芸術の道に子供を歩ませた、我が家の家計
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 【明慧日本 2025年1月24日】私は中国本土の一保護者である。私たちは三級都市に住んでおり、消費水準の低い都市に属している。私の子どもは小学校から楽器を習っており、週1回40分のレッスンに300元かかる。大学受験時期には40分のレッスンが600元になり、さらに楽典、聴音、視唱の各科目がそれぞれ100元、200元かかる。これが私たちの地域の現状だ。

 天津音楽学院では1レッスン1500元、北京では1レッスン2000元から3000元で、料金の違いは指導教員による。有名な教員ほど高額になる。

 交通費、宿泊費、教材費に加え、楽典、聴音、視唱の各科目は1レッスン300元。教員の知名度により料金は変動し、大学受験時期は月額約1万元かかる。

 これは私の子どもの音楽教育の支出のみである。では、収入はどうだろうか。

 私たち家族の月収は5000から6000元で、生活費、住居費、その他の支出をまかないつつ、子どもの音楽教育まで支えると、経済的な負担が非常に大きい。一生の蓄えを切り詰めて、すべてを子どもの芸術教育に注ぎ込んでいる。

 負担の大きさはどの程度だろうか。冬は寒いが、自分の厚手の服を買うお金すら惜しんで、来年にしようと考える。しかし、一年また一年と先送りし、新しい服も買えず、少しでも節約して子どもの学習費用に回そうと考えてしまう。

 中国最高峰の音楽学院である中央音楽学院は、私たち一般市民には夢のまた夢である。どのような家庭環境があれば、このような学院に入学できるのか。お金、権力、影響力があり、コネと裏口入学が必要で、数百万元の資金がなければ中央音楽学院に入学することはできない。

 これほどの費用を支払えたとしても、中国の舞台に立てる者は何人いるのだろうか。世界の舞台はおろか、中国でも実力だけで名をなした芸術家はごくわずかである。

 中国の各家庭は、子どもが生まれてから幼稚園(月額1000元以上、2000元以上、3000元以上、4000元以上とさまざま)、小学校、中学校、大学までの学費を、わずかな収入で賄っている。中国共産党(中共)政権は国民のために一銭も負担していない。さらに、中国で現在発生している水害などの様々な災害に対しても、中共政府は私たち市民に何の経済的補助も行っていない。

 中共統治下の今日、芸術学院における飲酒、売買春、賭博、喫煙などの不健全な風潮から、子どもたちが汚染されないことは極めて難しい。

 私は子どもと相談し、地元の最高峰の大学を受験することにした。このように子どもが家から近ければ、保護者として知る最善の方法は「真・善・忍に従って自分を律し、良い人間に成長すること」で導くことができる。

 米国の神韻芸術団は、学生から一切の費用を徴収せず、むしろ学生に生活補助を提供している。法輪大法の師父は無私の奉仕により、あらゆる面で子どもたちのことを考え、子どもたちは迅速に舞踊の技能・技巧を習得し、基本を厳しく練習することで大幅な向上を果たすことができる。これは一般の人にできることだろうか。

 このような高度な教育方法について、私は保護者として、自分の子どもがこのような素晴らしい学校に通えることを切に願う。子どもたちの純真な心が社会の不正な要素に汚染されないようにできるからだ。

 真の中国伝統文化を学び、感謝の心を知り、善念を持ち、礼儀正しく、大志を抱きながらも細部にこだわる、そうすれば子どもたちの芸術は飛躍的に成長できる。しかし、中国国内にはこのような学校がない。

 私は、西側の自由社会の人々を羨ましく思う。生まれながらにして人権があり、信仰の自由、言論の自由があり、率直に物を言うことができ、間違いを犯しても謝罪し、改善し、再び過ちを犯さないよう努めればよい。一方、私たちは中国で中共の弾圧を受け、発言の場所も、安全な場所もない。真・善・忍を信奉するがゆえに、修煉していない家族までもが毎日、中共による不当な迫害をいつ受けるかと、不安や恐怖にビクビクしながら生活している。

 アメリカの人々が幸福に感謝し、自国の得難い自由と幸せを大切にすることを願う。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/1/21/488872.html
 
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