【慶祝5.13】出納から経理、そして営業部長へ昇進の道のり
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文/中国の大法弟子

 

 【明慧日本 2024年6月26日】2008年、私はデパートでの10年間の勤務を終え、薬品会社の営業部で出納係として働き始めました。この会社で働き始めた時、私は既に法輪大法を9年間修煉しており、真・善・忍の教えが私の心に深く根付いていました。この会社で働いた8年間の間に私は出納係から経理、そして営業部長へ昇進し、挑戦に満ちて伝説的なキャリアを経験しました。

 

 1、新しい職場でまずは良い人になることから

 オフィスの同僚のほとんどが若者で、時下の価値観の影響を受けて生活がだらしなく、食べ物のゴミを散らかしています。会社の管理も緩くて、タイムカードを打つ決まりがなくて、朝9時の出勤ですが、実際にはみんなが9時過ぎてからようやく出社します。営業部長は10時に出勤します。

 

 私は法輪大法の修煉者として、どんな環境でも良い人であり続けることが大切です。どのような仕事をしても、まずは良い人になることが重要です。そのため、私は8時半に出勤し、オフィスの机や床を丁寧に掃除していました。仕事の初日、主任が部屋に入ってすぐ、「おお、オフィスが変わったね!」と驚きました。ある日、私は8時半に来て、床を掃除していると、営業部長が来ました。「おっ、部長がこんなに早く来るなんて珍しい」と思いました。部長はオフィスを見回り、私一人だけがいることを確認してから外に出ました。次の日も、私は早く来て机を掃除していると、部長がやって来ました。昨日と同じようにオフィスを見回り、他の部屋にも行って見回り、何も言わずに去りました。その後の数日、私が毎朝一番早く来て黙々とオフィスを掃除していることを、部長は何回も目撃しました。

 

 ある日の朝礼の後、部長は「毎日も良い行いを続けることができる人間は、間違いなく良い人だ」と私に言いました。私が入社して以来、会社の雰囲気が少しずつ変わってきたことを、みんなも感じました。

 

 2、1年で出納係から経理、そして営業部長への昇進

 私が会社に入って半年後、同僚や上司はみんな、私が法輪大法を修煉していることを知りました。チャンスがあるたびに、私は彼らに大法について伝え、中国共産党やその関連組織からの脱退を手伝い、彼らは法輪大法の良さとその学習者の人柄を認めてくれました。

 

 会社は隣の市に営業拠点を作り、東北財経大学を卒業した経理Aを拠点の営業部長に任命して、私にAの現在の仕事を引き継がせると決めました。出納の仕事にやっと慣れた私はとても困りました。経理の仕事は出納と全く異なり、簡単な伝票も私は今まで作った経験がありません。しかし大法の弟子として、大法の素晴らしさを証明する決心をしました。前任の経理Aさんが残した伝票や勘定表を取り出して、真剣に分析と学習をしました。

 

 経理の職から定年退職した義母を家に呼んで、伝票作成から教えてもらいました。義母は真剣に教えてくれ、私も一生懸命学び、2人は食事も忘れるほど没頭しました。夜になると、突然理解が深まり、義母は私の理解力を褒めてくれました。これは師父の慈悲によるもので、私に智慧を開いてくれたのです。それから、営業部長は私が帳簿に集中している様子を見て、安心しました。やがて、本社の経理部は私が提出した報告書を受け取り、高い評価をしてくれました。

 

 誰もが想像できないことに、経理の仕事にやっと慣れた半年後に、また新たな挑戦と選択に臨まないといけないことになりました。その数年間、国内の経済は下降し、どの業界も利益を出しにくくて、我が社の営業部も経済の影響で下り坂を歩み始めました。経費が高くて、人員が頻繁に交代して、管理が追いつかず、給料が低く、社員の士気が落ちて、人材の流出が深刻でした。新しく採用した人が業務に不慣れで研修が必要となり、それに資金の投入も大量になり、営業部は廃止の危機に瀕していました。

 

 売上が伸びず、経費がかさむため、数カ月で赤字が続きました。社長は営業部長に「管理に問題がある」と怒って、営業部長はこれに憤り、辞職しました。社長は営業部の中から新しい部長を選ぶと決めて、離職前の部長に推薦するように頼みました。

 

 営業部長は私を後任として推薦したいと聞いて、驚きました。なぜなら、私には高学歴も管理経験もなく、経理の仕事を始めてまだ半年しか経っていなかったからです。会社は通常、営業部長の職には大卒以上の学歴と管理経験を求めていましたが、私の学歴は専門学校で、管理の経験もありません。そこで、私は推薦を辞退し、大卒で入社2年の主任を推薦しました。部長は頭を横に振って、「みんなこのポジションを欲しがっているが、なぜあなたを推薦したのかは分かるか。あなたは私心がなく人柄が良く、同僚とも上手くやっている。他の人なら、誰も長くやっていけないと思うので、あなたに任せれば安心だ」と言いました。その後、社長からも連絡があり、営業部長の職を引き受けるよう強く求めたので、私はその職を受けることに決めました。

