【5.13応募原稿】真・善・忍に同化し、母子共に成長する(一)
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文/中国の大法弟子  

 【明慧日本2024年6月24日】1998年に法輪大法を修煉し始めてから、私は「真・善・忍」という法理に対する自らの理解をもって息子を導き、息子とともに成長してきました。第24回法輪大法デーに際し、慈悲なる師父への感謝の気持ちを表し、大法の素晴らしさを実証するために、以下のように、息子と共に修煉してきた過程でのいくつかのストーリーを書き出しました。

 一、「真・善・忍」の法理が子供の心の中で根を下ろす

 私が修煉を始めたのは、息子が3歳の時でした。当時、時間がある度に私は息子と一緒に『洪吟』を暗唱し、独りでよく声を出して『轉法輪』と『論語』を読んでいました。ある日突然、息子が『論語』も暗唱できることに気づき、驚きました。その後の観察を通じて思ったのですが、息子は大法と常に触れ合う環境にいるので、騒ぐことが少なく、とても穏やかで理性的に成長してきました。

 息子が幼稚園に通っていたある日、先生から「お子さんは他の子に手首を噛まれました」との連絡を受けて行ってみると、息子の手首に深い歯形がついて血が出ていました。びっくりした先生は、私にこう愚痴をこぼしました。「自己保護の意識を持つよう、子供に教えなければなりません。他の子に噛まれているのに、彼は何の反応もみせません。私たちは彼の手を取って、その子を殴り返すように教えても、彼は殴ろうとしませんでした。あなたはどのようにして子供を教育していますか?」私は「皆が子供ですから、大丈夫です」と答えました。先生はどうしてもその子の親に謝らせようとしましたが、私は「気になさらないで下さい。結構です」と言いました。その子の親は結局、私に謝りました。

 修煉し始めてから、私はずっと楽しくて生活がシンプルになり、息子の教育も簡単だと感じていました。息子の勉強は先生に任せきりで口出ししたことがなく、宿題もチェックする必要がないほどしっかり行っていました。私はただ下校した息子に『精進要旨』の暗唱を促し、『佛性と魔性』を暗記させたのを覚えています。

 息子が小学3年生になったある日の昼のことです。息子は遊んでいたのですが、私はバタバタしていました。突然、息子が大声で「ママ、時間だよ。早く発正念しよう!」と言いました。私が「うん」と答えながら振り向くと、息子が鼻血を出しているのを見ました。彼は怖がることもなく、ただ「これは僕を迫害しているのだ」と言いました。私は「そう、そう。あなたは、お母さんに発正念して邪悪を滅するようにと念を押したから、邪悪は腹を立ててあなたを迫害しているのよ」と言い、早速正念を発して邪悪を滅すると、息子の鼻血はほどなく止まりました。

 息子を学校まで迎えに行った夫は、背の高い生徒が息子の前の席に座っていて、彼の視界を遮っていることに気づき、帰宅してから、私に「先生に頼んで、息子の席を変えてもらいなさい」と言い出しました。私が息子に「席を変えてもらおうか?」と聞くと、息子は「必要ないよ。ママは知らないと思うけど、今どきのお母さんたちはみな、自分の子供の席を先生の近くに変えたいと思っているよ。先生も大変だから、頼まないで。本人がしっかり勉強しなければ、先生にへばりついても無駄だと思う。昔は、貧しい家庭の子供たちは学校に行かせてもらえず、窓の外で授業を聞くだけでもよく勉強できていた。僕も窓の外で聞くだけでもできる。まして今は教室の中にいるのだから、大丈夫だよ」と言いました。それを聞くと私も嬉しくなり、頼むのをやめました。

 ある時、学校から帰ってきた息子は、祖母が涙を流しているのを見て、私にこう尋ねました。「ママ、どうしておばあちゃんを悲しませて涙まで流させたの?」。私は彼に事情をこう説明しました。「あなたには知らないことが一つある。あなたがこの近くの小学校に通えるように、私たちは叔母さんからこの家を買い、支払いも済んだ。しかし、今になっても、叔母さんは、この家の名義変更をしようとしない。叔父さんも私たちから借りた5万元を返そうとせず、借りた事実さえ認めようとしない。この一連の事実を知ったおばあちゃんは、起きている事が手に負えないから涙を流しているのよ」。息子はこう言いました。「なぜおばあちゃんにこんなことを言うの? どうしておばあちゃんと無関係なことでおばあちゃんを悲しませるの? お年寄りを慰めるべきだと本で学んでいる。僕がママに悲しい思いをさせたらどう思う?」

 さらに、息子はこう続けました。「それと、この家は私が小学校を卒業したら叔母さんに返そう。家のせいで叔母さんと疎遠になりたくない」。私が「この家は将来あなたのものになるのよ!」と言うと、息子は「だったら要らないから、叔母さんに返して」と言いました。息子の言葉を聞いてから私はこの執着を放下し、家の話をしないようにしました。2年後、叔母さんは家を私たちの名義に書き換えたいと言い出しました。息子の同級生は「あなたは優しすぎて、将来社会に出ていじめられたらどうするの?」と言うと、息子は「優しい人は、いじめられることはないと信じている」と返事しました。

