凶険な天象の下、修煉者はいかにして勝利を収めるのか?(二)
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 【明慧日本2025年2月24日】(前文に続く)

 二、中共の偽ニュースが横行し、大法徒は油断すれば必ず敗れ、怠ければ必ず敗れる

 2025年1月20日、第47代アメリカ合衆国大統領が就任宣誓を行った後、イーロン・マスク氏が率いるアメリカの「政府効率部門」(DOGE)がすぐに活動を開始しました。監査が始まると、USAID(アメリカ合衆国国際開発庁)の驚くべき裏工作が発覚しました。この組織は、数千万、あるいは数億ドルものアメリカ納税者のお金を使い、性転換の推進や、世界中の極左勢力の拡大を図り、さらには直接テロ組織に資金を提供していました。その中でも、この組織は308万ドルを武漢ウイルス研究所に提供し、新型コロナウイルスの研究に使い、ウイルスを雲南省の山岳地帯のコウモリ洞から研究所に持ち帰った(漏洩の保証は誰にもできず、人体がウイルスの運び屋となる)ため、数百万人の命が奪われました。実際、この流行経路は、2020年初期のパンデミック時に明慧ネットを通じてすでに明らかにされていました。

 驚くべき荒唐無稽な事実の前で、マスク氏はXでの投稿でUSAIDを『犯罪組織』と呼び、トランプ大統領も記者に対し、USAIDは『過激な狂人たちによって運営されている』と述べました。現在、USAIDのオフィスビルの看板は取り除かれ、FEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)、IRA(アメリカ合衆国国税庁)、ペンタゴン(アメリカ合衆国国防総省)などの多くの機関の監査もすでに始まるか、始まりつつあります。ますます多くの驚くべき汚職や捏造が、マスク氏とトランプ大統領によって発見され、透明で開かれた方法で公開されています。現在、正義と邪悪の双方が激しく戦っています。共産主義思想を十年、数十年、百年以上にわたり深く浸透させてきた暗黒勢力は、中共と非常に似た方法で、マスク氏が彼らの汚職と捏造の真実を暴露したことに反撃し、同時にアメリカを貶め、引き続き中国人の反米感情を強化しています。

 中共が中国人向けに作り出した偽ニュースにはどんなものがあるのでしょうか? その中で、彼らはマスク氏の注目を利用して、武漢ウイルス研究所に関する情報を削除し、アメリカが新型コロナウイルスの生物兵器を開発したと非難し、新型コロナウイルスの大流行を引き起こし、責任をアメリカに転嫁するという内容です。中国本土では、真実を知る手段がない人々がほぼ全員信じてしまっています。この冷めた料理を再加熱した偽ニュースは、ほぼ全国の中国人が信じ込んでおり、これは中共国の真実そのものです。

 実際、中共の偽ニュースの特徴は「三無」——常識がなく、良心がなく、道徳的な底線がないということです。百年にわたる作り上げと訓練、時代に合わせて進化し続けている中共は、偽ニュースを作り出し、広めることに熟練しています。何か問題を作り出すだけで、偽ニュースがすぐに現れ、人々を害し、世論の空間を乱すことができるのです。

 多くの人々は、中共の最高目標は絶対に実現不可能だと思い込んで、軽く見て放置し、ただ結果を待っているだけです。このような心態と不作為は、必ず悪しき力に乗じられます。凶悪な天象の下、正義と邪悪の両軍が対峙し、旧勢力の天象に力を与えられた悪魔が全方向に動き出し、あらゆるレベルで嘘と金銭を使って人々を破壊します。人々がどのように対応するかは、大法徒の状態が一定程度反映されます。大法徒が全力を尽くさない場合、多くの人々はただ待つことしか知らず、その結果は明白です。

 また、油断すれば必ず敗れ、怠ければ必ず負けます。もし内部で何度も混乱を起こし、隙を突かれれば、邪悪な嘘の攻撃が初級・中級の目標に達し、正法で救うことがさらに取り返しのつかない損失を生む可能性があります。

 三、古の教訓と今の違い——大法徒の顔を潰す

 旧勢力は歴史を掌握し、二度にわたる極端な「佛を害する大罪」を計画しました。第一回目は、約1900年前にユダヤ人が法を伝えたイエスを裁き、彼を十字架にかけることを全面的に強要したことです。第二回目は、まさに現代における李洪志師父に対する訴訟と裁判です。前者の出来事は、今日、大法弟子たちが試されるための布石でもありました。

 1999年6月、米国中部法会での説法にて、ある人が師父にこう尋ねました。

 弟子:師父にお伺いしますが、イエスが十字架に磔にされた時、彼の弟子は何をしていたのでしょうか? 師父にお願いしますが、大法弟子はこのようなことが現れるのを決して許さないと世の人々と天上にお伝えください。

