文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年9月12日】一部の子供は汚染が少なく、無邪気で素直な性格が出やすいのです。最近、12~13歳の2人の男の子が私のところに勉強しに来ました。数回の授業をした後、彼らに善良な人間になることについて話しました。その1人、シャオパンは少し生意気でした。「善には善の報いあり、悪には悪の報いあり」と言うと、シャオパンは信じられないような様子だったので、彼に祖父の話をしました。
私の祖父は1908年生まれで、若い頃に占いで、66歳までしか生きられないと言われましたが、結局96歳まで生きました。祖父は、自分は善行のおかげで寿命が延びたといつも言っていました。祖父は優しい性格で、困っている人を見ると助けたがりました。
祖父の善行について例を挙げます。彼は若い頃、駅で地面に座り込んで泣いている女性に出会いました。多くの人が集まっていましたが、誰も助けないのです。祖父は何が起こったのかと尋ねました。女性は、他県に出稼ぎに行った夫を捜すため、電車に乗ろうとしたが、お金を盗まれ、切符を買うお金がないと自分の無力さに涙を流しました。祖父は彼女にこう言いました。「では、こうしましょうか、私は金持ちではありませんが、あなたに十分なお金をあげます、住所も教えます。あなたが夫を見つけたら、可能であれば、この住所にお金を送り返してください。経済的余裕がなければ、お金はいりません」というと、その女性は祖父に深く感謝し、夫を見つけた後すぐにお金を送り返しました。祖父はこのように良いことをたくさんしました。しかし、悪いことをすれば、悪い報いがあり、善にも悪にも報われます。
それを聞いたシャオカイ少年は「それなら、人は善良でなければならないですね」と言いました。しかし、シャオパンはシャオカイに「大学に行ったら、今の考えが子供っぽいと思うよ!」と言いました。そんなことはない、良い人であることは本当に報われるのだと私は言いました。シャオパンは「占いはそんなに当たるの?」と言い返し、そうだと答えて、祖父についての別の話をしました。
祖父は30歳頃、店舗の帳簿を管理しており、銃を持っていました。ある時、レストランで食事をしていたとき、食事の後、銃をテーブルの上に置き忘れてしまいました。当時、銃の紛失は一大事です。そう考えると祖父はとても怖くなり、急いでレストランに探しに行きましたが、見つかりませんでした。レストランのオーナーに聞いても、見ていないとのことでした。祖父はとても不安になり、よく当たる占い師に銃の行方を占ってもらいました。占い師は「あなたの銃を持っている人は30代前半、色白で太っていて、背も高くありません」と言いました。考えてみると、犯人はレストランのオーナーではないかと思いました。それからすぐレストランに戻り、オーナーに銃の行方を確かめましたが、オーナーは断固としてそれを認めません。仕方なく、祖父は占い師のところに戻りました。占い師は確信を持って「あの男です。鶏小屋に行って探してください」と言いました。 祖父がレストランに戻り、鶏小屋の中を探すと銃が見つかりました。
ここまで聞いて、生意気なシャオパンは口を噤みました。シャオカイは「占いがこんなに当たるなら、先生、私も占いを学びたいのですが、どこで学べますか?」と聞きました。「なぜ占いを習いたいのか?」と尋ねると、彼は「私は自分の未来を知りたいのです」と言いました。「今の占いは昔と違います。当たるかどうかは難しいのです。それに、君によいことがある、例えば大学には入れるとか言われて、勉強もせず努力もせず、結果的に試験に落ちたとか、悪いことがあると言っても、ずっと気になり、心配でしょう。実際、占いをしなくても、ただ良い人になるだけで、すべてが得られるのです」と言いました。
シャオカイは再び「先生、どうすれば良い人になれますか?」と尋ねました。私は「真実を話すことです、善良で、物事が起こったときに忍耐し、寛容で、良い行いをすることです」と言いました。これを聞いたシャオカイは、突然泣きそうになり「先生、どうしたらいいですか? 私は過去にたくさん悪いことをしてきました」と言うので、どんな悪いことをしたのかと尋ねると、彼は「嘘をついて、宿題もやらなかったし、授業も聞かなかった…」と話しました。
かわいい子供を見て、私は「大丈夫です。人にとって一番大事なのは何か知っていますか? それは、自分の間違いを知り、それを正すことです。以前にどんな間違いを犯したとしても、それが間違いであると知り、それを直せば、うまくいくでしょう」と言いました。シャオカイは「それでまだ間に合うのですか」と尋ねたので、私は笑いをこらえて言いました。「全然間に合うよ、これから良い子でいればそれでいいよ」と話すと、 「それなら、私は良い人にならなければなりませんね」とシャオカイが言いました。
その後、練習問題をやるのですが、間違いがあれば消せるように鉛筆を使うことを勧めました。シャオパンが鉛筆を持っていないと言うと、シャオカイがすぐに鉛筆を渡し、渡しながら「いいことをしなきゃ」と言いました。また、シャオパンは授業が終わると、紙くずと飲み物の空き瓶を率先してゴミ箱に捨てました。
とても素敵な子供たちは純粋で可愛いです。事の筋道を話すと、すぐに理解し、本来の優しい性格が現れました。