 

 元営業部長は、法輪大法の良さを認め、真相を受け入れたことで幸運に恵まれて、離職後、大手企業で管理職に就きました。彼が去った最初の年は、私にとって仕事が最も難しい一年でした。以前は同僚たちと仲良くやっていましたが、個人の利益が絡むと、彼らの態度は一変しました。元上司の主任が営業部長職に就けなかったため退職してしまい、他の社員も私を疑う目で見ました。

 

 自分が法輪大法の修煉者であり、まずは彼らの立場に立って考えることが大切だと思いました。まだ成果を出していないので、彼らが私の能力を疑うのは自然なことです、私は怒りません。彼らは法輪大法と縁がある衆生ですから、彼らを親切に接し、法輪大法の素晴らしさを心から理解してもらい、救われることを願っています。

 

 3、月間売上高が200万元(約4000万円)を突破

 営業部長と主任の退職、皆さんの疑いと躊躇に囲まれる中、みんなの信頼を得るには売上を伸ばすのが急務だと考えました。私たちの会社は民営企業で、国内の複数の都市に営業拠点を立ち上げています。販売しているのは輸入した医薬品と化粧品で、商品の品質と会社の信用が企業存続の命です。商品は主に薬局で販売、新聞に広告を出して宣伝しているので、営業部の最大の出費は新聞広告です。新聞社に行き、当社の広告を担当している編集者と価格について交渉しました。当社は以前、一面の広告を出していて、年間料金は7万元(約140万円)でした。私は半面の広告に変更し、料金を下げるように提案しました。

 

 最初に、編集者は私の提案に反対しました。新聞社の収益が減少し、ページのレイアウトも難しくなるという理由でした。私は会社の企画部門に縦型の半ページの広告を作成するよう依頼しました。要求は、内容が豊富で正確であり、誇張せず、顧客に対して責任を持つものでなければなりません。編集者は当社企画部がデザインした広告を見たら、美しい画像と独特な表現に魅了され、私の提案を快く受け入れ、元々の広告料を半ページの25000元(約50万円)に下げました。それにより、広告費用を大幅に削減することができました。

 

 就任してからすぐ定例のプロモーション活動を展開しました。私は自ら販売計画を策定し、顧客にコスパが高い贈呈品を選びました。無料進呈のサンプルを決める時、顧客の望みを最優先に考えました。その結果、就任した最初の月の販売実績は計画を上回り、20万元(約400万円)を達成して、前任の営業部長の年間平均売上を超えました。これにより、社員たちは仕事に対して自信を持つようになりました。

 

 社員が会社のために働きやすくするためには、会社がまず社員のために考えなければなりません。社員らは生計のために働いて、皆、節約を心がけており、毎日弁当を持参してバスに乗って通勤しています。その不便を解決するために、私は今のオフィスを解約して、より良い条件のキッチン付きオフィスを新たに借りました。また、中古の冷蔵庫を購入し、昼食を自分たちで簡単に作れるようにしました。みんなの給料に昼食手当を足し、会社が古紙類を売った収入を全て食費に充てました。古くなった机と椅子を新品に変えて、パソコンやプリンターなどを導入しオフィス用品を充実しました。これにより、仕事環境が大きく改善されました。

 

 会社を上手に管理するには、コスト削減も必要です。以前は、顧客に薬品や化粧品を郵送する際は、布を卸売市場で購入し縫製して送っていましたが、布の費用が発生しています。それを無くすために、私は梱包方法を変えました。つまり、商品購入時の段ボールを必要なサイズに裁断し商品を詰め、テープを貼ります。それで費用を節約できるほか、以前の方法よりも梱包が丈夫になります。発送も、以前の倉庫代理発送を止めて、郵便局と宅配会社を利用するように変更し、発送の正確度が向上したと同時に会社の信用度も向上しました。以前の倉庫代理発送では、商品が顧客のところに到着した後、倉庫が当社の代わりに商品代金を回収し、月末に当社にまとめて送金する制度だったのですが、管理の悪い倉庫は、当社に代金の送付が遅れることがあり、会社に損をもたらしました。発送方法を変えてから前金制度を取って、顧客から代金を回収した後の発送となりました。薬局での売上金も迅速に回収し、売掛金未回収をゼロにしました。それで、会社の管理と販売は徐々に良好な循環を形成しています。

 

 数回のプロモーション活動により、売上は明らかに向上し、営業部は以前の廃止危機から、徐々に活力を取り戻しました。全国の複数の営業拠点の中、私たちの売上は以前の最下位から大きく上がりました。毎回の活動の後、私は社員とその家族を誘い、食事会、ピクニック、山登りを行います。その時、皆にリラックスした状態で自由な意見交換をしてもらい、私も機会を掴んでみんなに法輪大法の素晴らしさを語ります。「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と心から感じてもらうよう促します。彼らは喜んで受け入れ、心の底から法輪大法の素晴らしさを感じ取りました。

