人を救うという基点から問題を見る
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文/アメリカの大法弟子

 【明慧日本2024年6月20日】これは4年前の交流文章です。少し前にオーストラリアのABCニュースがマイナス的な報道をする番組を放送しましたが、この前にもアメリカではマイナス的な報道がありました。私たちの真相サイトのトップページもFacebookによって、厳しくブロックされていました。私はABCニュースの予告編を見たところ、法輪功はトランプを支持しているというのが主な内容の一つでした。

 この事が起きた後、私はその原因について同修と交流しました。全世界が中共邪党を包囲討伐する中で、このようなことが出てくるのは、極めて異例であり、二つの問題があると感じています。

 一、何かにつけて邪悪の妨害だと言わずに、自分自身の問題を探すべき

 師父はこのように説かれています。「もう一つは妨害されているからです。誰かが私を妨害したらそれを消滅し、誰も私を妨害してはならないといつもそう思ってはいけません。(皆笑って)しかし、なぜあなたが妨害されたのかを考えないのでしょうか? なぜ自分自身を見ないのでしょうか? なぜあなたを妨害することができるのでしょうか? 自分に何かの執着があり、放下できないことがあるのでしょうか? なぜ自分自身を見ないのでしょうか? 本当の原因が自分のところにあるから、邪悪に隙に乗じられたのです!」[1]

 「私は本当に皆さんに聞いてみたいと思いますが、あなたは真に修煉しているのでしょうか? あなたは本当に大法の要求にしたがって行なっているのでしょうか?! 真相を伝える中で法輪功を迫害する人に対して不満があるという常人の心から行なっているのでしょうか、それとも本当に大法弟子の角度から法を実証し、衆生を救い済度しているのでしょうか?」[1]

 二、人を救うという基点から問題を見る

 私たちには自分のメディアやセルフメディアがあり、彼らには各自の政治的立場や報道の角度があります。これは正常なことであり、メディアですから、人々はそれを理解できます。しかし、私たちのメディアやセルフメディアは本来、一般の常人に見せるものであり、人々を救うためのものです。彼らの見解や立場は、修煉者の善悪を測る基準でもなければ、真相を伝えるものでもありません。現在、修煉者はどのようにすれば、より多くの人を救えるかを考えなければなりません。

 しかし、一部の同修は前米国大統領トランプ氏への支持、この党への反対、あの党への支持などを熱心に表明したがります。考えてみて下さい。トランプ氏に反対する人がたくさんいるため、トランプ氏を支持する修煉者を見たら、すぐに大法に対して悪い印象を持つのではありませんか? 民主党に反対すれば、民主党は法輪功をどのように見ていますか? このようなマイナスな印象は、悪党の虚言や宣伝によって引き起こされたものではありません。この生命は今後どうなりますか? 私たちは人々を救うためにここにおり、すべての衆生に対して責任を負うべきで、政治や社会について自分の意見を表明するために存在しているのではありません。

 師父はこのように説かれています。「現段階、そしてしばらく経つと、政治的な動きや変化が人々の関心を呼びます。大法弟子として、この十数年の厳しい試練を経験して、はっきりと分かるべきだと思います。この世のことはこの世の自然な変化です。私にはもちろん分かっていますが、それは神の系統的な按排であり、それだけです。常人の政治に参加しないでください」[2]

 師父が評注された文章『大法弟子は人を救い済度する心のみ持つべし ◎師父評注』  (https://jp.minghui.org/2005/09/19/sfhz_050919_01.htm)の中に、筆者はこのように書いています。「まず、私たちが知っておかなければならないのは、師父の正法とは衆生を救い済度する神聖なることです。いかなる生命に対し、ましてや歴史上ありとあらゆる悪事を尽くし果てた『中国共産』(以下、中共)という悪霊に対しても、法を正すことにおいて邪魔をしなければ、すべてが善解され、救い済度されるに違いありません。これはどれほどの慈悲なのでしょうか! 殊勝なことではないでしょうか! 言うまでもありません。今という特殊な時期において、私たち大法弟子は師父に手伝って法を正し、このすべてが法を正す進展に順応し、衆生の救い済度をめぐって力を入れています」

 修煉者の能力は大きいので、実際に何かをしなくても、心の中でこのように考えるだけでマイナスの作用をもたらします。ごく少数の同修がこの認識を持っているのであれば、それは単なる個人的な修煉の問題ですが、より多くの同修がこのように認識すれば、深刻な問題が発生してしまいます。メディアの報道が悪影響を受けるなどです。

 師父はこのように説かれています。「歴史上、正法を伝える多くの人は迫害で亡くなりました。人間の観念、人間の利益が刺激されると、人間は人心で対処するのです。神韻は公演の形を取っており、見るかどうかはあなた次第です。しかもただで見るのではなく、料金を支払うのです。あなたが自ら進んで見に来たのであって、見たくなければチケットを購入しなければ良いのです。特別なものは何もなく、公演を開催しているだけですが、衆生は皆、待っています。この形で衆生を救い済度しているとは誰も思いもよらなかったのです。社会はこの状態まで進み、歴史的な教訓も多かったからです。いずれにせよ、大法弟子は知恵を絞って人を救っており、つまりこういうことです」[3]

 「今、大法弟子にますます興味を示しているのは中共邪党だけではなく、皆さんに教えますが、多くの政府も皆さんを盗聴しています」[3]

 この特別な歴史的段階において、私たちは自らの生きる社会環境に正しく向き合い、自らの言動を慎重にし、すべての衆生に対して責任を負わなければなりません。修煉者は、政治情勢の変化、党派間の対立、伝統文化と現代文化、あるいは変異した文化と観念、科学と神への信仰の論争、誰かについての意見など、大法を直接に迫害しない問題は、今対処すべき問題ではありません。それは常人の問題で、あるいは次の段階に解決すべき問題だと思います。修煉者はそれについて興味を持ったり、憤慨したりすべきではありません。真相を伝える焦点に戻り、人々を救うという観点から問題を見るべきなので、人々のマイナス要因に触れないようにして、はじめてより多くの人々を救います。

 今の人間の生命は貴重であり、修煉者は世俗的な党派意識に巻き込まれるべきではありません。どちらの党派にも良い人がいます。

 師父はこのように説かれています。「師父はある生命を見るとき、その生命の全過程を見ているのです。歴史上、その人は多くの非常に良いことを行ない、場合によっては法を実証するために多くの業績を築きましたが、今生しっかり行なえなかったからといって彼を救い済度しなくてもよいのでしょうか?」[4]

 もちろん、真相を伝える中で、政治的、社会的テーマの資料は、人々を救うことができる限り、使用することができます。しかし、私たちは人々を救うためにここにいるのであり、政治や社会の見解を表明するためではありません。もう一つは知恵を使うことであり、たとえば、Facebookで真相を伝える場合、政治的、社会的に関する資料は別のページに載せてもよく、大法と混ぜてはいけません。

 個人的な理解ですので、不適切な所がございましたらご指摘ください。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十三』「二〇一四年サンフランシスコ法会での説法」
 [3] 李洪志師父の著作:『各地での説法十五』「二〇一九年ニューヨーク法会での説法」
 [4] 李洪志師父の著作:『各地での説法八』「二〇〇八年ニューヨーク法会での説法」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/6/12/478608.html)
 
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