法輪功への迫害 中共公安部長の王小洪は責任を逃れられない(二)
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 【明慧日本2024年8月11日】(前文に続く)

 2023年に起きた迫害

 明慧ネットの統計によると、2023年、少なくとも209人の学習者が迫害により死亡したことが判明した。そのうち60歳以上は131人である。最高齢者は93歳、最年少者は23歳。また、少なくとも1,188人が不当な判決を宣告され、6,514人の学習者が連行され、嫌がらせを受けた(連行3,629人、嫌がらせ2,885人)。うち、118人が行方不明、107人が洗脳班に強制的に送られ、1,938人が家宅捜索を受け、70人が放浪生活を余儀なくされ、167人が強制採血された(指紋、足跡、地方なまり、顔識別、DNA検査、尿検査、角膜採取など)。迫害は中国の31の省、自治区、直轄市に及んでいる。連行が最も深刻な地域は山東省613人、吉林省561人、黒竜江省366人、遼寧省336人、河北省299人となっており、嫌がらせが最も深刻な地域は山東省448人、河北省374人、四川省367人、吉林省353人、湖北省221人となっている。以下は、一部の実例である。

 ◎山東省日照市公安局と国保は2023年3月3日から学習者への大規模な連行を実施し、「303事件」と呼ばれた。5月12日と13日、日照市の各区と県、派出所が動員され、約50人の学習者が連行された。今回連行された学習者の大部分は起訴され、12月4日から6日までの3日間連続で、洪梅霜さん、郭欣さん、姜海波さんら21人が、五蓮県裁判所で不当な裁判にかけられた。25日、五蓮県裁判所は学習者にそれぞれ懲役5年6カ月から懲役1年の実刑判決を言い渡した。

 ◎吉林市の「610弁公室」、国保大隊および各区派出所、コミュニティの関係者らが2023年6月4日、ブラックリストに基づいて学習者を連行した。学習者とその家族が協力せずドアを開けない場合、ガラスを割り、鍵を壊し、強硬に押し入り、学習者を連行し家宅捜索を行った。その日、吉林市で25人の学習者が連行され、嫌がらせを受けた。

 ◎長春市の学習者・姜勇さんは2021年6月28日、自宅に侵入してきた警官により連行された。一緒に連行された両親(学習者)は解放されたが、姜さんは懲役8年6カ月の実刑判決を言い渡された。2023年1月23日、長春市公主嶺刑務所で迫害され、姜さんは31歳の若さで死亡した。

 ◎山東省青島市の徐海紅さん(56)は2023年9月10日頃、ドアをこじ開け入室した警官らに連行された後、懲役1年4カ月の実刑判決を宣告された。迫害されて痩せこけた徐さんは2023年12月6日、済南市女子刑務所病院に送られたが、9日に死亡した。

 ◎甘粛省慶陽市慶城県の学習者・王立群さんは2023年2月、鎮原県裁判所で不当な裁判を受けた。その後、懲役12年の実刑判決を言い渡された。

 ◎黒竜江省鶏西市の女性学習者・馬雲さんは2023年11月、鶏東県裁判所から懲役8年の実刑判決を言い渡され、2万元の罰金を強要された。

 ◎山西省太原市の学習者・侯利軍さんは、2023年4月25日に連行され、5月12日に太原市万柏林区裁判所より懲役10年の判決を言い渡された。

 2024年に起きた迫害

 明慧ネットの統計によると、2024年1月から4月までに、1,341人の学習者が連行され、嫌がらせを受け、334人が不当な判決を宣告され、42人が迫害され死亡したことが分かった。

 甘粛省白銀市平川区の学習者・李鳳蘭さん(69)は、2023年2月17日に蘭州女子刑務所に移送された。刑務所は李さんに法輪功をやめさせるために、長時間立ったまま姿勢を強要したり、睡眠を剥奪したりするなどの手段で迫害し、乳がんが全身に転移し、飲食もできなくなるまで迫害を加え続けた。李さんは2024年1月10日の朝、冤罪のままこの世を去った。

