【明慧日本2024年10月15日】ヨーロッパの天国楽団と10カ国以上の法輪功学習者(以下、学習者)が10月4日と5日、西洋文明の発祥地であるギリシャの首都アテネに集まり、平和的かつ理性的な方法で4回のパレードを行った。学習者たちは、法輪大法(法輪功ともいう)の素晴らしさを市民や観光客に伝え、中共による学習者への25年にわたる迫害に対する関心を持ち、迫害制止に協力するようを呼びかけた。
10月4日と5日、ギリシャのアテネで行われた反迫害パレード |
モナスティラキ広場で注目を集めるパレード |
ヨーロッパ各国の学習者によるギリシャのアテネで行われたパレード |
シンタグマ広場で行われた反迫害活動 |
2日間にわたり午前11時30分と午後5時にスタートするパレードが4回行われた。ヨーロッパの天国楽団が先導し、金色の龍の舞、迫害の実態を伝える横断幕、腰太鼓の演奏が続いた。パレードは、コティジア広場を出発し、スタディウ通り、シンタグマ広場、エルム通りを進み、モナスティラキ広場、古代アゴラ遺跡を経由し、終点のティシオ歩行者天国に到着した。
行進するパレードの様子 |
ギリシャ語の「法輪大法は素晴らしい」横断幕 |
龍の舞を撮影する人々 |
音楽に合わせて演奏する腰太鼓 |
中国共産党による学習者からの生体臓器収奪の犯罪を明らかにする |
学習者の反迫害を支持し署名する人々 |
パレードのコースは、観光名所や有名な商業通り、歩行者や観光客が多く集まっている場所を選んだ。学習者のパレードが通ると、多くの人が写真を撮り、拍手を送り、手を振り、歓声を上げ、親指を立てて称賛した。パレードはシンタグマ広場とモナスティラキ広場で休憩を取った際、学習者の代表が市民や観光客に法輪功を紹介し、中共による法輪功への迫害の残虐さを伝えた。
DAFOH代表:臓器強制収奪は21世紀最悪の大量虐殺である
集会でスピーチするDAFOHのギリシャ代表エフィ・ガナさん |
強制臓器収奪に反対する医師団(DAFOH)のギリシャ代表であるエフィ・ガナさんは、集会で発言し、まず国連の「集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約(ジェノサイド条約)」を引用した。「集団殺害とは、特定の国民、人種、民族、または宗教集団を意図的に全体的または部分的に破壊する行為を指す」という。
「しかし、この条約が施行されてから70年以上経った今日、中国では中国共産党(以下、中共)の指揮の下、全国的に行われている良心の受刑者からの強制的な生体臓器収奪という集団殺害犯罪が依然として続いています」
エフィさんは、「その主な被害者は、法輪功の修煉者だ」と話す。彼女はまた、DAFOHと中国における臓器移植乱用を終わらせるための国際連盟(ETAC)が、学習者やキリスト教徒、ウイグル人、チベット人などの被害者を支援するために「中国における良心の囚人からの強制臓器摘出の停止を求める」請願書を起草したと述べた。そして、エフィ氏はその場にいた観衆に対して、この請願書に署名するよう呼びかけ、G7+7(注:G7に加え、EU諸国、アルゼンチン、オーストラリア、インド、イスラエル、メキシコ、韓国、台湾)に対し、中共による強制臓器収奪を人道に対する罪として認識し、世界の医学倫理に対する脅威であることを訴えるよう促している。
平和的な反迫害活動がギリシャ警官を感動させる
道中、人々は学習者と話し、法輪功について尋ねる |
ヨーロッパの学習者による大規模なパレードがアテネで開催されるのは3回目。ギリシャ警察は、この団体が平和的であることを十分に理解しており、パレードの前後に通常の警官を派遣して、パレードのコース案内と交通整理を行っている。
10月5日、学習者がイベントを開催している間、ギリシャの別の比較的過激なデモも行われていた。盾を持ち重装備の機動隊数10人のが監視する中、激しいスローガンを叫びながらデモ隊がシンタグマ広場に到着し、人々は次々とその場を離れた。この光景は、広場の反対側で穏やかで平和な雰囲気を保つ法輪功の隊列と鮮明な対照を成していた。
4回目のパレードが終了した後、ある警官が学習者に対して親しみを込めてこのように言った。「私たちはこのようなパレードのために喜んで護衛します。中国の(伝統的な)文化は、規律と法を重んじます。パレード中、法輪功の皆さんはきちんと一列に並び、私たちや交通に全く迷惑をかけませんでした」。そして笑顔で話し続けた。「私はこのようなパレードが本当に好きです。ぜひ来年もまた来てください」
ギリシャ人:真・善・忍はすべての生命の意義のあり方である
学習者のパレードに出会い、喜ぶマーヴィンさん |
「私は(真・善・忍)という三つの価値観を持つことが非常に重要だと思います。これはすべての生命の意義であるかもしれません」とギリシャ人のマーヴィン氏は話す。
マーヴィン氏はモナスティラキ広場で行進するパレードに出会い、とても嬉しかったという。学習者が中国で中共の迫害を受けていると聞いたとき、彼は法輪功への迫害を止めるために署名した。中国での良心犯からの強制臓器収奪を止めるという請願書に署名した理由について、マーヴィン氏は、「私は本当に、人々の心と体に利益をもたらすこの団体を支持したいと思ったからです」と話した。
中共による学習者からの強制臓器収奪という恐ろしい犯罪について、彼はこう述べた。「これは本当に恐ろしいことで、なぜ人々が自分の生き方で生きることができないのか理解できません。彼らが周囲の人々を傷つけておらず、他の人々が彼らの行動によって苦しんでいなければ、こういった人々(学習者)が存在することはとても良いことだと思います」