 師:(熱烈な拍手) ありがとうございます! 修煉者は常人の考えに動かされず、皆さんは修煉者です。大法と師父に対する気持ちに感謝します。皆さんの気持ちは師父に分かっています。(『米国中部法会での説法』)

 当初、ユダヤ人の祖先は虚偽の告発と軽率な裁判によってイエスを死に追いやり、その子孫に計り知れない業力と災厄を残しました。

 そして今、人々は虚偽の告発を用いて、人間界に降りて法を伝える李洪志師父を被告席に送ろうとしています。罪名は成立しなくとも、邪悪はこの機会を利用してデマを広め、誹謗中傷し、大々的な嘘で世間を欺こうとしています。特に中国本土の人々は、心の中で大法の師父を罪に定めるでしょう。彼らは、多くの中国人の心の中で、覚者を十字架にかけようとしているのです。これはどれほどの罪業であり、どれほどの衆生を滅ぼしてしまうのでしょうか? 彼らは、アメリカ、中国、人類の未来にどれほどの災厄をもたらそうとしているのでしょうか?

 師父は衆生の罪業を背負いながら、それでもなお裁判の場に立たされ、旧勢力の試練を受けなければならないのでしょうか? 多くの弟子たちはただ傍観し、内部分裂を起こしており、すぐに発正念して邪悪な存在を清めようとせず、自らを正しく修め、やるべきことをしようとしません。もしこの裁判が開かれることになれば、それ自体がアメリカ人の恥辱であり、中国人や台湾人の恥辱であり、まさに大法弟子全体が旧勢力に顔を潰されたことを意味するのです!

 四、努力すべき方向と教訓

 師父は『大ニューヨーク地区法会での説法』の中でこうおっしゃっています。

 「しかし、皆さんは往々にして結果を重視しており、この過程の中で伝えるべき真相を十分に伝えなければならないということを軽視してしまいました。人間に分かってほしいことを人間が全部分かっていれば、これは本当に法を実証し、真相を伝えることです」

 さらに、師父はこうおっしゃっています。

 「もしこの過程で皆さんが全部認識するようになり、世の人々も救い済度され、ひいては利用されたことの結末と利用者の邪悪を認識し、過ちを認めるのであれば、訴訟をしなくても良いと思います。どうしてもその人に何かの懲罰を与えなければならないのではありません。当事者が間違ったと認め、補償し、世の人々も知っていれば、もう十分です」(『各地講法三』「大ニューヨーク地区法会での説法」)

 この法に従い、それを実践し、証明することで、今回の正邪の戦いに勝利することができます。最も理想的な結果は、最強の正念を発しながら、13件の訴訟に関わる弁護士、陪審員、裁判所の関係者すべてに真相を伝え、大部分の人が救われ、中共の邪悪なデマに加担しない状況を作ることです。そうなれば、裁判自体が不要となり、中共がデマを広めるための土台も機会も消え、13件の訴訟は自然消滅し、中共も二度とアメリカで虚偽の告発や混乱を引き起こすことができなくなるでしょう。

 これが最も理想的な円満な結末です。しかし、目に見える障害も見えない障害も、理解できる困難も理解しきれない魔難も、次々と立ちはだかっています。今の私たちの修煉の状態で、それを実現できるでしょうか?

 たとえ実現できるかどうかは分からなくても、それが私たちの努力すべき方向です。大法が与えた「行ない難きも行ないうる」(『轉法輪』)の精神を持ち、毅然として行動しましょう。学ぶべきことを学び、法律のリスクや慣例を理解した上で、すべての「通りすがりの人」にも基本的な真相を伝え、中共の邪悪さを知らせ、「真・善・忍」 の素晴らしさとその意義を理解してもらいましょう。「做すところ到るは是れ修なり」(『洪吟』「実修」)、やり遂げることで、必ず奇跡が起こります。たとえすべてを成し遂げられなかったとしても、一部の裁判が崩れるだけでも、それは大法弟子が尽力して勝ち取った正義の勝利です。1999年7月20日、迫害が始まった時、海外の学習者たちはワシントンDCに向かい、議会へ足を踏み入れました。当時、多くの学習者はまだ学生だったり、卒業したばかりの若者でした。彼らはどのようにして行動を起こし、学んでいったのでしょうか? その大法を守る心をもってすれば、私たちが今行うべきことは、より成熟し、より効果的で、より良いものとなるはずです。

 この天象による大決戦の主戦場はアメリカです。アメリカの同修たちは、さらに良く協調し、連携し、迫害に反対し、真相をしっかり伝えることで、アメリカ、中国、台湾、そして人類全体の未来に光をもたらさなければなりません。それこそが、私たちが人間界に降りる前に立てた誓いを果たすことなのです。

 五、中国本土の同修であれば、どう協力すべきか?

