文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年11月18日】長年にわたり、明慧ネットには携帯電話に関する問題が頻繁に掲載されてきました。私もこの点についての浅い認識を述べたいと思います。偏りがあれば、同修の慈悲深いご指摘をお願いします。
数日前、明慧ネットで『携帯電話の安全性の問題に関する補足』という記事を目にしました。この記事は主に、携帯電話がWeChatを通して、他人に簡単に位置情報が特定される問題について述べています。ここでは携帯電話の安全性の問題について話すつもりはありません。それは明白なことであり、ここでは詳述しません。私が話したいのは、携帯電話の使用やWeChatの利用が修煉者に与える悪影響が極めて深刻であるということです。
2018年に明慧ネットが『すべての大法弟子への注意事項』を発表して以来、私たちの地域のほとんどの同修は明慧の指示に従い、WeChatなどの安全でないアプリを削除しました。私自身も思い切って2台のシンプルな携帯電話に切り替えました。1台は一般の人との通話用で、もう1台は匿名のもので、同修との通話用です。普段は電源を切っており、特別な事情がない限り同修に電話をかけません。できる限り安全上のリスクを排除しています。
しかし、ここ数年、私の地域に限らず、全国各地で多くの同修が元の状態に戻り、WeChatを利用したり、一般の人向けの動画を見たりしていることに気付きました。中には非常に依存している人もおり、修煉に深刻な問題が生じているにもかかわらず、繰り返し注意されても止めない人もいます。
私の観察によると、これらの同修の修煉には100%何らかの問題が発生しており、最も一般的なものは、法を学んでいる際に眠くなることです。考えてみてください、法を学んでいるときに眠くなれば、どうやって法の学びを心に取り込むことができるでしょうか? 法を学べなければ、それが意味することは何でしょうか? 全てが終わってしまうということではありませんか? もちろん、その結果、さまざまな不正な状態が現れます。以下にいくつかの例をあげます。私の身近な同修の事例です。
女性の同修Aは、今年81歳で、1996年に法を得た古い大法弟子です。ずっと精進しており、早い段階で家に小さな資料点を作り、資料作成にも心を込めていました。彼女の故郷の村の人々の多くが、彼女の尽力で三退(中国共産党の関連組織からの離脱)をしました。しかし、Aさんは動態ネットのニュースや動画を見るのが好きで、時には何時間も見続けることがあります。約5年前、彼女の夫が亡くなり、一人で暮らすようになりましたが、ずっとこの執着を手放せず、耐えがたい孤独を埋めるために携帯電話で大量の動画を見ていました。その結果、体調は悪化し、視力もほぼ失い、自分で動くのも不便になりました。さらに悪いことに、昨年の春に突然記憶喪失のような状態になり、煉功したり発正念したりすることも忘れてしまいました。今では三つのこと(学法、煉功、真相を伝えること)も全くできなくなり、痩せて骨と皮だけのようになり、毎日生きる意欲も失ってしまいました。このような状態で、どうやって法を実証し、衆生を救うことができるでしょうか。
男性の同修Bは、今年50歳を少し過ぎたところで、彼もまた1996年に法を得た古い大法弟子です。彼は街で小さな商売をしており、20年以上にわたって多くの困難を乗り越えてきましたが、数年前から携帯電話で小説を読むことに夢中になり、家ではほとんど法を学ぶことができませんでした。本を手に取るとすぐに眠くなってしまうのです。しかし、彼の悟った側面では法を学びたいと思っており、師父は慈悲深く、一人も弟子を落としたくないと考えておられ、数人の同修を毎日交代で彼と一緒に法を学ぶように手配しました。
しかし、彼は毎日学法をしていても眠気でどうしようもなく、同修たちは小説を読むのをやめるように何度も勧めました。
彼も何度か葛藤し、ようやく小説を断つことができ、学法の状態が少しずつ良くなりました。
ところが、この2年でまた携帯電話で動画を見るようになり、学法中に本を落としたり、立ったままでも眠くなることがあります。さらに、脳血栓の軽い症状が出て、話し方が不明瞭で、脳の反応も鈍くなりました。一緒に学法している同修たちは、彼のことを非常に心配しており、ほぼ毎日彼と交流し、携帯電話の使用がもたらす害を話し、師父の関連する法理を読み聞かせました。彼も毎日携帯電話を使わないと約束しますが、仕事場に戻って暇になるとまた見始めてしまい、まるで抜け出せない状態です。最近は二度も転倒し、内省することもなく、常人と口論したり、怒って人を罵ることもあり、真相を伝えることも人を救うこともできません。
女性の同修Cは、50代で、1998年に法を得た古い大法弟子です。「7.20」(1999年7月20日から法輪功への弾圧開始)以降も三つのことを続け、集団学法にも参加していました。しかし、数年前からWeChatに夢中になり、学法中に眠くなり、心性を守れず、家族との関係もうまくいかなくなりました。職場では同僚と頻繁に口論し、時には激しい争いにまで発展し、大法の形象を深刻に損なってしまいました。
