が与えてくださった三つの事を遂行していきたいと思います。

 私の次元は限られていますので、法に符合しない部分があれば、慈悲深いご指摘をお願いします。

 師父、ありがとうございます!

 同修の皆さん、ありがとうございました!

 (編集部注:この記事は2023年に投稿されたものです)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/4/22/475423.html)
 
関連文章