 多くの中国本土の同修たちはすでに実践しています。毎日4回、発正念し、その際に海外でのこの裁判のことも意念に入れます。さらに、毎日1時間を特別に正念を発する時間として加える者もいます。しかし、これが私たちにできるすべてなのでしょうか?

 師父は明示されています。「もし天象変化の下でその通りに動く人がいなければ、常人社会にある種の状態がもたらされることがないのですから、天象の変化とはいえなくなります」(『轉法輪』)

 また、こうも告誡されています。「皆さんがいつもわたしに引っ張られては向上し、皆さん自身で動こうとしないようではいけません。法を明確に説いてから、初めて動き、はっきりと説かなければ動かない、または逆の方向へ動いてしまいますが、わたしはこうした行為を修煉と認めることはできません」(『精進要旨』「根を掘る」)

 低い基準で行っていては、法を正す進展についていけず、天象の推進にも遅れを取り、結果として旧勢力の迫害を許してしまう口実を与えることになります。旧勢力を完全に否定し、迫害を完全に終わらせるためには、さらに基準を引き上げる必要があります。

 宇宙の法を正すことは、どんな人間社会の戦争よりも重大な戦いです。人類と世界の未来を左右する正邪の決戦なのです。たとえ人類の空間には現れていなくても、1999年以降、最前線で大法のために尽くしてきた同修たちは、真相を伝えるためにすべてを捧げてきました。彼らは、人間界に降りる前に立てた神聖な使命を人生の中心に据え、宇宙の神々と衆生に恥じない生き方をしているのです。しかし、中国本土の多くの同修たちはどうでしょうか? 半日を家事に費やし、快適な生活を求め、食事を楽しみ、半日は子供の世話や常人の生活に時間を割いています。たった1時間、正念を発することさえ負担に感じています……常人の生活に費やす時間と心は、この正邪の決戦、そして今目の前の決戦に注ぐ時間の何倍にもなっています。これを見た宇宙の神々は、あなたをどう思うでしょうか? 本当に大法弟子の正義の軍に立っていると言えるでしょうか?

 基準を引き上げ、真に人間の執着を乗り越え、大法弟子の名に恥じぬ行動を取ることこそが、互いに助け合い、励まし合い、協力して成し遂げるべきことなのです。

 海外の最前線で大法プロジェクトに取り組む同修たちはもともと忙しく、今はさらに真相を伝えることに力を割かなければならず、その分、発正念する時間が減ってしまいます。そのため、大陸の同修がその不足を補う必要があります。ましてや、今回の大迫害の根源は北京にあります! 邪悪は北京から絶えずアメリカへと黒いエネルギーを送り込んでいます。中国本土の同修が全力で正念を発することは、まさに避けられない責務なのです。

 ですから、それぞれが自分の状況に応じて、この大きな試練の中で再び人間の観念を捨て去り、一歩踏み出すことが求められます。かつて法難の中で大法弟子たちが執着を手放し、踏み出したように、今回も人間の考えを放下するべきです。快適な生活の享受を少し脇に置き、より多くの時間とエネルギーを法を正す決戦に投入するのです。法を実証する中で、宇宙の衆生に対して「自分は大法の一つの粒子である」ことを証明し、未来に悔いを残さぬようにするのです。

 師父は「全ての学習者は必ず自分の責任をはっきりと認識し、正念を発する時に本当に心を静かにして、本当に正念の作用を働かせなければなりません。ですから、これは極めて肝心なことであり、極めて重要なことです。もし全ての学習者が皆このようにできれば、皆さんに教えますが、同時に正念を発するその五分間で、邪悪は永遠に三界内に存在しなくなります。これほど重要なのです」(『各地での説法二』「米国フロリダ法会での説法」)とおっしゃいました。

 筆者の理解としては、自分自身が人心を捨て去り、しっかり行うだけでは不十分であり、周囲の同修をも導いて共に歩み出し、一つの全体を形成することが必要だと考えます。しかし、今回の戦いは、25年前の「7.20」法難の初期とは異なります。修煉の初期のように、常人の闘争心や共産党の革命のような心態や手法を混ぜることはできません。私たちは、強大な慈悲の善念と正念をもって、自らを修煉者として捉え、大法弟子とは何か、大法弟子としてあるべき姿とは何かを明確に理解し、それぞれの心性と能力をもって、共に勝利へと進まなければなりません。

 私たちが頼るべきものは、揺るぎない信念であり、法であり、真に修める弟子の正念と能力であり、法から得た理知と智慧なのです。

 以上は私個人の理解です。不足の点があればどうかご指摘ください。共に認識を高め、再び人間の観念を捨て去り、この決戦をしっかり戦い抜きましょう。

 (完)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2025/2/12/490674.html
 
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