現在は集団学法にも参加せず、自宅で独りでいます。彼女自身の言葉によれば、毎日食べるか寝るかだけで、法を学ぶこともできず、ほとんど常人と変わらない状態です。
このような例はあまりにも多く、これ以上挙げませんが、非常に痛ましいことです! もしかすると、一部の同修はこう思っているかもしれません。『あなたは既に退職して仕事をしていないから、WeChatを使わなくても特に支障はないでしょう』と。しかし、インターネット上で仕事をしている同修もおり、交流のために使用しなければいけない同修もいます。また、ある同修は職場で、WeChatなしでも仕事を十分にこなし、しかも非常に優れた成績を収めています。
私は、スマートフォンは確かに旧勢力にとって大法弟子や世の人々を損なおうとする有力なツールであることに気づきました。この件に関する問題についても、ネット上で多くの同修が交流をしており、その内容は非常に的確で適切です。まだスマートフォンやWeChatに依存している同修には、このような交流を多く見ていただきたいと思います。また、明慧の同修にも、皆さんの参考になるようにこの方面の文章を多く掲載してほしいと願っています。私自身のレベルは限られているので、すべてを一つずつ詳述することはしません。
最近、私は多くの同修が師父に中秋節での挨拶カードを送るのを手伝いました。ほとんどの同修が共通して言う一言は、『必ず師父に従って家に帰ります!』でした。この言葉を聞いてまず 思ったことは、師父に従って家に帰るという願いに誤りはありませんが、これは厳しい基準があり、完全に人間の執着を離れる必要があるということです。ここでお聞きしたいのは、まだスマートフォンに夢中になって抜け出せない人々へです。片手で佛を掴み、もう片手で人間の執着を掴んでいる状態で、果たして家に帰ることができるでしょうか? あなたの世界の衆生が、あなたが帰るのを首を長くして待っているのです!
以下に、師父が弟子の質問に答えられた際の一節を敬意をもって引用し、同修と共に励みにしたいと思います。
問:修煉状態が良くなったり悪くなったりします。パソコンやゲーム、スマホなどの好きなものに執着するときがあり、修煉を滞(とどこお)らせています。どのように自らを制御し、精進の状態を保つことができるのでしょうか?
師:人間には中毒という言葉がありますが、中毒とは何かを教えます。医学的に、快楽を司る神経が刺激され、発達すると依存症になると言われていますが、そうではありません。どういうことでしょうか? 時間が経つにつれ、あなたの体にあなたの姿形と全く同じもう一人のあなたが出来上がります。このもう一人のあなたは執着によって構成され、あなたを制御しています。とても強い執着があなたの姿形を形成したため、あなたの心を制御してしまうほど強い力を持っています。とても強い心によって形成されたからです。
麻薬中毒も同じです。麻薬なんか大丈夫、少し摂取しても問題ないと言っている人がいます。確かにいい気分になりました。もう一度やってみましょうか? それも大丈夫でした。じゃ、もう一回? もうおしまいです。コントロールできなくなりました。
なぜでしょうか? 麻薬の成分は体内に摂取されると、あなたの体の中に薄くて淡いあなたを形成しました。毒性が強いから、一回でできてしまいます。二回目摂取すれば、この薄くて淡いあなたが少し濃くなります。吸うたびに濃くなり、ますます濃くなり、逞しくなっていきます。このもう一人のあなたは人体のすべての構造、思惟まで備えており、麻薬の魔性によって構成されたあなたになります。もちろん、このあなたは麻薬摂取以外のことにまったく興味はありません。麻薬がなければ、麻薬をやめれば承知しなくなります。
なぜでしょうか? すでに生き物になったからです。生き物になってその後どうなるのでしょうか? 皆さんが分かっているように、麻薬を摂取しなければ、もう一人のあなたは体の新陳代謝とともに薄くなり、徐々に薄くなり、死んでしまうのです。死にたくないので、薬物を吸入するようにあなたをコントロールし、もう一人のあなたを増強するのです。
パソコンやゲームに依存する場合も同じ作用が働いています。同じ仕組みです。やめてしまえば、この私を死なせる気かと承知せず、どうしても画面を見るようにあなたをコントロールするのです。見ないのですか? 仕事に対しても勉強に対してもやる気がなく、頭はパソコンやゲームのことでいっぱいで、夢にまで出てくるようにするのです。
人間ですが、私はいつも考えていますが、人間は非常に他のものにコントロールされやすいのです。人間の肉体は親から与えられた体で、食料を食べて成長しています。なんと弱いものでしょう。誰もがこの体を制御することができます。他の空間で形成されたものは霊的なもので、低い次元の霊ですが、それも人体をコントロールすることができます。人体が弱いからです。(『各地での説法十五』「二〇一九年ニューヨーク法会での説法」)