 中学校に入ってから、息子は自発的に『轉法輪』を学び、『明慧週刊』を好んで読み始めました。私は各種の塾を申し込んだことがなく、模擬テストの資料を買ってあげることもありませんでしたが、息子は常に良い成績を収めていて、担任の先生に学級委員として指定されました。ある日、先生は私にこう言いました。「お子さんは素直すぎて、将来、科学におけるよい成果を上げても、他人に手柄を取られてしまうかもしれません。しっかり教えてあげる必要があります」。私は「大丈夫です。子供は正直で優しい方がいいのです」と言い、ついでに先生に法輪功が迫害されている実態を伝えました。先生はなかなか受け入れることができず、息子を学級委員から外しただけでなく、しょっちゅう黒板を拭くことをさせたり、外に立たせたりしました。

 帰宅後、息子は私にこう聞きました。「ママ、先生との間に何があったの?」。私は「何もなかったよ。先生に大法について伝えただけだよ」と答えました。息子は「分かった。大丈夫だよ。僕も黒板を拭くのが好きなんだ」と言いました。それからしばらくして、下校した息子は嬉しそうにこう言いました。「ママ、今日は先生に黒板を拭くようにと言われなかったので、逆にとまどいを感じたよ!」。私もその場で笑いました。

 大法を修煉してから、息子にも私にも病気という概念がなくなりました。息子が進学校に通っていたある日、背中を丸めながら胸に手を当てて帰ってきました。「どうしたの?」と私が尋ねると、彼は「胸が痛い」と言いました。私は、「お父さんがレストランで一緒に食事をしたいと言っているから、あなたは行かなくていいよ。私が1人で行って、帰りに何か食べ物を持って帰るから」と言いました。

 家に帰ったとき、息子はベッドに横たわっていました。彼は「さっきまで『轉法輪』を少し読んでいました。ママ、聞いていて、胸の中に『とうとう、とうとう』というような水が流れる音がするよ」と言いました。聞いてみると、確かに水の流れる音がして、私は「大丈夫だろう。起きて何かを食べなさい。食べてから学校に行って」と言いました。息子は食事を済ませてから学校に行き、帰ってから痛みがなくなったと言い、何もなかったようでした。息子も私も師父と大法を信じており、それほど気に留めなかったので、何も起こりませんでした。 

 息子が大学受験を間近に控えた頃、私は中共に迫害され、洗脳班に連行されました。夫は子供のことをまったく構っていませんでした。息子は自分で洗濯し、毎日外食していました。ある日、息子から電話がありました。「僕のことは心配しなくていいよ。土曜日に学校が企画したハイキングに行くので、日曜日に叔母さんと一緒に会いに行くね。元気でね」。日曜日になって、息子はニコニコしながら叔母と一緒に私を訪ねてきました。洗脳班の人員に「お母さんに修煉を断念するよう説得させて」と言われた息子は、「では、母と二人きりで話をさせてください」と言いました。

 息子は布に包まれた小さなタブレット(大法の電子書籍がすべて入っている)を私に渡しながらこう言いました。「ママ、絶対に『転向』しないで、『転向』は汚点だよ。よく正念を発して、寝すぎてはいけない。もっと頻繁に法を学び、煉功して。僕のことは心配しなくていいよ。試験の成績は30点も上がった。僕のスピーチも大成功で、先生もクラスメートも2分半も拍手してくれた。皆が僕のスピーチの原稿をコピーしたり回覧したりしていた。心配しないで」。その後、洗脳班の担当も私に「立派な息子さんだね」と言いました。

 帰宅後、隣人は私にこう言いました。「お子さんは学費を払うのに、私から600元を借りました。お子さんに『お母さんはどこにいるの?』と聞くと、息子さんは笑って私に『母は法輪功を修煉して連行されました』と答えました。ご主人にもあなたの所在を尋ねたことがありますが、『実家に帰りました』と言われました」。私たちは二人で笑いました。隣人はその後、「いい息子さんです。私は息子さんのことが大好きです」と言いました。

 大学入試を終えた息子に、何人かの同修はアメリカ留学を勧めました。私も行かせたかったのですが、息子は行きたがりませんでした。別の同修に「アメリカはとてもいいよ。天国みたいだ」とアドバイスされた息子は帰り道、私にこう言いました。「アメリカは天国のようなら、まだ修煉できるのですか? 天国には苦しみがないよ。中国は良くないが、僕は中国人だから、中国を建設しよう」

 息子が大学院生になってからも、私は彼が中国を離れて民主国家での生活を体験してほしいと思っていました。息子は自分の考えをこう話しました。「なぜ僕を外国に行かせたいの? 行ったら帰ってくるべきなの? もし僕が国内で中共のイデオロギーに影響されるのを心配しているのなら、実は、全人類が共産主義イデオロギーに侵食されていて、浄土はどこにもないよ。それに、アメリカの文化は魔性がもっと大きくて、子供に強い意志がなければ、もっと汚染されやすい。私のことを心配する必要はない。私たちには大法があるから」

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/6/2/460952.html)
 
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