遅れを取り戻し 早急に修煉をしっかり整えよう
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文/安徽省の大法弟子 

 【明慧日本2024年12月29日】最近、インターネット上で、邪悪がアメリカで「世論戦」や「法律戦」を展開し、直接的に師父を攻撃し、大法を迫害している情況を見ました。また、アメリカの同修がこの状況について発表した見解や交流の文章も読みました。特に、日本では12月27日に明慧ネットで発表された『正邪の大戦と再び訪れる大試練』という文章に注目しました。その副題は「法を正す時期における大法弟子の最大の使命は大法を守ること」です。

 この同修が理性的に現状の問題を的確に捉えた認識に私は賛同します。同時に、記事で指摘したいくつかの現象について深く考えさせられました。そこで、この文章を通じて、中国本土の大法弟子の視点から補足的な意見を述べさせていただきたいと思います。これらのことが同修たちの参考になれば幸いです。そして、共にこの正法の過程をより良く歩んでいきましょう。

 アメリカでこのような法難が起きた原因は誰にあるのか、という問いを考えざるを得ません。

 同修の文章には、弟子たちが抱える困惑について、次のような指摘がありました。

 「なぜ師父はこのような法難が起きることを許されるのか? なぜ大法弟子の中で悪人が悪事を働くことを許されるのか? なぜ大法弟子に紛れ込んで破壊活動を行うスパイを公に暴露しないのか? なぜ正法がまもなく『法が人間界を正す』段階に入ろうとしているこの時期に、法難が小さくなるどころか、師父ご自身が訴えられるという天をも逆らうような悪行が起きているのか? なぜ多くの海外の弟子たちが長年にわたってこれほどまでに無関心であり、さらには今日になってもなお、大法を守る必要性に気づいていないのか?」

 これらの問いは、正法の過程において、私たちが直面する現状を深く考えさせるものです。これらの問題をどう捉え、どのように対処していくべきか、私たちそれぞれが責任を持って向き合う必要があります。

 率直に申し上げると、アメリカの地元同修がまだこのような困惑を抱えていることに驚きを禁じ得ません。それらの疑問を抱えている同修らは、誰に問いかけているのか? 未だに外部に原因を求めているのでしょうか? もしそうであれば、それは少数派ではない可能性が高く、このような法難が発生する理由の一端とも言えるのではないでしょうか。

 私たちは、法の中で数十年修煉してきました。師父はどれほど多くの法を説かれたことでしょうか? 現実社会で修煉に影響を与えるあらゆる事柄について、師父は法の中で既に教えを与えてくださっています。しかし、こうした困惑を抱える同修たちは、一体どれだけ法を学び、どれだけ記憶しているのでしょうか?

 例えるならば、イエスの真の弟子が「なぜ主は十字架に磔にされるのですか? 本当に神なのですか?」と問うことがあり得るでしょうか? そのような問いは、信念の根本が揺らいでいることを示しているかもしれません。私たちも、自分自身の信念をもう一度深く省みる必要があります。

 以前、明慧ネットで読んだある同修の文章を思い出しました。その中で、次のような内容が述べられていました。(要約)

 「旧宇宙の神の一人が嘲笑して言った。『あなたたち大法弟子は何と素晴らしいことだろう。あなたたちの全能の師父でさえ、あなたたちに妨げられているのだから』」

 師父はすでに私たちに教えてくださっています。師父には天地を回転させる力がありますが、その前提として、弟子が人心を放下し、正念を充実させられることです。衆生を救うことは、もともと大法弟子自身が立てた誓約であり、大法弟子が果たすべき使命です。弟子を助けるために、また弟子が誓約を果たし、円満成就できるように、師父は自ら神韻芸術団を創設し、広く衆生を救う道を切り開いてくださいました。

 私たち大法弟子は、この貴重な機会をどれほど大切にしているでしょうか? 救いの活動に参加する中で、修煉の向上を心がけているでしょうか? それとも、ただ忙しく事をこなすだけで、行動と修煉を分離し、メディア運営やセルフメディアを行う同修も含めて、行動における多い少ないを修煉の向上と誤解してはいないでしょうか?

 個人的な理解ですが、多くの大法弟子が現在に至るまで、人から指摘されることを受け入れられず、内に向かって自分を探すことができていないのが原因だと思います。トラブルに直面すると外に原因を「追求」し、修煉において多くの漏れがあり、そのために長い間、向上できていないのです。心性を引き続き向上させる中で消去されるべき異なる次元の業力が消えず、積み重なってしまいました。このような弟子を除去しようとする邪悪は、正法の最終段階では必ず手を下そうとします。師父の経文『険悪を遠ざけよう』と『目覚めなさい』をぜひ繰り返し、よく読むことをお勧めします。

 法を正す最後の段階において、邪悪の力はすでに極めて弱まっています。もし私たちの大多数が真に修煉し、法理を明確に理解し、真の善悪や正邪を正しく見極められるならばーー法に立脚し、理性的にトラブルを対処し、人情に流されるのではなく、正気を保ち、常人の立場や幻想に囚われて常人の人や物事を評価するのをやめ、師父と大法への正しい信念を揺るぎなく持つことができるならば、邪悪がどうしてこの迫害を引き起こすことができるでしょうか? スパイや悪人が私たちの正念の場に存在するはずがありません。ですから、私たちは本当に自分の心に問いかける必要があります。

