他人のことを思いやり 心性を高める
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文/台湾の大法弟子

 【明慧日本2024年12月28日】

 修煉を始める過程

 私は2003年に修煉を始めた大法弟子で、今年48歳になります。以前は航空会社でプログラマーとして働いていました。その仕事はプレッシャーが大きかったため、頻繁に不眠に悩まされていました。長時間仕事のことばかりに頭を使った結果、心身ともに疲れ果て、胸部にしこりができるなどの病状まで現れました。

 当時、ある同僚が私に「人が病気になるのは業力が原因だ」と教えてくれ、『轉法輪』という本を勧めてくれました。私は迷うことなく書店でこの貴重な本を手に入れ、家で法輪功の動作を学び、これをきっかけに修煉の道を歩み始めました。

 修煉を始めてから今日まで、すでに21年が経ちました。この間、歯の治療や出産以外では、一度も病院に行ったことはありません。当時あった胸部のしこりも、いつの間にか消えていました。

 修煉し始めてからは、名利を得たとしても、それはこの世から持っては行けないことを理解しました。修煉こそが返本帰真の唯一の方法だと分かりました。私は引き続き真剣に(常人の)仕事に取り組んでいますが、この世に生まれた本当の目的は修煉であり、これこそが何にも代えがたい貴重な機縁なのだということを、心の中ではっきりと理解しています。師父の慈悲なる済度に心から感謝申し上げます。

 3歳の息子が車に轢かれて

 2008年、息子が3歳のときのこと、交通事故に遭い車に轢かれてしまったのです。目の前でわが子が車に轢かれたという状況はあまりにも恐ろしく、今でもその情景は私の目に鮮明に焼き付いています。

 修煉者として、幼い息子から目を離していた自分に非があるのだと気づいた私は、相手に賠償を求めることはしませんでした。

 幸いなことに、息子の手足は無傷で骨折もなく、腰に小さな傷ができただけで済みました。家に帰ってから、私たちは師父の写真の前に両手を合わせて跪き、師父の慈悲深いご加護に感謝しました。あれから16年が経ちましたが、息子には何の後遺症もありません。

 師父は、『轉法輪』の中で次のようにおっしゃっています。「借りがあれば、返さなければいけないのですから、修煉の途中で危険に出会うことはあります。しかし、そういうことが起こった時でも、あなたを恐怖に陥れ、あるいは本当の危険に遭遇させるようなことはありません」。この言葉は、私の心に深く刻まれています。

 病業の虚像を乗り越え、法の暗誦を始める

 2020年4月のある朝、起床すると、私は顔面神経麻痺の虚像が現れていることに気付きました。非常に不安になった私は、すぐに仕事を中断して心を静め、内に向けて探しました。すると、嫉妬心、闘争心、恨みの心、色欲の心など、多くの良くない心があることに気付きました。その後、毎日学法煉功を強化し、師父と大法を堅く信じる中で、わずか10日で正常な状態に戻ることができました。

 その翌月の5月中旬から、私は同修と一緒に『轉法輪』の暗唱を始め、それを今でも続けています。現在は5回目の暗誦に取り組んでいるところです。

 実は、私の暗誦方法はどちらかといえば「法を記憶する」という形に近く、深く考え込まずにひたすら暗誦することを意識しています。ただ粘り強く続ければ、誰にでも法を暗誦することができます。重要なのは、自分に過度なプレッシャーをかけないことです。毎日45分間、同修と一緒に集団で暗誦することを習慣にすれば、本当に大きな収穫があります。驚くべきことに、日常生活の中で師父の法理が自然に思い浮かび、私の行動を導いてくださることがよくあります。

 法の暗誦を通じて、私は内心がより静かで平穏になり、問題に直面したときも自然に内に向けて探すことができるようになりました。これからもこの習慣を途切れさせることなく、暗誦を継続していきたいと思います。

 嫉妬心と名利心を取り除く

 2022年3月から、私はフルタイムのプロジェクトに参加しました。これは貴重な機会であり、関わることができたことを嬉しく思いました。しかし、仕事量が多く、そのプレッシャーは少なくありません。

 ある日、上司がチームの同修の一人を別の部署に配置換えすることを決めました。これは私にとって非常につらいことでした。内心、「私はこんなに一生懸命仕事をしているというのに、上司はなぜこんな配置をするのだろう」と、思わず不満や愚痴が湧きあがりました。

 この心の状態が正しくないことは分かっており、正念を発してその心を取り除こうとしましたが、完全に消し去ることができたとは感じられませんでした。

 ある日、集団学法に参加した際、師父の次の言葉を拝読しました。「悪者は嫉妬心によって、私のため、怒りのために、自分が不公平だと言います」(『精進要旨』「境界」)。この時、私は初めて、私の今の心の状態こそ、嫉妬心が働いていたのだとはっきり気付きました。だからこそ、上司が私に対して不公平に扱っているのだと感じていたのです。

 その瞬間、私はこの執着心を早急に取り除かなければならないと悟りました。この心を取り除かなければ、たとえどれだけ真相を伝えても、心性を向上させるのでなければすべては無駄になってしまうのだと気付いたのです。

 結語

 この21年に及ぶ修煉の中で、私は多くのことを経験し、大きく成長しました。青年期から中年へと歩む中で私は次第に成熟し、大法に対する認識も感性的な認識から、より理性的な認識へと変わってきました。師父への感謝の念も、常人のような日常的な感謝の気持ちから正しい信仰心へと向上しました。

 私はこの修煉の道を大切にし、しっかりと歩み続け、法をしっかり学び、自分をしっかり修め、与えられたこの歴史的使命を果たしていきます。

 もし法に合わないところがありましたら、同修の皆さんにはどうか慈悲をもってご指摘いただければ幸いです。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/13/484208.html
 
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