【慶祝5.13】 修煉して優しい人になった(二)
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文/中国の大法弟子 洁玉

 【明慧日本2024年7月17日】(前文に続く)

 過去に私を傷つけた人たちを許す

 30年以上前、私がまだ在職中の時、勤め先のBさんはあることで私に深い誤解を生じて、私の名誉を傷つける嘘をでっち上げ、同僚たちの間で広めました。一部の同僚がそれを真実だと信じ込み、私に対して悪い印象を持つようになりました。プライドが高く自律している私は根拠のない中傷に大変腹を立て、Bさんへの憎しみを心に留め、これ以上関わらないようにしました。修煉をしてから、「大法弟子にとって、修煉する人にとって、敵はありません。皆さんがやるべきことは人を救うことだけであり」(『各地での説法七』「シカゴ市法会での説法」)という言葉を心に留めてからは、もうBさんを恨んでいません。

 ある日、街でBさんに逢いました。Bさんは遠くから私を見かけると、すぐに顔をそらしました。近づいて、私は笑顔で挨拶を交わしました。Bさんは少し驚いた様子で、顔を赤らめながら、少し不自然に挨拶して、また「あなた、全然老けて見えないね?」と言い、私は「私は法輪功を煉っているんですよ」と答えました。その時、知り合いが彼女を呼び止めたため、Bさんに真相を伝えることができませんでした。別の日に、Bさんの夫に会うことがあって、真相を伝え、「家に帰ったら、私が言ったことを奥さんに伝えてください。真相を知って救われますように」と言いました。

 同じく30年以上前のことですが、幼い頃から神経性頭痛に悩まされ、仕事もなかった親戚のCさんを同情して、我が家に呼び寄せました。私の家の近くで開かれている裁縫のクラスにCさんを入れ、授業料も払って、一つの技術を身につけて生活を改善できるようにと願いました。Cさんは約半年間、我が家に滞在しました。当時、息子はまだ小さく、私自身の健康状態も良くなくて、仕事と子育て、家事に追われ、多大なプレッシャーを抱えていました。しかしCさんは裁縫の勉強以外、我が家での食事や睡眠以外、手伝いを一切してくれませんでした。私はCさんを心から大切にし、実の妹以上に良くしてあげました。Cさんが病気になった時、私は薬を買い、美味しい食事を作り、昼夜問わず看病しましたが、Cさんからの感謝の言葉はありませんでした。Cさんは私に嫉妬しているようでした。ある日、Cさんの母親が私の母親に、「娘が言っていたわ。『姉さん(私のこと)の家は天国みたい。義兄は優しくて男前だし、稼ぎもいい。私には姉さんのような幸せがない』」と伝えました。私の母親は、「うちの娘は優しくて面子を大切にし、自分が我慢してでも、あなたの娘には良いものを食べさせているだけです。娘夫婦は決してそれほど稼いでいるわけではないのよ」と答えました。母からその話を聞いた時、私は特に気に留めませんでした。

 Cさんが洋服作りを覚えてから故郷に戻り、小さな店を始めたことで生活が向上しました。約1年後、私が家を空けている間に、確固たる証拠はありませんが、Cさんが私の夫を誘惑し、二人が私に対して許しがたいことをした可能性があるという話を別の親戚から聞きました。聞いた瞬間、私の心は怒りと自責の念で満ち溢れ、復讐や離婚、さらには自殺を考えました。しかし、幼い息子と私を育ててくれた両親のことを考えると、そんな考えを捨てました。自分のプライドから、このことを他人に話すこともできませんでした。このショックで健康状態が悪化し、重度の神経衰弱に陥り、数日間眠れなくなりました。胃炎、大腸炎、心臓の問題、貧血、低血糖など、さまざまな病気が私を襲いました。心身の苦しみは私の性格を変えてしまい、情熱や自信を失い、夫へ恨みと軽蔑を抱くようになりました。苦しみの中で日々を送り、「あの女」は私の心の中で最も許せない敵となって、Cさんを一生許すことはありません。それで、Cさんとの親族関係を断ち、8年間交際がありませんでした。偶然会った時も、Cさんを一瞥もせず、Cさんも私の態度を察して、自ら距離を置くようになりました。

 法輪大法が私を変え、心の中の敵意と憎しみを取り除き、過去に私を傷つけた人々や出来事を許し、忘れさせてくれ、私は慈悲心をもって穏やかになりました。衆生は誰もがかつて師父の家族であり、私の家族でもあります。彼らは大法による救済を望んでこの世に来た人です。共産党は中国の伝統文化をほぼ完全に破壊し、道德が急速に低下している今日、罪やミスを犯さない人は何人いるでしょうか。私は積極的にCさんと和解し、大法の真相を伝えました。長年の頭痛が治らなかったCさんに『轉法輪』を紹介して、Cさんも修煉を始めました。私と夫の関係も元通りになりました。

 結び

 恨みを捨て心の壁を壊し、心が大法と一体となれば心性も向上しました。大法弟子として、衆生に真相を伝えて彼らを救う責任がありますが、彼らを見下したり、憎んだりする資格はありません。今日、師父と大法の救いがなければ、この乱世で私がどんな人間になっていたか分かりません。人間は非常に弱く、自己を制御する力は限られています。私たちは善を勧めることしかできず、人を変えることはできません。自分自身に対して、善を守り道德を向上させ、より良い人間になることを要求するしかできません。そして、人を根本的に変えることができるのは大法だけです。修煉の機会はもう少なくなっていますので、時間を大切にして、三つのことをしっかり行い、使命を果たしたいと思います。

 (完)

 (明慧ネット第24回世界法輪大法デーの入選文章)

 
(中国語: https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/31/477617.html)
 
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