【慶祝5.13】露天商として働きながら得た修煉の機会
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2024年6月19日】私は1998年の旧正月17日目に法輪大法を修煉し始めました。あの日の事は一生忘れられません。初めて師父法を聞いた時、もっと早く聞いていればよかったと思いました。雨の日も晴れの日も、毎日集団煉功に行って法を読み、煉功しました。私は長年、胃病、頚椎症、リウマチなどの病気を患っていましたが、法輪大法を修煉し始めてから、2カ月も経たないうちに治りました。私は大法が病気を治せるとは知りませんでしたが、大法はこんなに素晴らしいものであり、人をより良くすることを教えているのだと思いました。私はただ教えを聞くのが大好きでした。 

 私の人生は幸せで充実していました。私は家を見つけた迷子の子供のようでした。私は身も心も浄化し、利己的で貪欲な人間から、他人と争わない優しい人間へと変わることが出来たので、師にとても感謝しています。

 1999年7月、中国共産党の元最高指導者、江沢民が法輪大法を迫害し始めました。私たちの団体修煉の場はもはや存続できず、私は自宅で修煉していました。私の家族はテレビで流れる中国共産党の宣伝に毒され、私に修煉をやめるよう圧力をかけました。警察は頻繁に私の家を捜索し、嫌がらせをしました。真相を知らない他の親戚や友人も私に相談に来ました。本当に天が崩れ落ちるようでした。しかし、私の心は固く、何が起こっても大法から離れることはありませんでした。大法は最も正義であり、師父は偉大です。大法を修煉することは何も悪いことではないことを私は知っていました。

 法の検証

 当時、私は野菜を育てて売り、村人たちに法輪大法の修煉から得た恩恵や、師父が『真・善・忍』に基づいて善人になるように教えてくださったこと、大法が人々に有益をもたらすことを伝えました。私は行く先々でほとんどどこでもそれについて話しました。

 隣の村に野菜を売りに行ったとき、年配の男性たちがテレビで聞いた法輪大法についての嘘を繰り返し話していました。私は辛抱強く自分の体験談を話しました。「修煉を始めてから、家族のお年寄りをもっと気遣うようになりました。義理の両親のことをいつも思って、おいしい料理を持っていきました。毎年、生活費や医療費を援助していますが、文句を言ったことはありません」、お年寄りは皆、心優しい嫁に感謝しており、私の話は彼らの心を動かしました。そして、私たちのような優しい人間が迫害されていると話すと、彼らはテレビで見ていたものはすべて嘘だと分かってくれました。 

 2001年、中国共産党は、偽りの「天安門焼身自殺事件」を起こしました。そのため真相を伝えることがさらに困難になりました。私たちの村の何人かの修煉者は真相を伝える資料を配布し始めました。村のすべてに配布した後、近隣の県にも資料を配布しました。

 ある冬、私ともう一人の修煉者は資料を配るために19キロ歩きました。私たちは日が沈むとすぐに家を出発し、それぞれが資料の入った大きな袋を背負っていました。家から10キロほど離れたところで、村ごとに配り始めました。通常は村の周囲から始めて、村全体に配りました。村によっては道がいくつもある大きな村もあったので、私たちは別々に次の村の入り口で会いました。私たちは言葉を交わすことはありませんでしたが、正念を発するよう互いに言い続けました。そして資料を配り終えるとほっとしました。私たちは13の村々に資料を配りました。

 帰り道、資料を読んでいる人たちを見かけ、とても嬉しく思いました。もう夜明け近くで、私たちの頭とまつげは霜で覆われていました。師父が私たちを守ってくださったことは分かっていました。私たちはただ歩くだけでよかったのです。

 私利私欲をなくす

 2010年、私は市場で露店商をしたいと思っていました。物を売りながら都合よく真相を伝えることができるからです。師父が案配して下さり、私は場所を借りる事が出来ました。最初は商品を売るのが大変でした。多くの売り手は不適切な方法で競争し、たいていは新参者をいじめ、廃業させようとしました。もし私が法輪大法を修煉して、冷静さと慈悲の心を保っていなければ、続けられなかったでしょう。