 

 私が営業部を管理して5年目に、全国の営業拠点の中で私たちの売上は第一位になりました。社長は電話をかけてきて、「あなたが会社に来てから、みんなの士気が安定し、会社の業績は年々向上している。あなたの功績は計り知れないものだ」と言いました。これらすべてが偉大な師父から私に与えた智慧であると私は知っています。

 

 その年、本社は大規模なイベントを開催し、各地の営業部門に自身で販売計画を立てて景品を買うような自由を与えて、一位を取ると、高額の報酬を与えられます。私は社員に一位を取る自信があるかを尋ねて、全員が「問題ない」と答えました。結果として、全員の努力により、私たちの部門は月間売上200万元(約4000万円)を超えるという予想外の成果を達成し一位となり、本社から最高額のボーナスを受け取りました。200万元というのは会社設立以来、営業部が達成したことのない素晴らしい成績です。本社は各地の営業部長を企画部に招き、会議を開き賞金を授与しました。会議の後、私は長い間憧れていた泰山に、同僚たちと一緒に登りました。

 

 登りながら心の中で『洪吟』「泰山に登る」を唱えました。「よじ上る高き階、千尺の路  うねりて険しきこと、歩み難し 振り返れば、正法を修するが如し 天半ばに停まれば、得度し難し 恒心をもって足を挙ぐ、万斤の腿 苦を忍び、精進して執着を去る 大法の弟子、千百万 功成って圓満し、高き処に在り」

 

 この詩を唱えることで、全身が大法に同化することの殊勝さに満ち溢れ、軽やかに泰山の頂に立ちました。これまでの修煉の経歴は泰山を登る過程のようであり、私が出納係から経理、営業部長へと成長する道のりを成就させてくれたのは偉大な師父です。泰山の頂に立って師父への深い感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

 賞金を受け取ったら、社員への配分方法について経理担当者と相談しました。彼女は、本社で働いていた時、賞金の配分は個別に行われ、自分の受け取った額は知っていても他人の額は知らされなかったと教えてくれました。彼女は、社員間の不和を避けるために、今回も同じ方法を取るべきだと提案しました。しかし、私は「問題ない、努力した分だけ報われる。これを皆にしっかりと説明するわ」と答えました。営業マンなら販売実績を、事務員なら事務員の配分原則を参考し、賞金を公平に分配しました。全員が全員の賞金額を知り、みんなが満足して、多く働く者は多く報われる道理も理解しました。

 

 会社は全体として非常に和やかな雰囲気で、社員たちは毎日早く出社し一緒に清掃をして、できることを積極的に行ったりしています。顧客の中にはこの雰囲気を感じ取り、「貴社は今とても整っているね」と感想を述べる人もいます。社員一同はこの職場環境を大切にし、真・善・忍をもって行動することの大切さも実感しています。

 

4、これからの修煉の道をしっかりと歩む

 私は営業部長になってから7年が経ちました。ある日、社長から「外国の業者が中国国内への供給を渋っているため、商品の供給が途絶える可能性がある。心構えが必要だ」との連絡がありました。そして社長は私に新しいプロジェクトへの投資を提案しました。つまり、社長は新しい商品が見つかり、私が少し投資すれば、これから彼の共同経営者として一緒にやっていくことです。但し、現在の営業部の社員たちを引き続き雇用するのが難しく、解雇しなければならないです。

 

 電話を切った後、最初は呆然となりました。社長は人柄を信頼して私を営業部長に抜擢して、社員たちからの信頼も厚いことを思い出しました。社員たちは今まで何回も「もし会社が市場から撤退する際、どんなことをするにしても私たちを連れて行ってね」と私に言ったことがあります。大法弟子としての自分は、個人の利益のためにみんなの信頼を裏切ることを決してしたくありません。また、定年退職できる年齢に近づいていることもあり、金を稼ぐより師父が法を正すことを手伝うことに時間を使いたいので、熟慮した結果、この機会を断ることにしました。

 

 ここ数年間、私は会社に無駄な出費や損失をもたらしたことが一つもなく、トラブルを一つも起こしたことがありません。社員全員が大法の素晴らしさを認識し三退して、善と悪を判断する基準を心に持つようになりました。彼らは素晴らしい未来を迎えられると信じています。社長に電話で返答し、彼の親切な誘いを丁寧に断りました。社長は理解し、私の仕事の質と会社への貢献を高く評価し、感謝の意を示しました。私は「真・善・忍に従って良い仕事をするよう教えられている。真・善・忍を守ることで心は常に清らかで正々堂々していられる。『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と心に留めておいてください」と伝えました。社長は喜んで受け入れ、感謝を表しました。

 

 第25回「世界法輪大法デー」を迎えるにあたり、法輪大法の美しさとその超常的な力を証明するために、自分の体験を記録しました。全ての人が一日も早く大法を理解し、法輪大法により救われるのを願っています。

 

 (明慧ネット【5.13】第24回世界法輪大法デーの入選文章)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/28/476272.html)
 
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