マーヴィン氏最後に、「希望を失わないでください。誠実でいてください。あなた方の善良のために戦ってください」と学習者を励ました。
学習者の家族の感想:パレードはとても歓迎されている
横断幕を持つのを手伝うジュリアさん(中央)とババクさん(右) |
ジュリアさんとババクさん一家は親族訪問でアメリカからヨーロッパに訪れている。学習者の姉のニーナさんと義理の兄アレックスさんが天国楽団のメンバーで、アテネのパレードに参加すると聞いたとき、彼らはすぐにパレードに参加することを決めたという。
パレード行進中、ジュリアさんとババクさん夫婦は一緒に横断幕を持ち、2日間で4回のパレード行進を経て、賑やかな市の中心や歩行者天国を通り抜けた。2人の印象は、「ここにいる人々はパレードに対して非常に熱心に反応しているように感じました」と話した。
ジュリアさんは、「至る所で人々がチラシを受け取り、道端でじっくり読んでいるのを見かけます。中にはチラシの言語がわからないことに気づいて、学習者に自分の言語のチラシを求めて追いかける人もいます。また、多くの人が自ら法輪功のチラシを求めてきています」と語った。
「活動は素晴らしいです」と話すババクさんは、「このような大規模なパレードは、人々がすぐに法輪功の問題に注目するきっかけになりますし、深い印象を残すことができます」と話した。途中、多くの人は、学習者に活動の理由を積極的に尋ねた。
スペイン人観光客:法輪功学習者の植福に感謝する
学習者の祝福に感謝すると話すスペイン人のロサさん(中央)一家 |
スペイン人のローサさん一家はギリシャに休暇で訪れている。彼らはシンタグマ広場でパレードのパフォーマンスに出会い、学習者の法輪功紹介を聞いた。学習者から渡された小さな蓮の花の飾りを受け取り、ローサさんは学習者の活動を「非常に壮観だ」と賞賛した。
「これはとても美しい、素晴らしいです」と話すローサさんは、「世界情勢の安定のために、彼ら(学習者)はこうする必要があります。すべての国、すべての人が中国で何が起こっているのかを知ることが非常に重要です。このような状況の中で、彼らが私たちに祝福を届けてくれたことに、私は感謝しています」と述べた。
法輪功の真、善、忍の原則について、ローサさんは、「今日の世界では、これら(真・善・忍)を持つことが必要だと思います。科学技術の進展により、誰もが速い生活リズムで過ごしています。誰かが何かをして、人々にこの世界が平和な社会を非常に必要としていることを思い出させる必要があります」と語った。
アテネの定年退職教師、学習者が支払った無私の代償に感動
北アテネのコミュニティに住むアンソニーさんは、モナスティラキ広場でパレードを見た後、腰太鼓を叩く動作を真似しながら「素晴らしい、素晴らしい!」と言った。
パレードの参加者のほとんど欧州諸国から来ていることを知ったアンソニーさんは、学習者に「誰があなたたちの費用を払っているのですか?」と尋ねた。学習者は、みんなボランティアで報酬はなく、毎年ヨーロッパの多くの国でこのような活動を行っているのは、法輪功の素晴らしさを伝え、迫害を止めるためだと答えた。アンソニーさんは、学習者たちの無私の努力に感銘を受け、活動の成功を祈った。
「私はこれ以上の罪深い犯罪を想像できません」
天国楽団の演奏が大好きだと話すキャサリンさん |
キャサリンさんはシンタグマ広場で法輪功のパレードに出会った。学習者は彼女に法輪功の真・善。忍の修煉原則や中国での中共による法輪功迫害の事実について詳しく説明した。「私はこれら(真・善・忍)が人類の基礎だと思います」と話すキャサリンさんは、「もし毎日の生活を楽しみたいのであれば、私たちはそうしなければ(真・善・忍に従って行わなければ)ならず、これは基本的なものであり、誰もが持つべき(価値観)です」と話した。
キャサリンさんは続けて、「(中共の法輪功迫害は)本当に残忍です。私は誰かが(信仰の)理由で他人を迫害するなんて信じられません。私はこれ以上の罪深い犯罪を想像できません」と話した。
スラエル人観光客:これは大量虐殺だ
イスラエルからの観光客モランさんは学習者に、「なぜ中共政府が彼ら(学習者)を逮捕するのか理解できません。彼らはただ座って、他の人のために良いことをしているだけです。これは理不尽で、不思議で、残酷です。本当に信じられませんし、非人道的です。実際、これは大量虐殺なのです」と言った。
モランさんは真・善・忍の価値観にとても賛同し、「これは世界で最も重要な価値観と思います」と言った。法輪功の修煉法についての横断幕を見た後、彼女は、「この座禅はとても美しく、平和に見えます。とても良さそうです。正しいことのように見えます」と話した。
法輪功を支持する2人のマリアさん
学習者と交流する2人の少女の名前が「マリア」という。学習者から話を聞いた2人は、学習者が社会に害を与える人々ではなく、むしろ真・善・忍を修煉する良い人々であり、中国では中共の残酷な迫害を受けていることを理解できないと話した。
その中の1人の少女は、「人々は自分の国で自分の考えを表現できず、自由がなく、自分の信念や好みのライフスタイルのために殺されるなんて、とても悲しいことです」と話した。
もう1人の少女は続けて、「これは彼らの表現の自由の権利を侵害しています。彼らが自分自身の生活をより良くするため、この状況を変えようと努力しているのを見ることができて、とても嬉しいです」と語った。