出張中でも人を救うことを忘れないように
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文/カナダの大法弟子

 【明慧日本2024年12月27日】私は1997年に修煉を始めた大法弟子で、それから20年以上経ちました。そのため、真相を伝え人を救うことは、私にとっては空気を吸うのと同じくらい自然なことです。仕事の関係で、私は頻繁に欧米に出張しています。法輪功はすでに100カ国以上に広まっているため、どこへ行っても現地の同修と全体を形成し、共に法を学び、交流し、促進して向上し合い、私たちの歴史的使命を共に果たす機会があります。また、どこに行っても真相を伝え人を救うチャンスに恵まれています。

 私はオーストリアのウィーン国連本部に出張するたびに、国連で働く同修と協力し、人権などに関するさまざまな講座に参加し、法輪功の真相を伝える機会を探しています。昼食時に一人で食事をする場合は、可能な限り国連に出張している中国人と一緒に座るよう努め、彼らに真相を伝える機会を見つけるよう心がけています。

 以下に、私が出張中に真相を伝え人を救ったいくつかの小さな体験を皆さんと共有します。

 ウィーンで神韻のチラシを配る

 ウィーンは「音楽の都」として有名で、ほぼ毎晩オペラやコンサートが開催されています。オペラハウスは、地元の同修が神韻のチラシを配るのに適した場所です。ある年の冬、私がウィーンに出張していた際、夜に地元の同修たちと学法交流を終えた後、ある西洋人の同修が「誰か一緒にオペラハウスで神韻のチラシを配りませんか」と皆に尋ねました。しかし、私を含め誰も行きたいとは言いませんでした。私が行きたくなかった理由は、一日中会議に参加し、その後すぐ学法交流の場所に向かって数時間交流し、さらに翌朝早くカナダ行きの飛行機に乗らなければならなかったため、早めにホテルに戻って休みたかったのです。

 皆が行きたがらない様子を見て、この年配の西洋人同修は「皆さんが行かなくても構いません。私は一人でも行きます」と言いました。私はその姿に本当に感動し、行かない理由は何もないと感じました。彼女は同行者ができたことをとても喜んでいました。その夜は小雪が舞い、手足が少し冷えましたが、オペラハウスから出てきたほとんどすべての観客が、私たちが手渡した神韻のチラシを受け取ってくれたので、心の中は温かく満たされました。最後の観客を見送った後、私は地下鉄に乗ってホテルに戻りましたが、すでに深夜になっていました。

 翌朝、目覚まし時計のおかげで起きることができ、無事に空港に間に合って飛行機に乗り遅れることはありませんでした。搭乗券を手に取り、確認もしないまま飛行機に乗り込みました。しかし、座席に着いてみると驚いてしまいました。私は慌てて客室乗務員に「私が買ったのはエコノミークラスのはずですが、どうしてファーストクラスの席になっているのですか? 何かの間違いでしょうか?」と尋ねました。客室乗務員が搭乗券をスキャンして確認し、「間違いではありません。お客様はよく当社の飛行機をご利用いただいていますので、本日自動的にファーストクラスにアップグレードさせていただきました」と答えました。

 私は心の中で理解しました。それは常人の理屈では説明できないことであり、実際には師父が細やかに配慮してくださったのです。それは師父からの励ましであり、寛大さであり、私がしっかり休んで足りない睡眠を補えるようにとの配慮だったのです。

 パリの中華料理店

 フランスのパリは芸術家の楽園であるだけでなく、美食の楽園でもあります。パリに出張中、同僚と一緒にさまざまな料理を楽しむことがよくありますが、一人で食事をする際には中華料理店に足を運ぶことが多いのです。もちろん、それはその店の中華料理が特別おいしいからでも、私が特に中華料理が好きだからでもありません。そこに中国人に真相を伝える機会があるからです。ある日、パリに到着したばかりで、ホテルにチェックインしたのは午後2時過ぎでした。近くに中華料理のバイキングレストランを見つけましたが、壁に書かれた傾いた中国語の看板からして、その店があまり良くないことは分かりました。それでも私は入ることにしました。中に入ると、レストランはほぼ営業終了の間際で、わずかに残り物の料理があるだけでした。

 数人の店員に真相を伝える

 数人の店員が一緒に座って食事をしているのを見て、彼女たちの了承を得て私も一緒に座り、冷たい残り物の料理を食べました。しかし、これは私にとって非常に満足感のある食事でした。なぜなら、3~4人の中国人店員が、私が彼女たちに真相を伝えた後、全員が「三退」をしたからです。