 中国本土では、私たちが「邪悪が大法や大法弟子に対して何か迫害を行おうとしている」と聞いたとき、最初の反応はみんなで正念を発して、全体の力で邪悪を排除することです。そして、しばらく続けているうちに、その迫害の計画は最終的に消え去ります。

 個々の修煉においても同様で、邪悪が自分に何らか迫害を加えようとしていることを聞いたり感じたりすると、同修自身は必ず長期間にわたり正念を発し、邪悪を取り除きます。そして、数日間続けることで、その迫害の計画は自然と消え去り、存在しなくなります。私自身も何度もこのような経験をしたことがあります。 

 師父は、何度もこのような法を説かれています。「ですから、いつも表面の人間ばかりを見ないで、背後の要素を解決してはじめて、根本から問題を解決することができ、情勢を変化させ、人間を変化させることができます」(『各地での説法十一』「二十年説法」)

 「大法弟子の正念が強ければ、いかなるものも大法弟子によって変えられてしまい、邪悪も根絶されますが、悪人は何かたいしたことでもあるのでしょうか? それらの悪人は邪悪に制御されて行っているのではありませんか? 邪悪が根絶されたとき、悪人の前に立つと、悪人はあなたに「良くない」の「よ」の字でも言えるのでしょうか? 神に対してこのようにする勇気はありません」(「二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法」) 

 師父は6月5日、経文『法難』を発表されました。これは弟子たちへの注意喚起であり、再び弟子たちに良い機会を与えてくださったものです。しかし、私たちはまだ悟っておらず、依然として麻痺しており、積極的に行動して、全体で正念を発して、邪悪を排除することができませんでした。

 そのまま8月に邪悪が『ニューヨーク・タイムズ』を操り、大法と神韻を攻撃する偽りの記事が掲載され始めました。そして、12月までに合計で8篇の誹謗中傷の記事が掲載されました。さらに、神韻芸術団に対する圧力を続ける計画があるとも言われています。もっとも悪質なのは、邪悪が11月に台湾人の張某(以前、飛天大学の学生)を操り、アメリカで中共が法輪功に対して法律戦を仕掛け、私たちの師父を直接訴えたことです。スパイや悪人たちはネットメディアやセルフメディアを使って、私たちを中傷し、誹謗することが増えました。このように、邪悪がほとんど大法弟子の全体的な強大な力によって阻止されることなく、実際に法難が発生したのです。

 中国本土では、全体で何かを協力して行うことは非常に難しく、さらに安全リスクを冒さなければならないこともあります。しかし、アメリカにはそのような問題は全く存在しないのに、アメリカの同修はそれを重視しておらず、私たちは深く嘆かざるを得ません。ですから、私たちは本当に自分の問題を見つめ直し、外に目を向けるのではなく、自分自身を見つめ直すべきです。

 このような迫害がすでに発生してしまったので、私たちはどう対処すべきでしょうか? 痛みを感じ、反省し、遅れを取り戻すことが必要です。今すぐにでも準備を整えれば、まだ間に合います。アメリカの同修は記事の中で、師父を守り、大法を守ることが正法時期の大法弟子の最大の使命であると明言しています。私はこれが、私たちが師父の正法を助け、衆生を救う中で最初に成し遂げるべきことだと思います。そうでなければ、師父が法を正されることや衆生の救いに貢献することはできません。

 正邪の大戦の主戦場である中国本土では、邪悪は迫害を緩めることなく続けています。12月20日、中国明慧ネットの各地のニュースレターや交流の中で、「成都市高新西区合作街道(事務所)および2つのコミュニティが共同で大規模な宣伝掲示板を制作し、それを4つの場所に設置して法輪功創始者を公然と攻撃した」という情報を見ました。私たち中国本土の大法弟子は、警戒を怠ってはなりません。師父と大法を守る責任を忘れず、アメリカに対して正念を発する一方で、私たち各自の地域でも正念を発し、迫害が起こらないようにしなければなりません。

 私たちは、これが正邪の最後の大戦かどうかは分かりませんが、間違いなくこれは正邪の大戦であり、大法弟子への大きな試練です。私たちは消極的であってはいけませんし、怠けてもいけません。最も重要なのは、私たちがしっかりと内に向けて探し、自分自身を見つめ直し、すべての人心、人情、観念を放下することです。そうすることで邪悪に迫害の口実を与えず、真に師父の法を正すことに手伝い、衆生を救う目的を達成することができます。それによって私たちの誓約を果たし、円満に帰位することができるのです。

 今月、中国の正見ネットに掲載された記事『夢の中で見たもの:果位』(中国語)では、ある同修が夢の中で、果位を得ている大法弟子は少数で、大部分の弟子はまだ果位に達していないのを見たと述べています。残された時間は少なく、努力して追いつかねばならないとのことです。この文章を読んで非常に驚き、自分自身を振り返ると、どれだけ努力しなければならないかを痛感しました。

 同修の皆さん、時間は非常に限られています。師父の無限の慈悲を大切にし、師父から与えられた最後のチャンスを活かして、各々の果位を成就しましよう。

 以上は、私個人の現在の時点での理解であり、偏りがあるかもしれません。大法にはさらに深い意味があるので、同修の皆さんからのご指摘をお待ちしています。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/25/486617.html
 
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