真相を伝えることも、自分自身の修煉と向上のチャンス
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2024年12月10日】私は修煉を始めて27年になります。この間、どのような困難や試練があろうとも、また邪悪な洗脳班に直面した時でも、修煉の機会がいかに貴重であり、大法がいかに得難いものであるかを深く理解してきました。そのため、大法を大切にし、師父を堅く信じています。どんな嵐や厳しい暑さ寒さの中でも、師父の教えを守り、「三つのこと」をしっかりと行うよう努めています。

 大法弟子の使命は人々を救うことです。 365日すべての日に外に出て真相を伝えるわけではありませんが、少なくとも年間300日は外に出ています。厳しい寒さや暑さに関わらず、大法弟子にとってその違いは衣服を調整する程度のことで、心は常に一つです。真相を伝え、衆生を救い、誓約を果たし、使命を全うする。それが私たちの役割です。

 真相を伝える中で使用する「ツール」も進化してきました。当初は自転車から始まり、電動自転車、バイク、小型電動車、そして今では自動車まで使うようになりました。これらすべては、真相を伝え、人々を救うために役立てるためのものです。

 この20年以上の間、私たちは状況に応じて、地域ごとに適した方法を選んできました。例えば、資料を配る際には、一軒も漏らさず配布することで、人々に真相を知る機会を提供してきました。しかし、一般的には対面で真相を伝える方法を採用しています。この対面での伝え方では、多くの人々が真相を受け入れてくれます。一方で、中には「金をくれ! くれたら見てやる」と言う人もいます。

 ある日、私は道端で作業をしている人を見かけ、その人に真相を伝えようと冊子を手渡しました。彼は最初受け取ろうとせず、笑いながら「200元くれたら、喜んで受け取るよ」と言いました。私も笑いながら答えました。「お兄さん、今は天災や人災があちこちで起きていますよね。南方の大洪水で多くの人が被害を受けたり、突然病気になって亡くなる人がいるでしょう? ちょっと考えてみてください。200元で命を救えますか? 私たちが差し上げるこの真相は、どうすれば大災害の中で神仏の加護を受けられるかを教えるものなのですよ」と答えました。彼は話の意味を理解し、自ら進んで真相を受け取り、「三退」もしました。同じような人は少なくありません。

 また、ある日、市場に行くと、数人の年配の男性がタバコを吸いながら話していました。私は近づいて挨拶をし、「おじさんたち、福をお届けしたいのですが、いかがですか?」と言いました。すると、彼らは互いに顔を見合わせ、「福をもらわない理由がない。もらうよ」と答えました。私は真相の小冊子を取り出し、一人ひとりに手渡しました。その時、突然、一人の男性が私の目の前に飛び出してきて、腕を掴み、拳で殴り始めました。他の年配の男性たちは驚いて彼を引き止め、「なんで人を殴るんだ!」と声を上げました。彼は私の腕を放し、痩せた手で顔を覆いながら泣き出しました。

 彼は涙ながらに「うちの妻が法輪功をやってたせいで、公安局や派出所が何度も家に来て彼女を捕まえたりして、家族はまともな生活を送れたことがなかった。それで、妻は病気になり、数日後に亡くなった。だから俺は法輪功が憎い」と言いました。私は静かに「おじさん、話を聞くと、奥さんは法輪功を始める前に病気だったのですね?」というと、彼は「うん、大きな病だった。でも法輪功をやって治った」と答えました。私はさらに聞きました。「その時は法輪功が憎かったですか?」と聞きました。彼は何も答えませんでした。そこで私は続けました。「おじさん、よく考えてください。奥さんは公安局や派出所の人たちに脅されて病気を再発させられたのです。言い換えれば、奥さんを追い詰めたのは迫害ですよ。もし公安局や派出所が脅さなければ、奥さんは病気にならなかったのではありませんか?」と言うと、その場にいた他の男性たちが頷き、「そうだ、法輪功を憎むのはおかしい」と言いました。

 その時、私は袖をまくり、殴られた腕を見せました。腕全体が青紫色に腫れ上がっていました。他の男性たちもそれを見て、私を殴った男性の方をじっと見つめました。彼もようやく自分のしたことを理解したようで、申し訳なさそうな目で私を見ました。私は「大丈夫ですよ。おじさんの心が少しでも楽になればそれでいいのです」と言いました。そして他の男性たちに向かって、「『法輪大法は素晴らしい』と誠実に唱えることで心の苦しみも和らぎますよ。どうか健康で長生きしてくださいね」と伝えました。

 ある日、私は資料の入ったリュックのファスナーが開いているのに気付き、一旦空いている三輪車の荷台にリュックを置いて直していました。ファスナーを直して立ち去ろうとしたその時、近くで屋台を出していた女性が「あなた、私のニンニクを二つ盗ったでしょ!」と言ったのです。その言葉に驚き、私は「リュックをちょっと置いただけで、どうしてあなたのニンニクを盗んだことになるのですか?」と聞きました。彼女は「見て、ここに束ねたニンニクがあるけど、確かに二つ減ってるじゃない!」と指差しました。確かに少なくなっています。

 心の中では「こんな侮辱を受けるなんて」と思いましたが、怒ることはしませんでした。自分がここにいる目的は真相を伝え、人を救うことだと分かっていたので、無駄な口論をするわけにはいかないと考えました。しかも、リュックには真相資料が入っています。私は落ち着いて「お姉さん、ニンニクは二つでいくらですか? 私が払います」と言いました。しかし彼女は何も言わず、自分の屋台に戻ってしまいました。私はそのまま立ち去り、真相を伝え終えて帰る途中、彼女がまだ屋台を出しているのを見かけました。

 再び彼女に近づき、「お姉さん、私は法輪功を修煉している者です。法輪功は人に善良で正しい生き方を教えるものです。ニンニクを二つを盗むなんて、ましてやあなたがすべてを私にくれたとしても、私は絶対にそんなことをしません。今は天災や人災が多い時代です。あなたも商売をしてお金を稼ぐのは大変だと思います。だからこそ、無事でいることが何よりも大切なことです。『法輪大法は素晴らしい。真善忍は素晴らしい』と心に刻んでください。それが福報をもたらしますよ」と話し、彼女に「三退」してもらいました。

 真相を伝える中で、さまざまな人々に出会います。その人たちの態度や振る舞いがどのようなものであれ、それを自分の修煉を向上させるための試練として受け止めることが大切です。

 この末劫の時代には、理不尽と思える人や出来事が多く存在します。しかし、修煉の視点から見ると、そういったものは憐れむべき存在であり、悲しい現実でもあります。師父は「より多くの人を救いなさい」と教えてくださっています。私たちは自分の力を尽くし、できる限り多くの人を救い、遠い昔に立てた誓約を果たしていかなければなりません。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/4/485666.html
 
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