 フロリダの中華料理店

 ある時、フロリダの空港近くにある中華料理店に入りました。すると、店内の大きなテレビで中国の中央テレビの番組が流れているのを目にしました。「海外の中国人を害する中共の番組を流し続けるわけにはいかない」と思い、私は店主を呼びました。

 私は言いました。「私たち多くの中国人は、中共の支配が嫌で故郷を離れてきたのです。それなのに中共の番組を放送するなんて、お客さんを遠ざけるようなものですよ」

 店主は「でも、中共の番組以外に何を放送すればいいんですか?」と聞きました。

 私は「新唐人テレビを放送してください! 新唐人は海外で最大の中国語テレビ局で、内容も豊富で楽しいですよ」と答えました。

 店主が「新唐人はどうやって視聴するのですか?」と尋ねたので、私はすぐに彼らのテレビを新唐人中国語テレビに設定しました。ちょうどその時、料理番組が放送されていました。私は店主に「この番組はあなたのお店にぴったりじゃないですか!」と言うと、店主は満面の笑みで喜んでいました。

 北京大学の教授に真相を伝える

 ある時、イタリアの大学で開催された学術会議に参加しました。会議終了後、ローマに戻るバスの中で、私は意図的にある中国人学者の隣に座りました。話をする中で、彼が北京大学のある学院の院長であり、博士課程の指導教員で、著名な専門家であることを知りました。

 彼は非常に話し好きで、私たちは共産党の設立について話し始め、彼も共産党の残虐さについて語りました。しかし、私が法輪功の話題に入ると、彼は急に黙り込み、私の話を聞き始めました。私は、北大のある教授が法輪功の修煉を放棄しなかったために逮捕され、その娘がアメリカで救援を呼びかけている話をすると、彼は「彼女のことを知っています」と答えました。

 彼はほとんどの時間、黙っていましたが、私は彼が真相を理解したと確信しています。

 シャルル・ド・ゴール空港での中国人留学生

 私たちが人を救いたいという心を持っていれば、師父は縁のある人を私たちの目の前に送ってくださいます。

 ある時、フランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港で、カナダ行きの飛行機に搭乗する準備をしていました。保安検査の列に並んでいると、前に中国人の留学生がいるのに気づきました。しかし、私の前にはあと数人しかおらず、すぐに検査の順番が来そうでした。その場で彼女に話しかけて真相を伝えるには、時間が足りないかもしれないと思いました。そこで、保安検査を終えた後で彼女を探して話しかけようと考えました。しかし、検査を終えてみると、彼女の姿はすでに人混みに紛れて見えなくなっていました。それに、たとえ彼女を見つけたとしても、どうやって自然に話しかければいいのかと悩んでいました。

 その時、私は観光地で真相を伝えるお年寄りの女性たちを思い出しました。彼女たちは、たった数言で人々に「三退」をさせることができるのです。一方、私は性格が少しのんびりしていて、常人に真相を伝える際には、どうしても最初に距離を縮めるための言葉を使いたくなります。

 少し後悔の気持ちが湧いてきました。私は心の中で、「次回は決してためらわず、縁のある人を見逃さないようにしよう」と誓いました。そして、「師父、もし彼女が縁のある人であれば、どうかもう一度チャンスをください」と師父にお願いしました。何度か周りを回ったものの、結局彼女を見つけることはできませんでした。仕方なく、私は少し残念な気持ちで飛行機に乗り込みました。席に着くと、自分の目を疑いました。なんと、師父はその留学生を私の隣の席に配置してくださったのです! 再びその留学生に真相を伝える機会が与えられ、しかも十分な時間をかけて全面的に真相を伝えることができるチャンスを与えていただいたのです。

 モントリオール空港でみんながそれぞれの目的地に向かう時、この留学生はすでに真相を理解し、「三退」を行い、さらに携帯電話で『法輪功』の一部の章を読んでいました。私は再び心から師父の巧妙なご配慮に感謝しました。

 この20年以上の修煉の中で、私の歩みは常に師父の慈悲深い保護によるものでした。師父は私たちの修煉のため、私たちの向上のため、すべての衆生を救うために、私たち一人一人の歩みを精巧に、巧妙に按排してくださいました。今後の修煉の道において、常に史前の大願を忘れず、自分を修め、すべての機会を生かして、救うべき縁ある人々を救うことこそが、師父の精心な按排と慈悲深い苦度に応える道であると思っています。

 師父、ありがとうございます!

 同修の皆さん、ありがとうございます!

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/21/486272.html
 
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