 今年4月19日前後、吉林省政法委と長春市政法委の計画、指揮の下、長春市公安局は数十人の学習者を連行した。特に長春二道公安支局は、ほとんど連行に関与した。最近の1カ月間、計49人の学習者が迫害を受けた。現在、18人は帰宅したことが確認され、29人は依然として拘束されている。

 二、王小洪の北京在任中に起きた迫害

 王小洪は2015年3月から2020年4月まで、北京市公安局長を務め、2015年3月から2018年1月まで北京市副市長を兼任した。王小洪は北京に赴任後、中共の法輪功迫害政策を実行し続け、法輪功の迫害に全力を尽くすよう各層の公安局や派出所に指示した。

 王小洪が北京市公安局長として5年間在任中、少なくとも12人の学習者(許秀紅さん、文木蘭さん、賈玉萍さん、徐俊明さん、李成山さん、柳艶梅さん、杜文革さん、李秀紅さん、侯俊文さん、敖瑞英さん、李鋼さん、高艶さん)が迫害され、死亡した。また、多くの学習者が連行され、拘束され、嫌がらせを受け、不当な判決を言い渡された。

 不完全な統計によると、2015年、北京の学習者39人が不当な判決を宣告され、55人が裁判にかけられ、28人に対する逮捕状が発付され、127人が嫌がらせを受け、609人が連行された。

 2016年、北京で少なくとも353人の学習者が迫害を受けた。うち245人が留置場や洗脳班に拘禁され、53人が実刑判決を言い渡され、11人が裁判にかけられ(判決を受けた学習者を除く)、58人が嫌がらせ、家宅捜索を受けた。

 2017年、北京の学習者68人が不当な判決を宣告され、あるいは不当な裁判を受けた。254人が連行され、うち22人に対する逮捕状が発付され、33人が拘束された。さらに269人が嫌がらせを受けた。

 2018年、北京の学習者38人が不当な判決を宣告され(2018年以前に判決を受けた2人を含む)、44人が裁判を受け、131人が連行された。また、6人が洗脳班に送られ、128人が嫌がらせを受け、36人が住居監視下に置かれた。

 一部の実例

 ◎北京市房山区の学習者・許秀紅さんは、2001年に警官により不当に連行され、刑務所に拘禁されて5年にわたって迫害を受けた。2016年1月21日、許さんは再び北京通州の警官により連行され、3カ月拘禁された。釈放後、許さんは毒薬を飲まされたり注射されたりした明らかな症状が現れ、体調は悪化し、原因不明のパニック発作が頻発した。2017年4月2日、死亡した。病院では「心血管疾患で急死」と診断された。40歳の若さだった。亡くなる前、許さんの両腕には拷問された時の傷跡がまだ生々しくはっきりと残っていた。

 ◎北京市密雲区の学習者・文木蘭さん(75)は、法輪功を学んでいるという理由で、2回の労働教養を科され計4年6カ月拘禁されたことがある。2012年8月にはまた懲役5年を宣告された。2017年10月14日、文さんは再び大城子鎮派出所の警官に連行され、密雲区留置場に拘束された。期間中、迫害に抗議するために断食を行い、全身が腫れ上がって青紫になり、中毒症状が現れ、生命の危険にさらされた。密雲区留置場は責任を逃れるのため、文さんを自宅に送ったが、中共の幹部に恐喝された夫は恐れて文さんの帰宅を拒否した。放浪生活を余儀なくされた文さんは、2018年2月27日に死亡した。

 ◎北京市順義区の学習者・柳艶梅さんは2016年11月、一般市民に法輪功学習者の裁判を傍聴するようにと誘ったという理由で、身柄を拘束され、通州留置場に拘禁された。柳さんは留置場で常に手錠と足かせを付けられ、全身は傷だらけになり、髪の毛は大量に引き抜かれ、頭皮は化膿した。また、精神異常になったため、見るのもおぞましいほどだった。2017年7月に懲役4年の実刑判決を宣告され、2018年12月11日に刑務所で死亡した。52歳の若さであった。

 王小洪は北京市公安局局長、また北京における法輪功迫害の直接指揮者の一人として、在任中に行われた学習者への迫害、拷問、致死などの重大犯罪の責任を負うべきである。

 (完)

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/8/7/480529.html)
 
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