 かつて、私の店の隣で布を売っていた女性が、息子に子供ができて世話をしなければならないので店を貸したいと言いました。彼女は「7カ月留守にするので700元です」と言いました。私はそれに同意してお金を渡しました。しかし、彼女は4カ月後に戻ってきました。彼女はたくさんの商品を持ってきて、「まだ元の店で売っています」と言いました。私は「まだ3カ月あるので300元返してください」と言いました。彼女は「1円も返しません、ここは私の店ですし契約はしていません。文句を言いたいのなら誰にでも言ってください」と言いました。

 家に帰ってから考えました。「どうしようか? 市場の人たちに笑われないか? 商品がたくさんあるけど、どこに置けばいいんだろう?」その時、私は師父の教えを思い出しました。 

 「皆さん考えてみてください。はっきり分かっていながら苦しみに耐えているのは、あなたではありませんか。犠牲を払うのはあなたの主元神ではありませんか。常人の中であなたが何かを失う時は、あなたははっきり分かっていながら失うのではないですか? ならばこの功はあなたが得るべきで、それは「失うものが得る」からです。ですからなぜわれわれのこの法門が、常人の複雑な環境から離れずに修煉を行なうかの理由はここにあります。われわれはなぜ常人の軋轢の中で修煉しなければならないのでしょうか? ほかでもなくわれわれ自分自身が功を得るためです。将来は寺院で修煉する専修の弟子も常人の中へ行って行脚しなければならないのです」 (『轉法輪』)

 これは、利益を求める気持ちと競争心を捨てるための試練に違いないと思いました。私は心を落ち着かせようとし、翌日遅く到着して、私が到着する前に彼女が商品を置き終えられるようにしようと決めました。翌日、彼女が本当に作業を終えたのを見ました。彼女は私に貸してくれた 4メートルのうち 3メートルを占領し、私には1メートルしか残っていませんでした。私は何も言いませんでした。彼女の夫が到着すると、彼は少し恥ずかしそうに、私たちに食事をごちそうしたいと言ったので、それは必要ないと言いました。 

 数日後、突然雷雨が起こりました。私はできるだけ早く荷物を集めました。その日は女性の夫は来ませんでした。彼女の荷物は綿、布、花柄の生地、枕で、どれも水に濡れやすいものでした。私は急いで彼女の荷物を覆いましたが、二人ともびしょ濡れになりました。彼女は「ありがとう! あなたの助けがなかったら、私は大きな損失を被っていたでしょう」と言いました。私は「どういたしまして。法輪大法の師父は私たちに善人になり、常に他人を助けるようにと教えてくれました」と言いました。もし私が法輪大法を修煉していなかったら、このようなことはできなかったでしょう。

 競争心をなくす

 2022年の夏のある日、息子が「お母さん、明日は市場にメロンを売りに行くんだ。2メートルくらいスペースを空けておいてください」と言いました。私は「いいわよ」と答えました。

 息子は朝早くからメロンをカートに積み込みました。それを地面に置くと、人々は商品を買いに市場にやって来ました。ちょうどその時、地元の温室メロンを売っていた女性がやって来て、息子を指差して「こんなにたくさんのメロンを持ってきたのは、私たちと競争しようとしているのかい?」と怒鳴り始めました。息子は「あなたはあなたのメロンを売ってください、僕は僕のメロンを売ります」と言いましたが、彼女は怒鳴り続けました。息子は平静を保って何も言いませんでした。私は急いで彼女のところへ行き、私たちは貴女と競争するために値段を下げるつもりはないと伝えました。 

 彼女の母親と私は長年市場で働いており、仲が良かったので、彼女の家族に野菜を届ける手伝いをよくしていました。彼女の母親もそこにいましたが、この女性は誰の言うことも聞かず、悪態をつき続けました。しばらくすると、彼女はバケツいっぱいのメロンを持ってきて、私たちの場所の周りに置きました。私は息子に「静かにしていよう」と言いました。幸い、息子は幼い頃に師父の教えを聞いていたので、落ち着いて言い争いをしませんでした。

 その女性はメロンを売り始めました。そして私たちのメロンは臭いけど、自分の店のメロンは最高だと大声で言いました。誰かが私たちのメロンの前に立つと、彼女は邪魔をしに来ました。息子が持ってきたバケツ30個分のうち、売れたのはバケツ2個分にもなりませんでした。息子は他の場所に売りに行きたかったのですが、車が多く走っていて、立ち去ることは不可能でした。午前10時頃、息子はようやく外へ出ることができ、田舎にメロンを売りに行きました。その女性のメロンはとてもよく売れ、彼女はとても誇らしげでした。息子が市場を去ったとき、彼女は私から1メートル離れたところに立って、市場の人々に自分の売り上げを自慢しました。「私が、メロン売れないようにしたのよ、全部腐ってしまうね!」彼女はさらに嫌なことを言い続けました。

