【慶祝5.13】法輪大法は私の人格を築き上げた
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文/内モンゴルの大法弟子  

 【明慧日本2024年5月16日】大法の修煉をする前、自分は頭が良く、この世は金次第という世の中を見極めていると思っていました。友人に法輪大法を勧められた時、私は「金以外は何も信じない」と答えました。その後、別の友人から李洪志師父の説法ビデオを見るための入場券を渡されて、断りにくかったので、しかたなく行ってみました。それ以来、私は大法の修煉に入り、人生も大きく変わりました。

 大法の基準に照らして損得を考え直した

 大法の基準で測らなかったら、昔の自分はどれだけ悪い人だったか分かりません。その時の私は、同業他社と競争するためにはどんな手段でも使いました。嫉妬のあまり、気に入らない同業者を「偽物を売っている」と匿名で通報し、検査部門に取り締まらせたこともあります。

 一方、私は検査部門に賄賂をして、良い人脈を作りました。中国共産党の統治下、そのやり方は非常に効果的であることが私の経歴から証明されています。検査が入る前に、複数の「人脈」が私に「もうすぐ検査が来る……」と情報を漏らしてくれます。それ以来、私は何も恐れずに偽物を売ることができ、「人脈」は私の店の商品を取り締まったりしません。

 それだけではなく、私から多くの金を収賄した検査官はある日、私に全国通用の「偽物没収票 」を渡しました。それを切れば偽物を没収する権限があり、「あまり多く切らないで、数枚だけ使ってください」と彼は言いました。私は大喜びで、彼の言うことを全然聞かず、全部使い切りました。どのように使うかというと、「先日、御社から仕入れた商品は検査で偽物だと判明したためこの票を切られて、全部没収された」との説明を付けて仕入先に送ればいい、そうすると私は商品の代金を支払わずに済むのです。

 全国の同業者の間では、商品を互いに調達することがしばしばあります。その中から私は悪知恵を働かせて、自社より規模の小さい同業者から商品を受取って、しかも現金を支払わず、同等の金額の商品を強引に渡して相殺するというずるい方法を考え出しました。また、同業者が私に半額で卸売りしているのに、私は2割安くして相手に売って暴利をむさぼりました。

 大法を修煉してから、お金を稼ぐために作った業力の多さに後悔しました。大法は私に人間としての方向性と、正しく商売を行う方向性を教えてくれました。善悪の報い、失わなければ得られない、命の輪廻、神になる道、天国と地獄、徳と業の関係、ミクロとマクロの世界、富と災いの根源……の全てが法輪大法で説かれています。『轉法輪』は本当に天書です。それ以来、私は心を修めて徳を積んで、自らを高めるように努めています。

 「自分のものなら、無くなることはない」

 修煉してから、私は真・善・忍に従って誠実に商売をするように自制しました。大法を学んだおかげで、人間は賢いから多く得られ、愚かだから儲からないということはなく、善悪には報いがあって天の法則がすべてを支配しているという道理が分かりました。大法があったので私の心は明るくなって、お金を稼いでも損しても、冷静に対処できるようになりました。

 失った財が戻ってきた例を挙げましょう。ある日、私の店の店員が三輪車を雇って配達に出ていきました。暗くなってやっと店員が戻ってくると、「三輪車は私を置いて行ってしまった。きっと貨物を奪うためだ。貨物の代金は、私が弁償する」と泣きながら言いました。

 私は真っ先に思ったのは、もし本当に奪われたとしても、店員に弁償してもらうわけにはいかないということでした。貨物の代金は2100元(4万円相当)ほどあり、私は「何を言っているのよ、弁償しなくていいのよ」と店員を慰めました。以前だったら、私はきっと焦って店員を叱責したでしょう。でも今回はとても冷静で、「もう一度探しに行こう」と言いました。師父の言葉の「修煉者は自然に任せることを重んじるべきです。自分のものなら、無くなることはないし、自分のものでなければ無理に争っても得られません」(『轉法輪』)を思い出したからです。

 行った時の道に沿って二往復探しても三輪車が見えません。私は「気にしないで、帰ろう」と言いましたが、店員は帰ろうとせず、もう少し待ってみようと言いました。すると、三輪車が姿を現しました。三輪車の運転手が道を間違えただけでした。

 残った家賃を借り主に返す

 Aさんは私の不動産を借りて暫く商売をしてから解約しました。契約書を見ると、まだ期間が満了しておらず、日割り計算をすると、彼に800元(約16000円相当)を返金すべきです。契約書には返金の条項は書かれていないのですが、私は大法の「真」の法則で自制しなければなりません。契約書は人間の行為を規範するものの、大法は人間の心を正すものです。『轉法輪』に「心を正しく保ち、公平かつ良心的に取引しさえすれば、何ら問題はありません」とあるので、私はAさんの利益を犯してはいけないと思いました。Aさんに連絡して800元を返しました。Aさんはとても驚いて、「解約は私自身の意志の下でやったことで、あなたと関係ないので、このお金を受け取るわけにはいかない」と言いました。私は、「受け取らないとあなたは損をするので、私の良心が不安になるのよ。法輪大法を修煉していなければ、この金は決してあなたに返さない。しかし師父は私たちに相手のために思い遣ることを教えておられるのです」と言いました。以前、彼に大法の真相を伝えたことが有り、彼は三退もしました。彼は感慨深げに「あなたのような善良な人に巡り会え、本当に有り難く、尊敬します」と言いました。

