得意先の担当は転職後も、引き続き私と仕事をしたい
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2022年2月14日】私はサービス業界の営業マンです。話し下手でせっかちで、人付き合いも上手ではありません。私のような人間が営業の仕事ができるのかと、誰もが心配するかもしれません。法輪大法の弟子として、法輪大法の真、善、忍の法理は私が従う根本です。どんな職業であれ、大法の要求に従えば、きっと自分の仕事を上手にこなせると思います。

 得意先の担当は転職後も、引き続き私と仕事をしたい

 Aさんは、私がはじめて営業の仕事に就いた時に開拓した最初の得意先で、台湾資本の某会社の購買係です。私の勤勉で几帳面な仕事ぶりに、Aさんは安心してくれていました。その会社は規模が小さく、業務量も少ないのですが、私は取引の一つ一つを自らフォローしています。具体的な業務を担当している職員の対応に足りないところがあれば、私はすぐに注意して訂正しています。

 サービス業としては、どこか小さなところでも不注意があると、突発的な事件や追加費用を発生させる可能性があります。トラブルが発生する度に、当社の利益が損なわれないように責任をなすりつけるのでなく、私はまず問題を解決して、遅延させない、得意先に損を与えないことを一番に優先しています。

 師父は「われわれ煉功者においては、トラブルが突然現われることがあります。その時、どのように対処すればよいでしょうか? 平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです。日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。したがって、煉功にあたっては、高い、もっと高い基準で自分を律しなければなりません」[1]と説かれています。

 師父のお教えをずっと覚えています。私には華やかな社交辞令もなければ、ふだん得意先に非現実な約束もしません。私にあるのは、絶えずより良いサービスを提供して、お客様のコストを節約し最大の利益を得させる誠意だけです。

 1年余り経って、Aさんはその会社を離れました。意外なことに、しばらくして彼は私に電話をかけてきて、大手の民営企業に転職したと言いました。Aさんの会社は今、サプライヤーを統合している最中で、より低い価格を出せるサプライヤーを募集しています。私は市場の相場に応じて当社の利益を少し減らして、Aさんに以前より安い見積を出しました。

 すぐに私の見積は採用され、Aさんの今の会社と一部の業務を始めました。以降の仕事では、私は安定的に低い価格で良いサービスを提供していたため、その会社の半分以上の購買が当社に移りました。

 間もなく、この民営企業はある外資企業に買収されました。そして不思議なことに、この外資企業は当社のサービスの価格と質を了解し、以前のサプライヤーとの契約を終了して当社に変更し、しかもこれからの業務の担当に私を指名しました。この会社は、私の最も安定した長期的な取引先になりました。

 同修に協力してもらいながら、私はAさんに法輪功迫害の真相を話しました。私たち自身が受けた迫害の実態を聞いて、Aさんは非常にショックを受けました。そしてすぐにネット封鎖突破ソフトを使って海外のウェブサイトにアクセスし、法輪功の情報を詳しく読みました。以前中国で聞いたことは、すべて中国共産党の法輪功に対する捏造宣伝だと彼は分かりました。その後、私は順調に彼に「三退」をさせました。

 「三退」した人には、幸福の報いがあります。Aさんはすぐにもっと大きな会社に転職しました。半年後のある日、彼から電話が掛かってきて、彼は今の会社で国際仕入れのマネージャーになって、3つの工場の仕入れを担当しているようです。彼はまた私に見積の提出を依頼しました。

 すべてを整えて下さった師父に感謝しています。私は大法の真・善・忍の基準に基づいて自分の人格を高め、相手のために考えているので、自然と仕事に責任感をもってあたっています。質の高いサービスと信頼感があるため、得意先の窓口の人が転職しても、継続して私と仕事をしようと、引き続き注文を送ってくれるのです。

 今まで、Aさんと10年間も付き合っています。Aさんの今の会社からの注文は種類が少ないのですが、量はとても多いです。2019年から今まで、Aさんの会社は私の一番大きい得意先になっています。

 「空からパイが落ちる」ほど幸運なことがあった

 中国語には「空からパイが落ちるほど幸運なことがないぞ」という諺があります。棚からぼた餅は落ちてこない、思いがけない幸運は舞い込むことはないという意味です。

 2019年末のある日、見知らぬ電話番号から電話がかかってきました。相手は女性でした。「あなたは○○さんですか、当社の社長Bさんがあなたを探している。あなたに頼みたい業務がある」と言いました。私は呆然としました。彼女の会社の名前も、Bさんの名前も、私は聞いたこともありません。本当に「空からパイが落ちてきた」のでしょうか。

 職業上のマナーから、相手からの質問に私は丁寧に答えました。この件が本当であろうとなかろうと、電話がかかってきた以上、できるだけ相手の質問に答えるべきだと思いました。

 次の日、前述した外資企業の営業マンに昨日の電話のことを話しました。その人は、Bさんの名前を聞いてとても驚きました。社長Bさんは、この外資企業の別の部門の部長でしたが、先日ほかのところに転職したばかりで、今はその部門の業務はすべて停滞しているとのことでした。その部門は当社と業務往来がないので、私はBさんに接触したこともありません。

 なるほど、そういうことですか。私はすぐにBさんの電話番号を教えてもらって連絡しました。Bさんは、例の外資企業にいた時、同僚から私の会社のサービスに対する賛辞を聞いたことがありました。今、Bさんは新しい大きな会社に転職し、その会社の業務は少し特殊で複雑であり、サプライヤーはその業務に慣れておらず、トラブルが頻発していました。仕方なくBさんは、私に連絡するようにと部下に指示したのです。業務を順調に進めるように助けてほしいとBさんは私に依頼してきました。

 結び

 2006年に営業の仕事に携わってから今まで、私の業績は毎年着実に上がっています。2020年、新型コロナウイルスの蔓延により、各業界も惨憺たる下落を見せました。しかし、私と業務がある数社とも、逆に2020年に売上が倍増しました。2020年、私の年間業績も史上最高となっています。

 周りの親戚や友達はみんな、私の業績の良さの理由が分かりません。正直な人間で、いろいろなお付き合いもせず、在宅勤務をし、取引先を開拓するのも見たことがないのですが、どうやって金を稼いでいるのか、しかも給料はそこそこ高いのです。皆は不思議に思っています。

 ここ十数年間の仕事、生活で、法輪大法の全能を深く感じました。心を込めて法輪大法の真・善・忍の内包を体得し、それを実践することができると、大法もきっと素晴らしい人生を切り開いて下さいます。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/2/1/438138.html)
 
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