みぞおちに注がれた悪い気が瞬時に止まった
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文/中国の大法弟子 金宇

 【明慧日本2024年7月10日】コロナ流行中、妻に病業の仮相が現れ、定期的に病院から薬を受け取る必要がありました。私はワクチン接種を受けていなかったので、病院に出入りすることができず、娘に病院で薬を受け取ることを頼みました。病院では薬を受け取るのに医療保険証が必要だったので、娘は母親の健康保険証を1年間持っていました。

 医療保険証は年金カードと一体になっているのです。1年経っても娘は妻にそのカードを返しませんでした。そのため、私は娘に妻の医療保険証を返してほしいと言いましたが、何度言っても返してくれなかったのです。その後、娘は私に1万元を渡しました。私は医療保険証に年金を入れたままだとよくないし、年金を全部引き出したいので、医療保険証を返してほしいと言い続けました。最終的に、娘は私にそのカードを渡しました。私はお金を引き出すために銀行に行ったのですが、娘が妻の年金をすべて引き出したのがわかりました。そして、私は娘にそのお金を返すようにと言っても、返してくれなかったのです。さらに腹立たしいのは、妻の薬を受け取ることを頼むと、娘がカードでお金を引き出して、自分のものにするのです。返してほしいと言っても、返してくれません。

 2022年、妻が入院し、70歳近い私が3カ月間、病院で妻の介護をしていました。娘は妻の面倒を全然看ないので、同じ病室の人たちもみんな娘の悪口を言いました。娘のしたことは正しくないとは思いましたが、それでも私は「娘は仕事が忙しいし、定年になった私がやればよい」と丸く収めるよう、みんなに話しました。病院での3カ月間、ろくに食べられず、よく眠れず、ましてや70歳近いし、若者でも耐えられないと思います。

 その後、このことを思い出すたび、私は娘への不満がありました。ある日、静功をするとき、私は怒りがこみ上げ、「そんな娘がいても何も役に立たないし、関係を絶ちたい」と、思ったとたん、突然、邪悪な黒い気(目には見えない黒い気だと感じた)が口からみぞおちに向かってフーッと流れ込んでくるのを感じました。私の体は敏感で、薄い気流を感じたのです。

 邪悪な迫害があまりに急にやってきたため、私は即座に「私の考え方が間違っていたに違いない」と思い至りました。そして、私はすぐに考えを改めました。「娘の悪さは旧勢力の按排かもしれない。娘の本性は善良で、娘が思い切って師父に従って地上に降りてきたのは、なんと素晴らしいことだろう。娘の悪さは、まさに私が修煉し向上させるために役立っているのだ。このことは、私自身の欠点、お金、安逸心などに執着する自分の心を露呈しているのではないか?」と思うと、私のみぞおちに流れ込んでいた黒い邪気が一瞬にして止まり、「自分の考えが正しかった」とわかりました。

 本当に危なかったのです! もし私の身体が敏感でなく、邪悪な黒い気が私の身体に注ぎ込まれているのを感じず、自分の非を認識せず、すぐに考えを変えず、恨みを持って考え続ければ、旧勢力が邪悪な黒い気を私の身体に注ぎ続けたかもしれません。その結果は想像を絶するものです。多分、数日内に、私には病業の状態が現れたでしょう。

 このような黒い気は、恨みの心によって引き起こされたものです。恨みの心は持ってはいけないもので、本当に取り除くべきです。私は、恨みの心を持った同修が肉体的迫害を招いたこと、恨みの心を持ったために旧勢力によって肉体を失った同修さえいるという修煉体験文章を数多く読んできました。

 恨みは人心です。神には恨みの心はありません。あなたが感じている憤りは、常人の道理によれば正しいかもしれませんが、修煉の理によれば正しくありません。あなたにひどい仕打ちをする人、あなたを不快にさせる人、あなたの考えに合わない人、あなたが聞きたくない話をする人に対して、恨んでいたら、どうやって修煉するのですか?  もし誰かにひどい扱いを受けたら、それはあなたの修煉を向上させるチャンスではありませんか?  もし周りの誰もが善良だとしたら、私たちの修煉はどうやって向上するのですか?

 修煉者として、夫や妻に対する恨み、他の家族に対する恨み、あるいは同修に対する恨みがあれば、早くそれを取り除き、心性を高めなければなりません。他人の良いところを見、他人の長所を見、他人の素晴らしいところを見ることができれば、恨みはなくなります。彼らは皆、かつては天上界の神聖で荘厳な主や王で、衆生を救うために、師父が法を正すのを手伝うために、思い切って大きな度胸で十悪と毒の世界の地上に降りてきたのです。素晴らしいことだと思いませんか! 彼らはこの世で迷い、あれやこれやの悪いものを持つようになったのですが、私たちは彼らを大切に扱うべきではないでしょうか? 怨恨を放棄すべきではないでしょうか?

 師父は「当時、私は皆さんを済度した時、多くの人は私を罵っており、講習会に出たとき私を罵りながら講義を聞いていました。私は気にしません。私はどうしてもあなたを成就するまで済度するのです」(『二〇〇三年元宵節での説法』)と説かれました。

 師父の広い心に感心します。私たちが万分の一を学ぶことができたら、恨みの心が消えると思います。

 私は娘への不満を思っただけで、まだそれを実践していないのに、体に邪悪な黒い気の注入の迫害を招いてしまったのです。ですから、我々は通常、一つの考え一つの念を修め、法に則っていない考えや悪い考えを即時に取り除くことに注意を払う必要があると思います。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/6/26/478859.html)
 
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