文/中国の大法弟子
【明慧日本2024年12月3日】最近ずっと思想業に悩まされており、何度も夜に色欲の関門を越えようとしましたが、どうしても越えられませんでした。それで執着を探してみましたが、根本的に取り除けた感じがせず、心がかき乱されて少しイライラする状態が続きます。以前はとても良い状態だったのに、自分でもこの方面には気を付けていたはずなのに、どうして突然こんなに多くの汚れた思いが出てきたのか、不思議で仕方ありません。このような状況に対して正念を発しても、良くなったり悪くなったりを繰り返しています。
最近、『党文化を取り除く』シリーズの文章を聞いて、自分が多くの執着に対する認識が浅かったことに気づきました。それで『党文化の解体』を聞き始めました。第四章で語られる「すべてを疑う心」や「争いの意識」の例えが出てきたとき、理解できず、何度も聞き直しました。そして、そこに挙げられている、自分の日常生活でも表れている言葉を一つひとつ書き留めてみました。
その後、紙に記録した内容を見ると、びっしりとマイナス思考の言葉が並んでいて、自分でも驚きました。党文化の思考がこんなにも深く自分を支配していたのです。例えば、「得意忘形」(調子に乗る)、「揚眉吐気」(喜びを誇る)、「狭隘」(狭量)、「招揺」(目立ちたがり)、「享楽」(快楽にふける)、「自以為是」(自分勝手な思い込み)などがあります。さらに深刻なのは、私は子供の頃から傲慢で不遜を持つ性格の人が好きで、そういう人に「共感」することで「気が合っている」と感じていたことです。同世代の異性が何か悪いことをしたときでも、その思考の変異に気づくどころか、逆に彼らのために言い訳をし、理解し同情してしまうのです。その理解と同情は、法理から命を憐れむことに基づくものではなく、党文化的な変異した思考によるものでした。規則を守らず評価し、自分の心にぴったり合うように感じていました。私は他人から「手に負えない子」と見られたり、「扱いにくい、個性的な」人と見られたりしており、それを誇りに感じ、「自分は他の人と違う」と思っていました。その結果、高慢で他人を見下す性格が形成されていました。
こうした変異した思考が自分の頭の中にあることに驚くと同時に、それがいつ、どんな原因で形成されたのかを考え始めました。
私は『轉法輪』の第四講を暗記していて、長い間かかっていますが、『玄関設位』の部分でつまずき、先に進めなくなっています。特に『轉法輪』第四講の次の部分に差し掛かるたびに、進まなくなります。「絶対にくだらない気功書を読まないようにしてください。これは上で挙げた古書ではなく、現代人の書いた偽りの気功書のことを言っているのです。めくってみてもいけません。あなたの頭の中でほんのわずかでも、「おや、この言い方には一理がある」と思えば、その途端に本の中から憑き物が飛び出して、あなたの身体に取り付いてきます。憑き物が指図さしずをして、人間の名利を求める心を利用して書かせたものも少なくありません。こうした偽りの気功書はやたらに多く、憑き物とか、くだらないものについて無責任に書く人も多くいます。先ほど触れた古書、またはその他の関係する古い本でも、基本的には読まない方がよいのです。一つに専念すべきであり、心を乱してはいけないからです」(『轉法輪』)
この部分を暗記するたびに、自分の記憶を何度も探ってみました。『私は何か気功の本を読んだことがあるのだろうか? 家にまだ汚れたものが残っているのではないだろうか?』師父も同修の口を借りて何度も私にヒントを与えてくださったのですが、私は自分がどこで間違えているのか悟ることができませんでした。
そして、『党文化の解体』第9章の音声を聞いたその夜、私は夢を見ました。夢の中の情景は、若い男女の曖昧な関係を描いた映画を見ているようなもので、私はその中に参加していて、かなり楽しんでいるように感じており、すべてが当然のように思えて、心の中で密かにそれを楽しんでいました。目が覚めた後、夢の中の男性主人公の容姿が、以前私が一度好きだったタイプと一致していることに気づきました。また、それは以前見たドラマの男性主人公でもあり、その役柄が私の好みに合致していました。今風の言葉で言えば、こうした『恋愛脳』向けのドラマで、当時は彼の役柄に深く惹かれていました。
この夢をきっかけに、私の記憶が完全に開かれました。若い頃、私はあまりにも多くの恋愛小説を読んでいました。スマートフォンが普及してからは、小説の本から電子書籍、さらには今のショートムービーに至るまで、他のスマホショッピングなどはさておき、このストーリーだけで私に相当な被害を被っています。その中には、人との接し方における歪んだ行動、仕事中の手段、善人と悪人の判断基準、どんな仕事がより高度であるか、優越感、消費の概念など、色欲や、暴力的な場面と異常行動がいっぱい詰まっています。飲食、ファッション、結婚観など、あらゆる面で大きな影響を受けていました。つまり、私の生活の中での考えや行動のほとんどは、かつて見たドラマから来ていたのです。そして、それらの刷り込みはほとんど無意識のうちに行われていました。他のことをさておいても、恋愛小説の中の“恋愛観”だけでも法から大きく逸脱していることが明らかでした。これにより、人の頭に入るものがその人自身を形成し、不適切な刷り込みがどれほど害を及ぼすかがよく分かります。
この出来事を通じて、私は最近の自分の思想が不浄である原因の一端を見つけました。そして、正念を発してこれらの乱れた物質を清め始めました。頭の中に残る“小説”や“動画”で見たり聞いたりした色情や暴力、争いなど、法にそぐわないすべての変異した物質的な観念を一掃し解体します。今後は、自分の耳と目をしっかり管理し、外界に心を動かされないよう努め、心を守り、貪らず、外を見るのではなく内側を探し、自分を少しずつ正していきます。
同じような悩みを抱えている同修にも、時間があれば『党文化の解体』に関する文章を聞いてみることをお勧めします。私たちが普段苦しんでいてなかなか取り除けない執着心について、ここで答えが見つかるかもしれません。私が最も感じたのは、このシリーズの文章を聞いた後、学法をすると、以前は理解できなかった部分が今では理解できるようになったことです。数日前には、まるで初めて学法した時のように、視点や考え方が変化しました。党文化による変異した思考が、いかに法と同化することに影響を及ぼしているかがよく分かりました。
また、スマートフォンを使うことを避けるのは、単に安全面を考慮するだけでなく、現在スマートフォンの中には大量の悪い内容が溢れているため、注意が必要だと思いました。ほんの少しの不注意で、悪いものが頭の中に入り込む可能性があり、それが不注意から間違った行動を引き起こすかもしれません。不適切な観念が形成されると、それを取り除くために多くの苦しみを受けなければならなくなり、法と同化することに影響を及ぼします。師父は私たちのためにさらに多くを背負ってくださることにもなります。
師父がいつも見守り、私を沼地から引き上げ、浄化してくださったことに感謝します! 師父に感謝します!
個人的な認識が限られているため、不適切な点があれば、同修の慈悲あるご指摘をお願い申し上げます!