文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年8月1日】私と夫はともに大法を修煉していますが、精進しておらず、日常生活の中で互いに非難し合ったり、不満をぶつけ合ったり、家庭内のトラブルが絶えませんでした。私はいつも、夫が修煉者らしくなく、大法の基準で私を測るのは、彼自身の面子とプライドを守るためだと非難しました。明らかに、私たちの間は、善をもって相手のことを考えることができません。このような状態で、夫に学法して精進するように促しても、なかなか聞き入れてもらえませんでした。
法理的には自分の心性を高めることだと分かっていても、実際に大法の基準に立って向き合うことは少なかったのです。なかなか突破できなくて、私も困っていました。私が向上したい心を持っているのを見て、師父は絶えず法理の上でヒントを与え、悟らせてくださいました。
ある時、夫が屋外で仕事をしており、私を呼んで道具を片付けるように言いました。その時、私はパソコンで明慧ネットの同修たちの交流文章を読んでいました。中国共産党のネット封鎖は深刻で、ネットに接続するのは容易ではないため、あまり動く気になれませんでした。「面倒くさいね。道具は2つしかないので、自分で簡単に片付けることができるじゃないか?」と不満に思いました。しかし、他人のために考えるという大法の法理を思い出し、「もうすぐ日が暮れるので、私が先に道具を片付ければ、夫は少し楽になる」と思うようになりました。そこですぐにパソコンを閉じて、夫を手伝いました。
部屋に戻って座った途端、夫が「お前は簡単な物しか片付けないんだね! 電動工具を接続するコードを片付けることもわからないのか?」と怒鳴る声を聞きました。もしも、日が暮れるまでに仕事が終わらなければ、電気コードで作業灯を取り付ける必要があると思ったので、回収しませんでした。
夫に弁解しようとしましたが、師父が言い訳も、言い争いもしないという教えを思い出し、何も言わずに、また外に出て電気コードを片付けました。しかし、口では何も言っていませんが、心中穏やかではありませんでした。
「心のバランスがとれていない。それは執着心ではないか?」と、他の空間でこれらが見える魔に操られたかのように、夫は「これも回収して、このままにしておいてはいけない」とあれこれ指示を出していました。夫の表情も明らかに険しくなり、「お前は我慢できるのではないか? わざとお前を懲らしめるのだ。本当に我慢できたかどうか、見てみたいんだ」と言わんばかりでした。
その時、私の中の正念と魔性がぶつかり合い、今までの闘争心や、他人に指図されたくない心などが湧き出てきましたが、我慢して表に出さないようにしただけでした。
私は、立ち上がって夫に、心の中で何度も言い返そうと思いました。しかし、突然、「もし、私が我慢できず彼と口論になると、魔性が爆発して、その恨みがまた夫の正念を支配することになる。これは彼を突き落とすことになるのではないか?」という考えが頭に浮かびました。
その瞬間、私は自分の善良ではない考えを捨てることにしました。夫は審査しているかのような厳しい眼をしていましたが、私は何もなかったかのように彼の要求通りに片付けました。すると、夫の目から凶暴な光が消えて、目つきが大分柔らかくなり、心のバランスを取り戻したかのように穏やかになりました。
師父は「善念で人を救い、邪霊を取り除く」と説かれました。(『洪吟四』「感慨」)
魔が慈悲によって解体されたと分かりました。私の考えがある次元で大法に合致すれば、その次元の宇宙の生命に認められ、それらの生命は救われることができると思います。
師父の救い済度のご恩に感謝します!