 2カ月後、新しい借家で家主ともめたため、Aさんはまた私のところに戻りました。ところが、戻ってきた翌日、契約書を結ぶ時、Aさんは「商売はうまくいっていないので、家賃を下げてくれないか」と頼んできました。

 私は驚きました。前の家賃は高くないし、Aさんが出てから、次に貸す時に周辺の不動産の相場に合わせて家賃を2000元(約4万円相当)アップしたいと思ったところです。思いも寄らないことにAさんが2000元の減額を要求してきました。800元を返したので、Aさんは調子に乗って欲張りになり、理不尽な要求を出してきたのではないかと思い、不愉快な心境になりました。今、Aさんはすでに前の借家から出て、急いで私の家を借りないといけない状況なので、主導権は完全に私の手に握られています。もし大法を修煉していなかったら、この絶好な値上げのチャンスを私は決して見逃しません。

 しかし、私はそうはしませんでした。内心ではそれほど喜んでいなくても笑顔を見せて「あなたが思った金額でいい」と答えました。私が思うには、予想より多少家賃が低くなったのですが、利益のために平和を傷つけてはならず、悪縁を結んではいけません。

 損をしても相手を許す

 大法を修煉してから心が広くなり、損失を被った時でも相手の気持ちを考えて許すことができました。ある日、ある大学生から電話がかかってきて、「電動自転車に乗っていて、あなたの車を傷つけてしまったので、見に来てくれないか」と言ったのです。今どきの若者、自分勝手な人が多い中、車を傷つけてしまい逃げずに私に電話をしてくるのは、良い人だなと思いました。車のところに行ってみると、フロントバンパーに穴が開いていたので、交換しなければなりません。

 私は微笑み、大学生に「正直に私に電話をしてくるだけでも、君は誠実で尊敬に値する人である証です。君の人格に対するご褒美として、今回、弁償してもらわなくていい」と言いました。

 大学生は驚き、少し恥ずかしそうに何回も「少しでも、弁償したい」と言いました。私は「私は法輪大法を修煉していなかったら、君を見逃さないよ。少なくとも君に500元(約1万円)ぐらいを弁償してもらう。今日、私は師父が教えてくださった真・善・忍の法則に則って処理しただけです」と言いました。

 店舗をマージャン屋に貸さない

 私は店舗用不動産を持っているので、テナント募集の広告を出すとすぐに問合せの電話が数件入りました。用途を聞いたら、なんとみんなマージャン屋を開くためで、家賃は2万5000元(約50万円相当)、3万元(約60万円相当)も出してくれると言っています。 私は一律に断って、家賃の問題でなく、マージャン屋という商売は好きではないと説明しました。

 修煉していない妻は「どうして貸さないの、頭がおかしくなったの」と怒って、私は「マージャン屋は賭博なので、貸さないのだ」と説明したら、妻は「あなたが貸さなくても街には雀荘がいっぱいありますよ。店舗を貸すのは違法な商売ではないじゃないですか」と言い、私は「違法ではないが、ギャンブルをする人に場所を提供するのは良いことではない。こんな金を稼いではいけない。子供のために福と徳を積むのだ」と言いました。子供の話になると、妻はこれ以上主張しませんでした。

 その後、年間家賃1万5000元(約30万相当)で別の商売をする人に貸すことになりました。収入は半分ほど減ったのですが、心は落ち着いて安堵しました。その人との契約が終了してから、私はまたテナント募集の広告を出しました。また数件か雀荘を開きたいという問合せが入りましたが、全部断りました。今、経済が低迷しており、店舗は半年経ってもテナントが見つからなくて、それでも私は断固として雀荘に貸しませんでした。問合せ電話の中には昔私を助けた女性がいて、本来、恩返しをするために女性に貸す義理がありますが、断る理由を説明して、女性の理解を得ました。

 収入がないと見て焦った妻は「私の名義で雀荘に貸したらどう? あなたには関係ないので、あなたがやったことにならない」と言ったので、私は詳しくこう説明しました。「人生の道を着実に歩むのは簡単なことではないし、子供に福を残すのはもっと難しい。汚職で失脚した官僚たちを見てごらん、彼らは賢くないだろうか、いや、誰もが頭の切れる人だ。ではなぜ失脚するのか、心の法則を失って因果応報を知らないからだ。何をすべきか、何をすべきではないかが分からなくなったのだ。我が家の場合、儲けるべきでない金を手に入れると、きっと災いが伴う。天理に違反することをやってはいけない。修煉する前、私は薬漬けの生活を送っていたのを、あなたも知っているだろう。大法を修めて20年あまり、健康なため薬一錠も飲んでいなくて、どれだけの医療費を節約したのか。修煉する前、夫婦喧嘩が絶えず離婚する寸前になったが、今、家庭は睦まじく体も健康で、子供も堅実に生きて親に迷惑をかけていない。これはどれほどの金を出せば買えるものなのか。これは大法のおかげではないのか」というと、妻は私の話に納得して、二度と金やテナント募集のことを言わなくなりました。

 法輪大法は根本から物事に対する私の考え方を変えて、私の人生を作り直してくれました。法輪大法がなければ、今日の私もいないと思います。苦海から救い出してくださった師父の慈悲に心から感謝しています。

 (明慧ネット第24回世界法輪大法デーの入選文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/2/475877.html)
 
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