 私は何か言おうとしましたが、すぐに師父の新経文『洪吟六』の〈度人度己难:人と己を済度するは難しい〉「優れた人は笑顔で逆境に立ち向かう」を思い出しました。私は法理を用いて自分自身にこれを要求しました。私は黙ってこの言葉を繰り返し唱え続けることで、一つの試練を乗り越えることが出来ました。 

 その女性が立ち去った後、私と友人だった他の多くの店の人達が「なぜ彼女を恐れているのですか? あなたと息子さんはなぜ黙っていたのですか? 彼女があなたの場所の前にバケツを置いたとき、なぜ蹴り飛ばさなかったのですか? 彼女はあなたをひどくいじめていたのです! 私だったら、絶対にそんなことはさせません!」と言いました。中には親指を立てて「あなたは本当に良い人です。私にはできません」と言う人もいました。私は「法輪大法の師父は私たちに『真・善・忍』そして良い人になるように教えられました。だから私は彼女と口論したり喧嘩したりしません」と言いました。

 昼食のために家に帰ると、息子と嫁も戻ってきました。私は言いました。「今日はよく頑張ったね。あの女の人と口論しなくて正解だったよ。あの人は午前中ずっと私たちを怒鳴っていました。あの人が私たちにくれた徳は荷車に収まりきらない程でした」、息子は「今日は田舎でメロンがよく売れて、2、3の村を回り、すでに半分以上売れたんだ。あと数バケツしか残っていない。今日この荷車で1400元稼げると思う。師父が助けて下さったのでメロンが腐らなかったんだ。師父、ありがとうございました」と言いました。

 嫉妬をなくす

 道の向かい側に住む女性は私と同じ商品を売っていました。彼女と彼女の夫は長年この商売をしていました。私は正規品しか売っておらず、値段をごまかしたこともないので、私のところにはもっと多くの人が来ていました。私の顧客のほとんどは、以前、私の商品を買った人たちでした。私はよく顧客に真相を伝え、皆私が大法を修煉していて嘘をついていないことを知っていました。また、年配の顧客には割引もしていました。

 かつて、障害を持つ女性が夫と一緒に立ち寄りました。女性はズボンを1着買いたかったのですが、夫はお金がないと言いました。女性は泣きました。私はズボンを1着取り、「これを持って行ってください。代金は要りません」と言いました。女性はズボンを受け取ると、夫を見ました。夫は「いいえ、数日後にお金が貯まったら必ずお支払います」と言いました。彼女の夫が私に代金を払いに来た時、私は受け取りたくありませんでした。彼女の夫は何度も払うと言ったので、私はズボンの代金だけを受け取りました。私はお客さんが商品交換を希望したときは、どれだけ時間が経っていたとしても、常にそれを受け入れて彼らを満足させました。その結果、私の正直さのおかげでますます多くの顧客が出来ました。

 道の向かいにあるお店の女店主は、私の側にたくさんの客がいるのを見て、もっと多くの客を自分の側に集めようとしました。誰かが私から物を買っていると、彼女は大声で「こっちへ来て、こっちへ来て!」と叫び、私の客に自分の側に来るように身振り手振りで呼ぼうとしました。夫はそれを知って、「また彼女がそんなことをしたら、注意しなさい」と言いました。私は心の中で、「私は人を叱ることはできない。私は法輪大法の修煉者です。彼女がまたそんなことをしたら、私は見なかったことにしよう。彼女の売り上げがもっと増えたら、私は彼女のために喜ぶだろう。これは私の嫉妬心を取り除くために起こっているのが分かっています。私の受けるべき試練は受けるつもりです」と思いました。

 長年にわたり、私が一歩一歩、歩んで来られたのは師父の温かい慈悲とご加護のお陰です。私たちは師父の教えに導かれ、三つのことをしっかり行い、精進し修煉して師父の真の弟子にならなければなりません。

 (明慧ネット、「5.13」世界法輪大法デー入選文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/31/477621.html)
(English: https://en.minghui.org/html/articles/2024/6/10/218557.html)
 
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